私が所有しているノートPCに搭載されている USB Type-Cは、多機能で、
1) USB 3.1 Gen2の10Gbpsでデータの読み書きが可能
2) USB PD対応で、USB PD対応充電器をUSB PD対応USB Type-Cケーブルで接続することで、20Vの電圧で高速充電が可能
3) USB PD対応USB Type-C端子から、スマートフォン等への充電が可能
4) USB Type-CケーブルからHDMI出力が可能
5) 上記の組み合わせで、外部タッチパネル対応液晶モニターと、USB Type-Cケーブル1本で接続でき、電源/映像/音声/タッチ信号のやり取りが可能

しかし、私が所有している一般的なUSB Type-Cアダプターは、10Gbpsデータ通信+高速充電や、HDMI出力+高速充電等いくつかの機能が限定的に搭載されていて、全ての機能を網羅する拡張アダプターを見つけることができませんでした。

パッケージは、白ベースに側面がオレンジ色で、表面にはメーカーロゴとMac及びモニターがケーブルで接続されていて、ミラーリングされた画像が印字されています。
表面底部には青の帯に白抜きで対応機器のイラストが記載されています。
裏面は、メーカー情報が記載されています。

パッケージサイズは、155mm x 153mm x 50mmで、重量は277gでした。

パッケージ内容は、USB切替器本体、切替コントローラー、コントローラー固定用シール、USB電源ケーブル、USB Type-C 1mケーブル2本及び取扱説明書が入っていました。
取扱説明書は、英語のみの記載です。

取扱説明書によると、全てのUSB Type-Cの入出力に対応、USB PD 3.0及びディスプレーポート 1.4の仕様に対応、8K@30Hz,4K@120Hz,1440P@144Hz,1080P@165Hzに対応、USB3.1 Gen2(10Gbps)の転送速度に対応、100WのPDに対応、Windows,Mac OS Xに対応、電源供給が必須なので、付属ケーブルで電源を供給すること等が記載されていました。

USB切替器自体は、74mm x 60mm x 13mmで、重量は78.8gあり、ケーブル長は520mmありました。
ケーブルの端子には、端子カバーがが付いてい、ベロクロで束ねられていました。

ケーブルが直出しになっている面には、切替コントローラー及び電源供給用のmicro USB端子が、ケーブルの左右にレイアウトされています。
反対側には、USB機器を接続するUSB Type-Cポートが2基付いています。

本体には、USB 1 選択時には、右側の”１”の数字の下にブルーLEDが点灯し、USB 2 選択時には、左側に"2"の数字の下にグリーンLEDが点灯します。
一方、micro USB端子に接続する切替コントローラーには、左側に1,右側に2の表示があり、1/2を選択すると共にグリーンのバックライトに照らされた数字が表示されます。
色及び左右の位置が一致しないという、いかにもMade in Chinaらしい仕様ですが、切替コントローラーは接続しなくても、USB切替器本体のSELECTスイッチを押すことで切り換えることができます。

付属のUSB Type-Cケーブル2本は、USB Gen2 1Mというラベルが貼られた袋に入っていましたが、ケーブル自体の作りが良く、端子には、4K Ultra HD/10Gbps/100Wのシルク印刷が施されていて、端子カバー、ベロクロも付属していました。

試しに、20GbpsのUSB SSDを繋いで、デスクトップPCの20Gbpsポートに挿してDiskMarkを走らせたところ、20Gbpsでの通信が可能でした。

USBケーブル自体は、20Gbpsに対応していました。

このUSB切替器の仕様を確認するため、USB切替器を、ノートPCの10Gbps対応USB Type-C端子に接続しました。

先ず、PCIe 3.0 x4対応の512GB M.2 SSDをUSB 3.1 Gen2(10Gbps)対応のSSDケースに入れたUSB SSDをUSB切替器に接続してDiskMarkを走らせてみました。

仕様通り、10Gbpsの速度で読み書きが出来ていました。

次に、USB PD対応充電器100Wの出力を、USB PD対応ケーブルで、USB切替器に接続してみました。

USB切替器を通じて、ノートPCに、19.4V/1.96A=38Wで充電が可能でした。
この電力は、ノートPC純正のACアダプターを接続して充電を行うものと変わらないものなので、USB PDに対応していることも確認できました。

最後に、USB切替器を通じて、外部の液晶モニターにUSB Type-Cケーブル1本で接続することを行いました。

ノートPCには、ちゃんと外部モニターが認識され、デュアルモニター環境が構築できました。
つまり、USB切替器を通じて、外部モニターに電力と映像信号を送ることができました。
更に、外部モニターに搭載されているタッチパネルも動作しましたので、電力/映像信号以外にデータ通信も正常に行われていることが確認できました。

私が所有しているノートPCには、USB Type-Cポートは1基しか搭載されていないので、USB PDで充電をしていると、他の機能は全て諦めるしかなかったのですが、この切替器を使うことで、切替にはなってしまいますが、複数の機能を同時に接続して都度使い分けることが容易になりました。