ジョーセフ・ヒックス 文学博士にして元立命館宇治高等学校校長
奥様は日本人 日本人以上に日本人らしいアメリカ出身の方です。
私用で京都大学付近を訪れた際には、必ずと言ってよいほど私のお店を尋ねてくださります。
ここで流れる音楽が ここで楽しめるカフェオレが とても気に入っているんだと
言ってくださるんです。
友人とお呼びしても良いかなというレベルで 色々なお話を交わしてもらっております。
先日、「今日は忙しく、ゆっくりする時間はありませんが ぜひ読んでください。」
出版前の書籍を手渡して お帰りになりました。
あ! 次のご来店時にはサインしてもらおう。
ローマ字で Senryu 川柳のことですね。
これを読んで 真っ先に思い出したのは ポール・サイモンのアルバム ソング・ブック
楽曲 A simple desultory philippic 邦題 簡単で散漫な演説 の中の一節
Find yourself a friendly HAIKU
本書を扱うAmazonの紹介文から転載
川柳は、日本人の誰もが知っている文芸です。
全国で川柳の公募コンテストも行われ、マスメディアにも多く登場します。
そして、川柳には、大きく分けてふたつのグループがあります。
他人や社会を題材に、風刺とユーモアの五七五。
このグループを伝統川柳といいます。
もうひとつのグループが、現代川柳。
こちらは、自分を主人公にして、五七五で人間ドラマを創作する文芸性・詩性の高い川柳です。
五七五の中に、自分の姿が、揺れる心が見えるのが、現代川柳の特徴。
喜・怒・哀・楽、特に、自分の心の中の「怒り」「哀しみ」こそ、
現代川柳のテーマなのです。
恋、家族、人生、自分の切ない心をドラマチックに表現します。
文芸ですから、当然フィクションも楽しみます。
本書、「Senryu」は、私の川柳のドラマ性に着目した
アメリカ人の文学博士、ジョセフ・ヒックス氏による現代川柳の英訳本です。
私の川柳は、ドラマチック川柳です。
脚本家でもある私は、五・七・五、十七音字で、人間ドラマを創ることを目指しています。
人生ドラマ、恋愛ドラマ、ホームドラマ、そしてサスペンスドラマ…
ジョセフ・ヒックス氏は、これらドラマの要素は世界共通であると、
昌善川柳を評価し、英訳し世界に発信することに挑戦してくれました。
俳句の英訳本は、多々ありますが、
現代川柳の英訳本の出版は、初めてではないかと思います。
また、日本人にとって楽しく英語が学べる教材。
外国人にとっては楽しく日本語が学べる教材ともなります。
Find yourself a friendly HAIKU (Senryu)
出版前の大事な本ではありますが 完全でない形で 区切りのカラーページを転載しております
この本がどのような目的で書かれたものか どのようにして英語圏の人に川柳のことを伝えようと
しているのかを おわかりいただければ幸いです。
せんりゅう はいく 1音1音を1文字1文字として表記することができる日本のひらがな
川柳 かわやなぎ とも せんりゅう とも 時に 音訓を混ぜても読むことがある漢字
錯乱坊 とかいて その果に ちぇりー と読ませることもある日本語
ポール・サイモンを始めとして
英語圏のインテリが どのようにして俳句や川柳に注目しているのか
どのようにして理解しているのか
半世紀近く ずっと ぼんやりとした謎のままであった問いかけに
今はまだ ぼんやりとしてですが 明かりを灯してくれた本をご紹介させてください。
友人の本を紹介させてください。
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購入金額
1,430円
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購入日
2022年07月28日
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購入場所
プレゼント
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