SwitchBot から発売されている指紋認証パッドを購入。
前にレビューした Switchbot スマートロック と連携して使用するものになります。
スマートロックだけだと、スマホのアプリなどから操作するため開錠するためにはスマホを携帯していることが必須条件になるのですが、この指紋認証パッドを設置することにより手ぶらで生体認証することで開錠できるようになります。
スマートロックが抱える問題で大きいのが、スマホなどの開錠可能な機器を持たずにドアの外に出てしまうこと(宅配の受け取りや玄関先の掃除など)で、開錠手段が無いので締め出されてしまいます。
こうした際に、非常手段として指紋認証やパスワード番号による開錠ができれば安全ですね。
購入した時は確かに「SwitchBot キーパッド タッチ」という商品名だったのに、現在は「SwitchBot 指紋認証パッド」になっているようです。確かに購入する際にどっちが指紋認証機能を搭載しているのか分かりにくかったが……。
パッケージの裏面には設置参考図など。
開封後は、半透明な袋に入った本体が見えます。
この手の Apple 式の梱包の仕方だと透明なシーツに包まれて本体が見えるようになっているものがほとんどだと思うのですが、これは新しいですね。デザイン部署に意図が聞きたいです。
内容物。説明書に設置するための器具、乾電池、カードキーなど。
これで、カードキーが4枚になってしましたが、4枚も要らないだろ…。
そんなに彼女を作れないって。
っていうか、普通の Ferica カードが登録できればそれが一番嬉しいんだけどなぁ。
指紋認証パッド(キーパッド タッチ)本体。
本体下部に指紋認証用の丸いセンサーがあるのが特徴です。
Switchbot の商品にはこの指紋認証機能が無い「Switchbot キーパッド」が発売されていて、そちらはパスワードで開錠するだけのものになっています。価格は大きく変わるので、指紋認証やカードキーを使う使わないで判断できますね。
本体自体はプラスチック素材で、見た目もプラスチック感があります。小型でぎゅっとコンパクトなデザインになっているので安っぽさはあまり無いのですが、高級感があるわけではありません。
玄関先に設置されるものなので防埃性を考えられ隙間が無い造りで、品質自体に悪いイメージはありません。屋外カメラと同じような品質感ですね。
背面には電池蓋のみ。
金属の留め具のように見える部分は、壁に引っかけるために使うのですが電極にもなっているらしく、このパッドが取り外された時に警告音が鳴るようになっていました。
最初、ぐりぐり動かしていたらビービーと音が鳴り始め止める方法も分からず何事かと思ったのですが、この機能はいたずらや盗難防止になって嬉しいですね。
電池蓋に関しては、かなりのクセモノ。
まったく開けることができずにマジで1時間ぐらい格闘しました。
ギターピックのような開閉用の工具でこじ開けるのですが、かなり硬くてなかなか開けることができませんでした。
この蓋の開けにくさは防水・防塵の意味があるのと、取り外されて警告音がなっている際に電池を外されると音が出なくなるため、その対策だと思われます。
ちなみに僕は、この電池蓋を付けないままドアに貼り付けて運用することにしました。
玄関外に取り付ける人だと不可能だと思うのですが、僕の場合は玄関から入った後の2重扉の内鍵の方に取り付けるため、そのセキュリティは不要だと判断しました。
実際に取り付けたところ。
設置はネジを打ちこむか両面テープで固定するかどちらかでできます。
僕は両面テープで固定しましたが、しっかりと固定できています。
Qrio Pad と比較すると、どうしても高級感では勝てないですが、SwitchBot の方が低価格的という魅力があります。また「指紋認証」だけは Qrio には無いので差別化ができています。
Qrio はガラス面に数字が浮かび上がってタッチする仕組みなのですが、SwitchBot の方は物理的なテンキー(ボタン式)を押し込んでいくという方式です。テンキーは安いリモコンのような少し押すとぺこんという押し込んだ感触があるかんじ。同じ番号で使い続けた場合に数字が擦り切れてばれやすくなるというリスクがあると思うのですが、公式では「仮想パスワード」という方式を紹介しており、これは入力したパスワードの中の連続6桁が正しければ開くというもので、正しいパスワードの前後にでたらめな数字をまぜて押すことで、背後から盗み見した人にパスワードを誤認させ分からなくするなどできる機能があります。
反応速度ですが、指紋を認証してからモーターが稼働して開くまでは1秒以上のタイムラグがあるのですが、指紋が認証された際に緑色のLEDが光るので「開く」という認識があり、モーターが動くひと呼吸の間を待つ心の余裕ができるため、開錠されるまで待つということにそこまでイラつくことはありません。
指紋の認証精度ですが、20個まで保持できるのですが、わりとちゃんとセンサーに押し付けないと認識しない印象。急いでいるときにさっと触ったり、荷物を抱えているときに変な角度で触ったりすると大抵エラーになります。しかし丁寧に触った際には必ず認識するという印象。
これはパッドの設置する高さで指を押し付けやすさが変わることになると思うので、設置の際には触りやすい位置に気を付けた方が良いです。
LINE から泊まりに来た友人が開錠できる機能を提供する図
SwitchBot の面白さはやはり API が公開されていること。いろんなセンサーや Iot サービスと組み合わせてアイデア次第で便利に楽しいものが作れます。
キーパッド系の API では現在、パスワードの生成や削除が公開されており、会議室システムや来客者へのセキュリティシステムなど、いろいろ作れそうですね。
Cool ではないが、Smart
デザイン的には競合製品である Qrio と比較にならない差があるのですが、価格や機能面では SwitchBot の圧勝です。締め出されてしまった場合の救済処置機能を低コストで導入できるのは嬉しいところ。
品質や精度も良く、これに外観が伴えば最強だったなと残念には思うのですが、大手家電メーカーの高級機と比較するところではないですね。
とにかく API 公開の印象が強く、クリエイターが所持することが多そう。
デザイン的な Cool さは無いのですが、高機能という Smart さがありますね。
電池交換しにくい
公式では家族で住んでいる家には「1年間の電池交換でOK」らしいのですが、電池交換するための蓋の開けずらさなどを考えると腰が重い。ここまで蓋を外しにくいとセキュリティ的には安心なのですが、ずぼらな人にはきつそうです。
内蔵する乾電池もスマートロックキーではお馴染みの CR123A というのが難。
単3・単4と入手しやすいものなら気軽なのですが。
凹凸が無いため掃除はしやすいのですが、設置場所から動いてしまうと警告音が鳴るので、初めての掃除は注意が必要。僕も止め方が分からなかったのですが、アプリから音を止めることができます。
手が届く価格帯で導入できる指紋認証による開錠
指紋認証機能があるのに Qrio の半額。
指紋認証機能が無ければ Qrio の4分の1の価格。
価格の魅力は最高です。
しかも API で機能を拡張できると考えると、高級スマートキーとどちらを購入するかの選択肢に勝てる気もしますね。
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購入金額
9,182円
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購入日
2023年03月04日
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購入場所
公式ストア
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