USB Type-Cケーブルは、非常に多くの種類があります。
現状では、通信速度で分類すると、USB 2.0,USB 3.0 Gen1,USB 3.1 Gen2,USB 3.1 Gen2x2,USB 4.0,Thunderbolt2,Thunderbolt3が規格化されています。
また、充電速度では、USB PD対応/非対応に分類されます。また、USB PD対応でも、45W~240Wまで、様々な容量の仕様があります。
つまり、通信速度と充電速度の組み合わせの数ほどUSBケーブルの種類が存在します。
例えば、通信速度は、USB 2.0(480Mbps)と低速だが、eMarkerチップを搭載してUSB PD対応で、100W(20V/5A)の充電に対応したケーブルがある一方、USB 3.0 Gen2(10Gbps)と比較的高速の転送は可能だが、USB PD非対応で、5V/3Aの充電にしか対応できていないケーブルも存在します。
そんな中、最近は、USBケーブルの端子部分に記載されたUSBマークの横に5/10/20/40と転送速度を記載する仕様ができたため、USBケーブルの端子部に記載があれば、判りやすいのですが、私が所有しているケーブルは、圧倒的に記載のないものが多いです。
なので、転送速度を確認するには、充分に高速な外部ストレージケース(例えばUSB 3.2 Gen2x2=20Gbps)に、充分速いメディア(例えばPCIe 3.0 x4 M.2 SSD等)を入れて、実際にファイルを転送して速度を確認するしかありません。
更に、Thunderbolt3では、40Gbps+8K 60Hzの映像信号も同時に流すことが可能です。
また、充電容量に関しては、一切の記載がないのが現状です。
例えば、ACアダプタが、USB PD対応で100W出力が可能で、ノートPCもUSB PD対応で100W入力対応だったとしても、USBケーブルがUSB PD非対応の場合、充電が遅いのではなく充電そのものができません。(USB PD対応充電器を使うよう求められる)
また、USB PD対応でも45W対応のケーブルであれば、100W出力対応のUSBアダプタは、USBケーブルに仕込まれているeMarkerチップと通信して、出力を45Wに制限します。
なので、折角100W対応のACアダプタを使っても45Wの出力しか得られないのです。
全てのUSB Type-Cケーブルに、タグをつけて管理するのが良いのですが、とても面倒です。
通信速度は、ベンチマークソフトをイチイチ走らせなければならず、充電に関して、電圧/電流メーターを間に挟んで計測するしかありません。
更に、現状の規格の上限に対応するハードウェアを持っていなければ、確認はできません。
そこで、決定的な解決策があります。
USB及びUSB PDの規格は、上位規格に対応していれば、下位互換が保たれていることです。
つまり、現状では、USB PD 240W , USB 4.0 40Gbps対応、Thunderbolt3対応ケーブルであれば、現存する全ての規格に対応できるということです。
なにも考えずにこのケーブルを使えば、現状のどんな規格/仕様であってもベストの状態で通信/充電が可能だということです。
パッケージは、薄型で、125mm x125mm x 17mmと。長さが30cmのケーブルの割には大きめですが、多分、長さ違いのこのケーブルの共通仕様だと思います。
表面は、ケーブルのアップ写真と40Gbps転送速度のケーブルであること。PD240W対応、8Kビデオ出力に対応していること、E-markerチップを搭載していること等が記載されています。
E-markerチップは、USB PD対応ケーブルでは広く使われているチップで、このチップを介して、電源出力情報を電源供給側と電源受け側がデータのやり取りをします。
裏面は、緑色で、前述の特徴と、0.3Mという長さであることのシールが貼られています。
このケーブルは、高耐久のナイロン素材の編込みケーブルで、ケーブルの曲げ5,000回、端子の抜き差し10,000回の耐久性を備えていますが、ケーブルの安全性を高めるため、銅コアを備えているため、若干太めで、若干堅めです。
しかし、これまで使ってきた、USBケーブルの中では、比較的柔軟性に優れ、ソフトなさわり心地です。
片方の端子には、USB 4.0/240W/40Gbps/8K60Hzという文字とE-Markerのマークがシルク印刷されていて、この面の裏面には何も記載されていません。
残りの片方には、USB 4.0の記載のみで、裏面には何も記載されていません。
私は、既に長さ1mのUSB 4.0ケーブル(USB PD 100W)を持っていますが、デスクトップで使うため短めのケーブルを調達することにしました。
私は、40Gbpsに対応したストレージやインターフェイスを持ち得ていないため、このケーブルを用いて、20Gbps対応のUSB SSDとPCを接続し、DiskMarkを走らせてみました。
20Gbpsの仕様通りの速度が得られました。
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購入金額
2,380円
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購入日
2023年03月14日
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購入場所
amazon
cybercatさん
2023/05/26
できれば両端に...
Picardさん
2023/05/26
全く同感です。
最近は、記載されたケーブルや変換アダプターを購入しています