レビューメディア「ジグソー」

初代機の欠点を潰した改良型

以前カーオーディオでの利用を狙って購入したカセットテープ型のDAP、MIXXTAPEという製品がありました。

 

 

 

 

 

 

私の車は今でもカセットデッキを搭載した平成18年式トヨタ・プログレなのですが、結局初代機はこの車のカセットデッキでは挿入しても数秒後に勝手に排出されてしまい、使うことが出来ませんでした。オーディオ関連は依然としてSONY DISCMANのオプションであったカーコネクティングパックに頼っているという状況です。

 

初代MIXXTAPEをKickstarterで支援していたということもあり、ニュースレターが時々届いていましたから、その後も改良型の開発が進んでいて、発売されたということは把握していました。改良型はハイレゾファイルも扱えるようになっているなど、初代機の不満が解消されたものであることはわかっていましたが、私の車のデッキで使えるかは判りません。そこでセールで価格が下がったタイミングで試しに購入してみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡素な箱に入っているだけだった初代機と比べると、商品としての体裁が随分整いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このキャリングケースを見て、昔ソニーのWALKMAN SPORTSに用意されていた防水ケースを何となく思い浮かべてしまいましたが、もし同じような印象を持った方がいらっしゃるとすれば、間違いなく昭和世代の方ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直オリジナルコインなどは理解しづらい部分はありますが、レトロ感あるカセットプレイヤーというイメージは感じさせます。

 

 

 

 

 

 

 

初代機との最大の違いはタッチパネル機能付きの液晶ディスプレイが内蔵され、ここで操作や設定が一通り出来るようになったことです。この時点で初代機とはまるで完成度が違っていることが理解できるでしょう。

 

 

更新: 2023/08/29
総評

音や使い勝手は確実に進化したが…

本体についてもう少し細かく見ておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

裏面には特に何も用意されていませんが、microSDカードスロットの位置が判りやすいのはメリットかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

ハーフ上部、本来のカセットテープであれば録音防止のツメが用意されている辺りのやや真ん中寄りに音量ボタンがあります。これは磁気ヘッド、ヘッドフォン端子、Bluetoothのどの出力であっても機能します。中央付近にはmicroSDメモリーカードスロットも見えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

側面には電源ボタン、USB type C(充電・データ転送対応)、3.5mmシングルエンドヘッドフォン端子があります。

 

 

 

 

 

 

 

ハーフ下部には磁気ヘッドが用意されていて、本体で楽曲再生を始めた上でカセットデッキ・プレイヤーに装着して再生を開始することで音が出力されます。ただ、EXCELIA XK-009やVictor TD-V711で試してみたところ、極端に左右バランスが偏るなどお世辞にも完成度が高いとはいえません。ポータブルプレイヤーであればどうかとSONY WALKMAN WM-WE01で試そうとしたところ、ハーフが本来のカセットテープより厚みなどが大きく、MIXXTAPEをきちんと入れることすら出来ませんでした。カセット互換プレイヤーとしてはあまりにこの辺りが雑です。初代機と同じ次元に止まってしまっています。

 

 

 

 

 

 

 

PCとUSB接続すると、内蔵フラッシュメモリーにデータを転送できるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

ディスプレイ内の言語設定には日本語も用意されているのですが、翻訳はかなり意味不明です。

 

 

 

 

 

 

 

 

磁気ヘッド経由の完成度は相変わらず残念でしたので、ヘッドフォン端子とBluetooth接続時の音も確認してみましょう。

 

 

まずヘッドフォン端子ですが、無謀と思いつつも64AUDIO U4で聴いてみます。

 

 

 

 

 

 

 

すると意外だったのは、初代機と比べればそこそこまともに聞こえる程度の音が出てきたということです。正直全く期待していなかったので良い意味で驚きました。勿論ハイグレードのDAPと比べられる次元ではありませんが…。解像度は甘く質感も安っぽさがあるのですが、何とか音になっているというところです。アナログ出力品質は間違いなく向上していますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bluetooth接続についてはTechnics製TWS、EAH-AZ60を接続して聴きます。

 

 

 

 

 

 

 

初代機もBluetoothだけであればそこそこ使える製品といえますので、新型でも目立った改良は行われている訳ではないと思うのですが、恐らく本体性能の向上があったためでしょうか。良いとまではいえませんが、そこそこ使える音は保たれています。

 

 

 

この製品のアイデンティティともいえる磁気ヘッドによるカセットデッキ再生があまり機能しなかったのは残念ですが、カセット型デザインの低価格DAPとして考えれば許容範囲ではあると思います。ただ、カーオーディオでの利用が難しいという弱点は克服されておらず、次に改良型が出てももう買わないかなと…。

  • 購入金額

    11,500円

  • 購入日

    2023年08月28日

  • 購入場所

    PAULTHINGS.COM

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