レビューメディア「ジグソー」

紙媒体しかない外国語翻訳に便利

本商品は、ポータブル翻訳機であり、オンライン以外に、オフラインでも多彩な翻訳が可能です。

 

普段PCの前にいると、翻訳が必要な場合は、昔は、Google翻訳、最近ではDeepLを使ったりします。
これ等の翻訳機能に入力する文字データを作るために、Acrobatの文字認識機能や、スキャナのアプリによる読んでココ!辺りを使います

 

しかし、文字認識では、誤認識も多く、入力前にチェックが必要です。

このペン型スキャナー翻訳機は、大量文書を一気に翻訳することはできませんが、ちょっとした翻訳では、余計な前処理もなく手軽に翻訳が可能です。

パッケージは、マットな黒の重厚な個装箱で、表面には、AI Scan Translatorという文字が、黒光沢で印字されています。

裏面には、メーカー情報が記載されています。
パッケージ自体の大きさは、72mm x 191mm x 43mm で、重量は 213gありました。
本体は、ペン型のカメラ付きタッチパネル液晶ペン型スキャナーで、大きさは、45mm(最大部) x 158mm x 14mm で、重量は 89gです。

箱を開けると、白い保護袋に入った本体が、ウレタン素材の緩衝材に嵌って入っています。

本体を取り出すと、その下に、取扱説明書と、充電用 USB Type-A > Type-Cケーブルが入っています。

本体底部にUSB Type-C端子が付いていて、USBケーブルで充電すると、電源OFF時には、一般的なアンドロイド端末のように、電源ボタンの短押しでバッテリーのイラストが表示され、充電状況が判ります。

電源を入れると、Welcomのメッセージの後、多言語で、"こんにちは"が表示されたのち、AI Translatorと表示され、ちょっとしたアニメーション表示の後、トップメニューが表示されます。

トップメニューには、オフラインスキャン、オンライオンスキャン、音声翻訳、写真翻訳、電子辞書、中国の古詩、拼音(ピンイン)スキャン、テキスト出力、録音翻訳、お気に入り、単語、TFカードファイル、セットアップというメニューが表示されます。

セットアップでは、WiFi接続で、インターネットに接続できるように設定して、オンライン翻訳や、音声翻訳、写真翻訳等を使えるようにします。
あとは、見れば判るメニューなのですが、81mm x 34mm の表示エリアに、20個のメニューがあるので、指で操作するより、静電容量タイプのタッチパネルで動作可能なタッチペン辺りがあると、操作性が向上すると思います。

 

勿論、他のメニューにおいても、言語選択等結構細かな選択をしなければならなくて、指だけで操作すると、誤操作が増えてしまいます。

特に、辞書等で使うQWRTキーボードなどは、キーピッチが、横8.1mm 縦4.5mmと、かなり小さいです。

先ず、紙媒体の英語マニュアルをスキャンしてみました。

本体を、紙マニュアルに軽く押し当てると、先端のスイッチが本体内に沈み、本体から照明が出力されます。
スキャナ部分の透明パネルに、青いマーカーがあるので、このマーカーが、スキャンしたい文字の中心に来るように、本体をスライドさせます。
すると、スライドと同時に、液晶表示にスキャンした文字が表示されます。
液晶パネルには、複数行スキャンのスイッチが表示されていて、デフォルトでONになっているので、行の最後までスキャンしたら、一旦本体を持ち上げ、次の行に押し付けて、スキャンを継続します。

所定時間、スキャンされないと、認識した文字の解析と翻訳された文字が、液晶パネルに表示されます。

多少誤認識していても、翻訳は結構ましでした。
例えば、Clickが、(lickと認識されていても、翻訳では、クリックと表示されていました。

次に、音声翻訳を試してみました。
たまたま、家人がテレビで韓国ドラマを見ていたので、韓国語>日本語の翻訳を試してみました。

韓国語(青色)<>日本語(赤色)が画面上部に表示され、認識させたい音声に合わせて、本体の円状ボタンの先端部分(青)を押すと、韓国語の認識、円状ボタンのっディスプレイ側(赤)を押すと、日本語の翻訳が相互に行われます。

外国人との会話で使えると思います。

 

次に、写真翻訳を試してみました。

これは、英語マニュアルを、本体のカメラで撮影するだけで、翻訳してくれるものです。
カメラを使って、翻訳したいエリアをなるべく大きく撮影するもので、タッチパネルで触れたエリアにピントが合います。

 

撮影した画像が表示されますので、チェックマークをタッチすると、左半分に、画像から認識した英文が表示され、右半分に翻訳された日本語が表示されます。
外国語のメニューを撮影してみるのも良いと思います。たとえ、フランス語のワインリストであっても大丈夫ではないでしょうか?

 

最後に、電子辞書を使ってみました。

電子辞書は、中英辞書、英中辞書、英和辞書、中国語辞書、中国の成語辞書、中国の唐詩があります。

中国語に特化した構成ですが、英和辞書を選択すると、中国語のキーボードのキーの角に小さくアルファベットが記載されていて、このキーボードを使います。
キーボードに左下に、キーボードの変更ができるメニューがあり、2種類から選択できます。
このキーボード以外に、アルファベットのみが記載されたキーボードがあるのですが、ピンイン入力専用キーボードで、漢字しか出力されません。

試していませんが、micro SDカードに入れた音声ファイルから、文字起こしが可能なm録音翻訳もあります。

 

一通り試してみて、思った以上にまともな翻訳結果が得られました。
Google翻訳よりましかもしれません。

 

インターフェイスとしての入力に難がありますが、結構使える翻訳機だと思います。

 

Blurtoothも搭載していて、音を出力することを想定しているよう(読み上げ)ですが、キーボードが使えれば、辞書が使い易くなると思いますが、ポータブルではなくなるので、本末転倒ですね。

Wi-Fiは、スマートホンのテザリングでも大丈夫なので、何処でも簡単に使える翻訳機として、利用が想定される場合には、カバンに忍ばせておきたいと思います。

  • 購入金額

    26,980円

  • 購入日

    2023年04月28日

  • 購入場所

    amazon

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