2022年7月からシリーズ第3期となる「邪神ちゃんドロップキックX」が放映された、アニメ「邪神ちゃんドロップキック」シリーズですが、このシリーズのアニメはプロモーションや資金調達手段が極めてユニークで、これまでにも様々な施策が話題を呼びました。
まず、前シリーズ「邪神ちゃんドロップキック'」では、主人公邪神ちゃんのCVを担当する声優鈴木愛奈の地元である北海道千歳市とコラボ企画を実施し、ふるさと納税で調達した資金を活用してアニメ1話を製作しました。このときの取り組みはNHKの情報番組でも取り上げられていたほどでした。
今回の第3期では更にこの流れが加速して、北海道の釧路市、帯広市、富良野市、さらに長崎県南島原市の4市がふるさと納税によるアニメ製作でコラボした他、一般の視聴者によるクラウドファウンディングによる資金調達も実施されました。
個人的にアニメそのものも楽しみではありましたが、製作委員会による斬新な企画も楽しみになってきていて、クラウドファウンディングに応募することにしました。
その際のリターンは色々と用意されていましたが、支援金額が手頃な「アニメ台本」コース(3,000円)に応募してみることに。このコースではアフレコに使われる台本そのものをそのままリターンとして送付するというもので、さらに1/10の確率で主要キャストの直筆サインが記されたものが含まれるというものでした。
当初アニメの放映予定は2022年4月開始を予定していましたが、コロナ禍による製作の遅れに加え、大きな収入源となっているという中国bilibliによる配信の審査の都合もあり、放送開始は前述の通り2022年7月となりました。そのため、リターンの発送時期は2022年6月以降と予告されていたものの、実際には10月末の発送開始ということで、私の手元に届いたのは11月4日となりました。
リターンに同封されていた文書ですが、日付も2022年11月となっていますね。
本物の台本が公式に多く出回るという珍しい事例
結局クラウドファウンディングで「アニメ台本」コースに応募した人数は951人ということで、計12話分ということから考えると、1話当たり8人前後に送付されたことになります。台本がプレゼント企画等で出回ることはあるでしょうけど、このような形でそこそこの数量が一般に出回るのは少し珍しいかも知れません。
私の手元に届いたのは第4話の台本でした。
30分アニメの台本だとこの程度の厚みなんですね。このような分野に詳しいわけではありませんので、こういう機会がなければ判らないことでした。
最初の方にはクレジットの記載があります。
この第4話は、実はちょっとした話題となったシーンがあります。まずはこちらのシーンをご覧下さい。
企みを天使ぺこらに妨害され、興奮のあまり意味不明な言葉を口走っている邪神ちゃんです。
このシーン、よく聞いても何を言っているのか判らないと評判だったのですが、台本でそのシーンを見てみると…
動画はシーン225~229辺りを切り抜いているのですが、なんと途中から台詞の指定は全く無いのです。つまりこの部分の演技はほぼ全てアドリブだったということになります。
このゲスな邪神ちゃんの演技は鈴木愛奈ならではで、とても自然なものでした。まさか即興だったとはと驚かされます。プロの声優の凄さが良く出ています。
本物の台本というリターンは記念品としても面白いものでしたし、中身をきちんと見ることで意外な発見もあり楽しめます。金額が妥当かどうかは作品への思い入れ次第ですが、個人的には十分納得出来ました。
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購入金額
3,000円
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購入日
2022年11月04日
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購入場所
クラウドファウンディング(Motion Gallery)
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