Analog Devices から発売されていた、高速高精度なJfet入力オペアンプです。
今はもうNRND(Not Recommended for New Design、新規設計には非推奨)、生産はしていますがもうそろそろ生産終了しますよっていう感じでしょうか。
古いながら高速だったり高精度だったり、スペックは良い部類に入ります。
半導体不足で値段が上がる今、高音質で有名?なOP42、ひとついかが?
[ Analog Devices ]
[ 秋月電子通商 HP ]
現代のオペアンプに引けを取らない
SRは50V/us、GB積は10MHzと高速であることがわかります。いくらJfet入力とはいえ早いですよね。
短絡電流は+33mA、-28mA出るようなのでイヤホンの駆動などなら使えそうです。
電圧利得は120dBとまあまあ高めです。
欠点は±8Vからと最小電圧が高いことです。消費電力は5.1mAと省電力なのでDCDCに頼るのも一つの手だと思います。
ただ1/fノイズは期待できません。グラフを見る限り1Hzで300nV/rtHzはありそうです。
高め
高いです。秋月で一個600円くらいします。しかも一回路しか入ってないので二回路欲しいときはさらに費用がかさみます。
秋月にはDIPタイプも売っていますがSOICと同じグレード(Gグレード、たぶん一番下)なので割高です。はんだ付けできるならSOICをお勧めします。
少ない
先にも書きましたが消費電力はスペックのわりに少なめです。
SRが50V/usもあるようなオペアンプってだいたい8~10mAは要求されるのですがこの石は5.1mAで動作します。±8Vから動作するという制約があるのでありがたいです。
音質レビュー
普段オペアンプを買ってきたらだいたいDIP化基板にのせてヘッドフォンアンプにぶち込むわけですが、そのアンプが±6V動作なので使えません。±8Vのアンプもないので作りました。
こちらになります。やったね!
DCDCで±12Vを生成、計2.47mFのコンデンサでノイズを除去した後OP42に供給しています。
音質はだいぶ暖かい音がします。低域は入力部の直流カットにMuses緑コンを使用していてふわっとしたベースが聞こえます。中低域から中高域まではくっきりしています。DCアンプにした甲斐があります。高域はほとんどイヤホンの性能レビューになってしまいます、それほど無色な音です。
ノイズがひどいアンプになるかと思いましたがそうでもなかったです。フロアノイズは聞こえません。DCDCが熱くなることが唯一の欠点ですかね?あと右側のスイッチ、発振防止のLPFなんですが全く意味ありませんでした。悲しいです。
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購入金額
680円
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購入日
2022年08月17日
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購入場所
秋月電子通商
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