カチカチという動作音は旧来のリレーのイメージ通りの音。音量は自分はちょうどよかった。

速度調節機能があるが、最速だとハイフラレベルに速く、かなり遅めの方向に回してちょうどいい感じ。

アース配線を持つ3pinタイプなので2pinタイプのものにつける場合はアース追加が必須。

大した問題にはならなそうだが、初回のウインカーの点灯が長い。恐らく点灯→一瞬消灯(LEDだと判る、電球だとわからない)本来の点滅の順の挙動をしてしまうようだ。

まあ安く速度調節可能なリレーが入手できるのでお気軽にLED化をしたかったりウインカー挙動がアヤシイ時の原因切り分けようにはいいんじゃなかろうか。

あとそもそも汎用品をつけられる電装品がシンプルな古い車やバイク向け。

ちなみに同時に2pinタイプの「Voice Flasher」と表記のある速度調節不可な代わりにより安いやつも試しで同時に買ったのだが、そちらはあまりに動作ブザーが爆音（トラックのバックブザーレベル）なので使い物にならなかった。それに比べれば全然良い。

はいいつものオート三輪です。

実を言うとウインカー周りの挙動なかなかおかしかった。

まずハザードは点灯するが、ウインカーは左右とも動作しない。

さらにハザード時もサイドマーカーが右側だけ不灯。しかし左右電球を入れ替えても右だけ点かないので恐らく配線か何かの問題。

そしてウインカーに連動するはずのインパネ側インジゲータも不灯。球切れなのか配線不良なのか。

そして更に面倒なのが、テール側はワンテールでブレーキランプとウインカーを共用するため配線が一体化している、更にもともとハザード機能がなかったところに割り込みで追加されているので手元の配線図にはハザードに関する配線が掲載されていないし、ウインカーフラッシャー（リレー）の仕様も変わっている。

まずはハザードが点くのでサイドマーカーの不灯から処理していくが、割と単純でアースの不良だった。清掃で復活。

そしてインジゲータは配線が抜けていた。後で判るがこのインジゲータがダメだとウインカーも動作がおかしくなる配線のようだった。

で、ウインカーフラッシャーはでっかいのが1個。ハザードが動くんだからフラッシャーには問題が無いだろうとウインカーのスイッチの方を疑う。右にコラムシフトがあるのでウインカーは左。しかしスイッチ自体は破損もなく問題なさそう？

改めて純正ウインカーフラッシャーを見てみる。4ピンタイプだ。

内部は金属板に通電させたときの変形を利用した点滅（らしい）で金属がカチン…カチンとステキな音をする癒しのフラッシャー。

昔の車のウインカーがゆっくりでどことなく生物感あるのはこのアナログ構造のフラッシャーの存在も大きいのだろう。

しかし4pin？そもそもこの時代のフラッシャーってアース要らないだろう？ひょっとしてこれ、ウインカーの＋－とハザードの＋－なのか？→正解でした。

じゃあフラッシャーのウインカー側が壊れてしまっているのかしら。テスターを繋いでみたらそもそもウインカー側に給電が来ていない。

はい、このヒューズボックスが原因でした。一見繋がっているように見えたが1か所ヒューズが通電していないらしい。ウインカーと同じ部分から出ているバックランプも改めて確認したら点かなくなっていた。

臨時で別の配線からウインカーに給電すると…やった、左右ウインカーが点いた！点いたけど不整脈って感じ！！非常に不安定！

こうなるとむしろこのすてきカチカチ純正リレー、生きているうちに取り外してここぞというときの為に保管して置いた方がいいのでは。というわけで随分大回りしたが今回の汎用ICフラッシャーに繋がるわけです。

ハザード用とウインカー用を1個づつのICフラッシャーにわけてあげる必要がある。

配線は引き直し、純正の4pinコネクタに端子をぶっ挿して2pin×2に分離、配線はゴチャつくがこれなら追加分部を引っこ抜けば純正にすぐ戻せる。

あとは3pin目用のアース配線を用意すれば、出来上がり。

ウインカースイッチは幸い問題なく生きていて、無事ウインカーが本来の挙動に。

純正リレーのアナログな味は無いがとりあえず現状は色々アヤシイ配線をどうにかしなきゃいかんので。