レビューメディア「ジグソー」

ものぐさ簡単自炊が多い一人暮らしには完全オーバースペックだが、「いざ」という時の対応能力の広さは◎

単身赴任になったとき、家具や家電の一部は、その時購入したが、一部は家にあるものを持っていくことにした(あまっていないものに関しては「実家の方に」新しいものを購入)。

 

そのうちの一つが電子レンジ。

 

自分はけっこう自炊するのだが(だいたい外食週一、惣菜・弁当週一程度で後は全食自炊←昼のオートミールおにぎり含む)、あまりレンジは使わない。

 

基本的にオトコメシで、複雑な調理はしておらず、冬は鍋、夏は冷や奴か30分チキンを中心に、野菜のヅケやキャベツ千切りのリンゴ酢漬けなどを加えた低糖質食にしているので、鍋料理を作る鋳鉄ホーロー製鍋

と、30分チキンを作るための鉄製中華鍋(北京鍋)があれば良いし、肉などの解凍は朝から冷蔵庫に移動しておけば帰宅時には溶けてる。

 

電子レンジを一番使っているのが、毎昼持って行っているオートミールおにぎりを作るために、ラップを敷いた上に散らしたオートミールに水を加えて1分弱加温する行為という状態。

 

つまり、機能的には特に難しいことをしていなかったし、使用頻度も週に合計10回行かない程度だったので、古いので良いかと。

 

それで持っていったのが、結婚前から使っていた東芝のふる~い電子レンジER-AS7。

古いわりには綺麗で、ダイヤルの不具合がなければ、まだ使えた??
古いが丈夫で、ダイヤルの不具合がなければ、まだ使えた??

 

1994年前半生産!「Toshinba」のロゴが懐かしい
1994年前半生産!「Toshinba」のロゴが懐かしい

 

一応オーブン機能などもあって、以前は使っていたが、ダイヤルの調子が悪くなって、長い時間をセットするのが不便になってからは使用頻度が激減していた。

  • ダイヤルの不具合=接点が劣化してきたのか、必要な時間やメニューに合わせるのにたくさん回転させなければならなくなった=例えば、今まで「1分」のセットに半回転しか必要無かったのが、2回転必要とか...それも一律に1/4などに「間引かれる」のではなくて、今まで通り半回転で1分になることもあれば、3回転させても30秒までしか進まないこともある状態で、時間やメニューを合わせるために、ひたすらダイヤルをくるくるさせなければならない不具合。

 

その不具合のため、複雑なメニューの選択や、長時間のセットが非常におっくうになって、「電子レンジの温め機能」以外は使わなくなっていたわけ。自分としてはそれだけで充分なので、それを持ち出して、実家には新機種を新調したのだが、その持ってきていた電子レンジのダイヤルの不具合が、さらに多くの回転を要求するようになってきたことと、ついにはダイヤルの押し込みまで接触不良になってきた(つまりスタートしない)ため、朝のおにぎり作成にムダな時間をとられるのがどうにもガマンできなくなって、ついに電子レンジを刷新した。

 

ただ更新にあたって、温めしかできない単機能の小型レンジを買うと、実家に戻れば確実に無用の長物。単身赴任も先が見え始めてきた(気がしただけだったw)ので、家に帰っても使える機種にしようと。

 

実家に代わりに入れた電子レンジが、最近多い蒸気調理も出来るタイプで、重宝しているというので、そういうタイプにしてみることにした。

 

この手の電子レンジの魁、シャープの「ヘルシオ」。

 

大きさは、実家でも使うというならもう少し大きくても良かったが、今後家族数が「増える」ということもあまり考えられないので、単身向けの18Lでも良いかと(22~26Lがベストだったが、以前実家で使っていたER-AS7も18Lクラスだったのもあり←家族で使うにはやや小さかったが)。あと設置位置が低めの冷蔵庫の上しかなかったので、50cm少々までの幅のしか乗せられなかった。

 

ヘルシオにターゲットを絞ってからは、ちょうど設計年度替わり、かつ、年末商戦入りかけ...と言うタイミングだったこともあって、いろいろと、リアル店舗の展示品販売や通販のセールなどを眺めていたものの、さすがブランド品、なかなかサンキュッパあたりから下がらず、Amazonでその近辺で希に\29,800をつけていた機種に絞ってウォッチングし、\29,800がつけられた瞬間に購入したのがこちら、18Lタイプ ウォーターオーブン ヘルシオ AX-CA400-R

※今から過去の価格トレンドを遡及確認すると、この約1か月後(おそらくAmazon Black Friday 2021)に\27,800という底値を一瞬つけるが、そのあとは上昇に転じ、終売時はおよそ4万5千円弱あたりだったので、良い時に買ったかな。

一人暮らしでレンジ調理が少ない自分にはオーバースペックだが...
一人暮らしでレンジ調理が少ない自分にはオーバースペックだが...

 

付属品はさほどに多くない
付属品はさほどに多くない

 

使用前にはから焼きが必要らしい
使用前にはカラ焼きが必要らしい

 

20世紀版の電子レンジと違って、回転テーブルはない
20世紀版の電子レンジと違って、回転テーブルはない

 

あと出力は2倍(モードによる)になったのは消費電力は約1.5倍というのが技術の進歩?
あと出力は2倍(モードによる)になったのに、消費電力は約1.5倍というのが技術の進歩?

 

18Lと、ほぼ最小クラス(シリーズによっては、この下に15Lクラスがある)なのに、電子レンジに加えて、グリル、オーブン、発酵、ウォーターオーブン(過熱水蒸気調理)の機能がある。

ヘルシオをヘルシオたらしめている部分
ヘルシオをヘルシオたらしめている部分

 

当然蒸気調理するときはここから熱い蒸気が出るので注意
当然蒸気調理するときはここから熱い蒸気が出るので注意

 

...といっても、前述の料理頻度なので、あまり活躍はしていないけどw

 

ただ、今までは鍋を使っていて、電子レンジに変更したものがある。

 

それが「ゆでブロッコリー作り」。

 

野菜不足を補い、米無しで腹を膨らませて低糖質ダイエット、さらに高血圧対策もあって、ゆでブロッコリーを結構食べる。ゆでた後の水滴の切り方を間違えなければ、冷蔵庫で数日は持つので、ひと株買ってきて房ごとにバラバラにし、ゆでて水切って冷ましたものを保存しておいてほぼ毎日のように食べている。

 

ただブロッコリーに多く含まれるビタミンCは、水溶性で熱に弱く、ゆでるとけっこうな割合が失活し、湯に溶け出して失われるらしい。

 

そこで、現在はこのヘルシオ AX-CA400-Rで調理している。上級機種には低温調理をする「ソフト蒸し野菜」というのがあるらしいが、ベーシックな機種であるAX-CA400-Rにはないので、単なる「蒸し野菜」で調理。ゆでるより、色鮮やかで甘めに仕上がるのが良い感じ。なお、調理時間そのものは、湯を沸かす時間を入れてもゆでた方が短い。ただ、週末や退社時にブロッコリーを買ってきたときに処理してしまうので、朝など時間がないときではないので、許容範囲。

 

あと考えていなかった効果として、ブロッコリーの皮の処理がしやすいというのがある。「実が詰まっているもの」を上手く選べば、軸には花の部分とは違うおいしさもあるし、若干生ゴミも減らせるのもあって、ゆでてた時代から軸の部分まで食べてしまうのだが、ゆでの時はゆでた後は柔らかくなって処理がしづらいのと、皮側と芯側で火の通りが違うのか、皮側は硬いのに芯のあたりはブヨブヨになって剥きづらかったこともあって、「あらかじめ皮を剥いて」ゆでていた。

 

ただ、生の状態で剥くと、皮の「身離れ」が良いわけではなく、かなり厚めに剥かないとダメだった。しかし、電子レンジで蒸したあとだと、するすると剥けるので、楽だしゴミも減る(やけど注意だが)。

 

あとこの機種、多機能なわりに、一番使うであろう「電子レンジのマニュアルオペレーション」は、ボタンを押したりダイヤルを回す回数を少なく出来るよう良く考えられている。

・加熱対象物を入れ扉を閉める

・「手動設定」を押す

・一番使う「26 レンジ」が表示されている

・「手動設定」を押して確定⇒W設定に

・一番使う「600W」が表示されている

・「手動設定」を押して確定⇒加熱時間設定に

ダイヤルを回して時間設定

・「あたため スタート」を押してスタート

で開始、つまり扉を閉める⇒3回「手動設定」を押してから、ダイヤル回し時間決めて⇒「あたため スタート」で済むので、ぱたん、ピピピ、くるり、ピッ」で600Wの電子レンジがスタートするということで、これは単機能の電子レンジ並みの簡単さ。実家で購入したのがこれよりやや古いヘルシオなのだが、そちらは「自動」が最優先で、「解凍」などのメニューを選んでスタートというのが重視されていて、電子レンジ加熱のマニュアルオペレーションは「まずダイヤル回してレンジを表示させてから」決定を押し、次にW数設定で600Wが表示されているのでプッシュ⇒ダイヤル回して時間を決めてプッシュ...という感じで一回ダイヤルを触るのが多い。この最初の一回の差は結構大きいので、オペレーションがずいぶん洗練されているように思える。

 

冷蔵庫の上、という高め設置位置なので、以前の横開きと違って、庫内に入れる際に、加熱対象物をより高く持ち上げることになってしまった点を除けば、全般的に劇的に使い勝手が良くなり、大々満足している電子レンジです。

設置位置が低めとは言え冷蔵庫の上なので....
設置位置が低めとは言え冷蔵庫の上なので....

 

...手前(下)に開く扉のために加熱対象を大きく持ち上げなくてはならなくなった
...手前(下)に開く扉のために、加熱対象を大きく持ち上げなくてはならなくなった

 

【仕様】
総庫内容量:18L(1段調理)
オーブン・グリル加熱方式:過熱水蒸気(ヘルシオエンジン)
オーブン温度調節範囲:100~250℃ 、発酵(35・40・45℃)
レンジ出力:1,000W・600W・500W・200W相当
省エネ設計:省エネ基準達成、電源オートオフ機構
クックブックメニュー数(自動メニュー数):173(111)
庫内有効寸法(mm):幅300×奥行320×高さ185
外形寸法(mm):幅490×奥行400×高さ345(蒸気ダクト部含む)
質量:約17kg
電源:AC 100V(50Hz-60Hz共用)
定格消費電力:レンジ1,460W、オーブン1,430W、グリル1,430W
付属品:調理網、角皿(313×313mm)1枚、クックブック、取扱説明書

更新: 2023/04/17
使い勝手

今の設置位置だと、扉の開く向き方がイマイチという点以外は不満無し。

特に、ダイヤルを触る回数が少なくて済むオペレーションは、よく考えられている。

  • 購入金額

    29,800円

  • 購入日

    2021年11月05日

  • 購入場所

    Amazon

17人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • タコシーさん

    2023/04/17

    今の電子レンジはターンテーブルでは無く固定で回らないのですね
    我が家の日立電子レンジの場合は、温めたのが或る角度はやや冷たい感じですね
    時間を掛ければ万遍に温かいのかもしれないですが、食べてみないと判らないし。
  • cybercatさん

    2023/04/17

    回らないのがよいのかどうか...
    たしかに、庫内の有効長は広がって、大きめの弁当なども難なく入るようになりましたが、加熱ムラは多少ありますね。
    便利機能よりも、温度ムラ解決に全力を注いでほしいと思いますが....

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