USB ケーブルの仕様には、様々なものがあります。
その中で、充電に関わるものとしては、USB PD(Power Delivrery)及びQuick Chargeという仕様があります。
USB Type-Aコネクタでは、USB 2.0では、5V/500mA=2.5Wが、USB端子から供給できる最大電力です。
USB 3.0の仕様では、5V/900mA=4.5Wが、USB端子から供給できる最大電力です。
ところが、USB Type-Cの規格では、USB Type-Cには最大3Aの電流が流せるため、機器の故障を避けるため、USB Type-A > Type-Cケーブルでは、最大900mAに出力を抑制することが求められています。
前述のQuick Chargeは、クァルコムが仕様を策定した充電仕様で、CPUと充電器が通信を行い、5V/9V/12Vで最大3Aの充電が行えるものです。
クァルコム製のスナップドラゴンというCPUが多くのAndroidスマートフォンやタブレットに採用されていることから、Quick Charge対応のデバイスは非常に沢山あります。
このケーブルのパッケージの表面は、オレンジと白の2トーンで構成され、商品の写真が掲載されています。
オレンジの部分には、メーカーロゴとケーブルの特徴が記載されています。
サイズは180mm x 70mm x 22mmで、重量は68gでした。
ケーブル自体は、41gでした。
このケーブルが最初に届いた時、どうも初期不良のようで、充電はおろか、USB通信もできないものが届けられました。
量産品において、一定確率で不良品が発生することは仕方のないことです。
私達は、そのおかげで、安価な商品を手にすることができるのです。
初期不良を無くすことは簡単で、出荷時に全数検査と云って、出荷するすべての商品を検査して出荷するのです。
これは、非常にコストが掛かり、掛かったコストは売価に反映されます。
例えば、自動車に関しては、出荷時に全数検査していますが、エアバッグはちゃんと動作するか動作させて合格すると、そのエアバッグは使い物にならないので結局、ある程度の検査しかできません。
ケーブルのような量産品は、抜き取り検査と云って、所定数の中からランダムに所定数の製品を抜き出して検査をし、合格であれば、そのロット自体の検査が合格とされます。
なので、どうしても初期不良は出てしまうものです。
私は、初期不良と判断し、判断した材料を提示してメーカーに夜中にメールしました。
すると、翌朝には返答が来て、メールのやり取りだけで、代替品の手配をして貰えました。
迅速な対応だったので、満足しています。
このケーブルは、片方が、USB Type-A端子、残りの端子が、L字のUSB Type-C端子で、長さが1.2mです。
L字端子は、とりわけUSB Type-CのL字端子は大変便利です。
USB Type-C以外の形状のUSB端子では、USB端子に挿す方向性があるため、L字形状端子を作るためには、右出し用/左出し用と異なる形状のケーブルが必要でしたが、USB Type-C端子では、方向性が無いため、ひとつのL字端子で、右出し/左出しの何れも可能なので、とても便利に使うことができます。
この商品のWEBページに記載されている文言が正確であれば、20V/5A=100Wの高速充電が可能であることが記載されています。
USBの仕様においては、5V/3A=15Wが、USB 3.0 Type-A形状での最大出力のはずなのですが、私が所有するUSB Type-A端子に出力可能なACアダプターでは、30Wの出力が可能なものがあります。
この延長線上で、USB Type-A端子に100W対応の出力が可能なACアダプターがあるのかもしれません。
このケーブルを実際に、Androidタブレットに繋いで充電をしてみました。
タブレットでは、5V/1.4A=7Wで充電が可能でした。
しかし、USB PDでしか充電できないノートPCでは、5V/0Aで充電ができませんでした。
USB PDは、元々USB Type-Cケーブルで実現する充電プロトコルなので、USB Type-A > Type-Cケーブルでは、USB PDは動作しないようです。
このケーブルは、充電に関しては、USB Type-AのACアダプタに対応できる急速充電ケーブルですが、データ伝送に関しては、USB 2.0の仕様なので、USB 3.0の1/10以下の480Mbpsでしかデータ伝送ができません。
注意が必要です。データ伝送は、緊急対応レベルと考えた方が良いと思います。
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購入金額
1,299円
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購入日
2023年04月15日
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購入場所
amazon
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