まずは収録曲を紹介しておきましょう。

Disk 1 : CD

01.New Song
02.What Is Love?
03.Hide And Seek
04.Pearl In The Shell
05.Like To Get To Know You Well
06.Things Can Only Get Better
07.Look Mama
08.Life In One Day
09.No One Is To Blame
10.All I Want
11.You Know I Love You...Don't You?
12.Little Bit Of Snow
13.Will You Still Be There?
14.Everlasting Love
15.The Prisoner
16.Lift Me Up
17.Tears To Tell
18.I.G.Y. (What A Beautiful World)

Disk 2: DVD

01.New Song
02.What Is Love?
03.Hide And Seek
04.Pearl In The Shell
05.Like To Get To Know You Well
06.Like To Get To Know You Well
07.Things Can Only Get Better
08.Look Mama
09.Life In One Day
10.No One Is To Blame
11.All I Want
12.You Know I Love You...Don't You?
13.Everlasting Love
14.The Prisoner
15.Lift Me Up
16.Tears To Tell
17.I.G.Y. (What A Beautiful World)
18.Soon You'll Go
19.Building Our Own Future
20.New Song (Live in Japan 1984)
21.What Is Love? (Live in Japan 1984)

彼の一般に知られたヒット曲は1980年代に集中していますので、その中からいくつか公式に公開されているMVを紹介しておきます。

また、ちょっと変わったネタとしてドナルド・フェイゲンの名曲「I.G.Y.」をカバーしているものもあります。

まあ、ひいき目に見てもこのカバーはちょっと外しているかな、という気がしますが…。

彼がメジャーレーベルから曲を出していた時期は、典型的なニュー・ウェーブの打ち込みポップスで、どうしても今となってはサウンドが陳腐化してしまっています。曲そのものは質が高いだけに、音の古さで損をしている感があるのが勿体ないところでしょう。

実は彼は1993年以降はレーベルから契約を打ち切られる形で自主レーベルからのリリースに移行しているのですが、それ以降はシンプルかつアコースティックな作風に移行していて、本来の方向性はそっちだったのではないか、と感じさせられます。まあ、メジャーレーベル時代の方が売れ線だったのは確かだと思いますが。

実は現在来日中という話を聞いて懐かしさで何となく買ってしまったのですが、かつてニュー・ウェーブと持てはやされた音が、今では懐メロになってしまっているということを実感する結果となりました。聴けば悪いものではないのですが、今この作風が通用するとは到底思えません。

収録されている音源について少し触れておきますが、この企画に際して改めてリマスターされた音源が利用されているそうで、率直に言えば私がレコードで聴いていた「Dream Into Action」「Cross That Line」よりは、本作に収録されている音源の方が明らかに音は良いです。この時期の洋楽は今でもレコードの方が良好というものが少なくはないのですが、ハワード・ジョーンズに関しては素直に新しいリマスター音源で聴くべきと思います。

なお、最後にこのCDそのものに対して一つ苦言を呈させていただきますが…。

裏表紙として入っている紙がCDジャケットサイズより微妙に大きく、保存にとても困ります。レコード会社側は捨てる前提で入れているのかも知れませんが、マニアの心理としてこれを捨てたくはないわけで…。