レビューメディア「ジグソー」

想像以上のパフォーマンスを備えた軽量ノートPC

これまで、モバイル用途で、旅行等の外出時に持ち出すPCとして、VAIO S11というノートPCを使っていました。

基本的には、家庭内での利用は稀で、基本持ち出し専用PCとして使っていました。
家庭内では、例えば、デスクトップPCを組み上げる際に、マザーボードの取扱説明書に記載されているピンアサインを拡大表示したり、最新ドライバーをUSBメモリにダウンロードしたり、屋根裏部屋に持ち込み、Wi-Fiルータや、CATVモデムの設定や、ハブの確認等にしか使っていません。

元々利用頻度は低いノートPCです。
従って、この手のPCに求められる機能は、

軽量であること。

バッテリで長時間動作すること(航空機内で映画を観ています)。

マルチメディア処理アプリ等の重たいアプリを除く一般的なオフィスアプリケーションやブラウザ等が快適に動作すること。

などです。
このVAIO S11の構成としては、CPUに、Core i5 6200U(2C/4T) 4GBメモリ M.2 SATA 128GB SSD 11.6型FHD液晶で、USB TypeA x2 , TypeC(thunderbolt 3) x1 , RGB OUT , Eithernet , SD Card等インターフェイスも豊富で重宝していました。
SATA SSDは、容量も少なかったのですが、ZIGSOWのプレミアムレビューで、WD Black 512GB NVMe PCIe 3.0 x4 SSDに換装したため、全く不満もなく使っていました。

しかし、VAIO S11は、Windows 11非対応ということで、Windows 10 Pro x64しか使うことができません。

 

家庭内の2台のデスクトップPCや嫁用ノートPCも、Windows 10から Windows 11にアップグレードしたので、モバイルPCもWindows 11にしたいと考えていました。
特段急いでいた訳ではありませんが、決算時期ということもあり、ネット上でも特価での販売が目立っていました。

 

モバイルPCという利用目的から、CPUは、今回もCore i5程度で良いと考えていました。
優先されるのは、重量(1kg以下)であり、表示(S11より大きい)であり、価格です。
表示に関しては、今後老眼になるであろうことから、VAIO S11の11.6型液晶より少し大きめが良いと考えていました。
表示が大きくて、重量がVAIO S11(919g)程度であれば良いと考えていました。

Core i5搭載機程度の価格で、AMD Ryzen 7搭載機が購入できるので、Ryzenも検討に入れることにしました。
先日、AMD CPU搭載のNEC製ノートPC LAVIE Direct N15(R)のプレミアムレビューをさせて戴いたことで、改めてAMDのパフォーマンスの高さを実感できたので、今回検討に入れることにしました。

パフォーマンス優先ではないのですが、敢えて低パフォーマンスPCを選択することはないという程度で考えていました。

 

薄型で13.3型~14型であれば軽量PCも多いため、このサイズで探してみました。
最近の薄型PCでは、メモリスロットやNVMe SSDの空きスロットがなく、購入後のアップグレードが期待できるのは、より大容量のSSDに換装する位でメモリの増設はできそうにありません。
メモリに関しては、これまで、Windows 10で、4GBのメモリだったので、8GB程度あれば良いと考えていましたが、薄型ノートPCでは、CPU統合型のGPUが使われることが多く、搭載メモリとGPUが使うメモリをシェアするため、可能であれば16GB位欲しいと考えました。
また、CPUも、AMDであれば、8コア16スレッドのハイパフォーマンスCPUが予算内で購入出来たりと、少しずつ欲が出てきて、結局、結構なパフォーマンスのノートPCを選択することになりました。


最終候補として、LG gram , LG Ultra PC , HP Pavilion Aero 13-beまで絞り込みました。
LG gramは、14型のモデルが、1kg以下なのですが、インテルCPUで、Core i5で購入出来そうなモデルでは、メモリが8GBしか搭載されません。(サンダーボルト搭載は魅力的です)
HP Pavilion Aero 13-beは、軽量で、AMD Ryzen 5800UというハイパフォーマンスCPUを搭載し、メモリも16GB搭載しています。

Windows 11 Proも魅力的でした。
そして、今回私が選んだのは、LG Ultra PCで、13.3型 AMD Ryzen 7 5700U 16GBメモリ 1TB SSD搭載モデル。

HPよりも全高で2mm薄く、micro SDスロットも備えていて、搭載SSDも1TBあり、価格も他モデルと余り変わりません。

このモデルは、amazon限定モデルです。

Microsoft Officeレスモデルは、amazon限定だそうです。
このモデルより3,000円程安くで、SSDが512GBのモデルもあったのですが、3,000円で512GBのNVMe PCIe 3.0 x4 SSDが買えると考えると、SSDは、1TB搭載モデルを選択することにしました。

推測ではありますが、512GBのSSDよりも、1TBのSSDの方が高速に動作すると思います。
当初は、SSDは、128GBであっても、512GB SSDに自分で換装しようと考えていました。
私の場合、VAIO S11にインストールしている、Microsoft Office Proが、2台のPCにインストールできるライセンスがあり、1台分のライセンスを余らせていたこともOfficeなしモデル選択の理由です。

これで、amazonで、133,800円(税+送料込)でした。


最近の薄型PCでは、M.2 SSDは、大容量のSSDと後で交換することが可能ですが、メモリに関しては、オンボード実装で、メモリソケットすらないので、メモリを大容量のメモリと交換することはできません。

なので、メモリ16GB SSD 1TBを選択しました。

 

更に、LGでは、4月30日迄の購入者に対して、LG Ultra PCでは、最大10,000円 新生活応援キャッシュバックキャンペーン実施中なので、実質、123,800円で購入できたはずです。

キャッシュバックは、3ヵ月程度掛かることが記載されていましたので、気長に待つつもりでした。

キャッシュバックを受けるには、LG gram若しくは、LG Ultra PCの購入+LG公式サイトで会員登録の上アンケートに答えること(LG Ultra PCは5,000円)と、LG gram公式コミュニティ(Hustle Hub by LG gram)にご入会+SNSにてレビュー投稿(5,000円)という条件でした。

3月21日にレビューを完成させ、キャッシュバック要件をみたしたところ、4月28日には、10,000円の振り込みがありました。

個装箱は、加飾を廃した茶段に1色印刷という最も安価な作りの個装箱です。

この箱の中には、本体とACアダプタと薄い簡易説明書(A5 12ページ)と保証書とA5のアフターサービス案内のみが入っています。

個装箱を含めたこのようなシンプル構成は、余計なコストが掛かって無くて、好感が持てます。
余計なコストを廃して、PC本体の機能/性能/本体質感アップや価格の低廉化に充てて貰った方が個人的には有り難いです。


ACアダプタは、本体と同じ白色なのですが、一般的なACアダプタに、白いミッキーケーブルが入っていて、ノートPC本体が、実測で960gなのに、ACアダプタと電源ケーブルで、308gもあり、戴けません。

 

折角、薄型PCなのに、ACアダプタは一般的なノートPCと変わらず、ACアダプターにUSB充電端子も付いていません。

更に最悪なのは、ACアダプタ用のACコードがミッキーケーブルなことです。
ACアダプタに一体何アンペア流すつもりなのかと、良識を疑いたくなります。

太くて固くて重いケーブルのハンドリングは最悪です。

日帰り程度の外出であれば、ACアダプタは家庭においておくことも可能ですが、宿泊を伴う場合、ACアダプタの持ち出しは必須です。
せめて、L字アダプタくらいは付属して戴きかったです。
手持ちのL字アダプタは、黒しかなく、恰好が悪いです。

後ほど、詳細に記載しますが、ACアダプタを外出時に持ち出すことは断念しました。

PC本体は、幅306.9mm 奥行206.7mm 厚み15.3mm 13.3型LCD(FHD) バックライト付キーボードです。

重量は、実測で960gでした。

フットプリントとしては、ほぼA4サイズ(297mm x 210mm)ですが、厚み15.3mmは素晴らしい。

VAIO S11より大画面なのに、厚みはうんと薄いのです。

本体表面は、マット調のホワイトです。

トップ面の隅にはLGのロゴが、クロームで打刻されています。

ホワイトのノートPCは、初めて使いますが、傷や汚れが目立たないよう丁寧に扱いたいと思います。


本体の厚みは約15mmですが、底面には、後方側に3mm、前方に1mm程度の高さのゴム足が付いています。

これにより、キーボード面に傾斜が付き、タイピングが少し楽になります。

また、底面には、排熱用の孔とスピーカー用の孔があるため、設置する机面とのある程度のクリアランスが必要なのでしょう。


表示は、13.3型FHD(1,920x1,080)IPS液晶を搭載してい、グレア表示です。

光沢面なので、コントラストが高く非常に明るい表示です。

映り込みは余り気になりません。

 

ノートPC本体の左側面には、ACアダプタ電源用端子,USB Gen2 TypeA端子,HDMI(最大4K)出力、USB Gen2 Type-Cコネクタがあります。
ACアダプタの差し込み端子は結構細く、直径は3mm弱です。薄型ボディなので仕方がないのかもしれませんが、ちょっと心もとない気がします。
また、L字形状のコネクターのため、刺したコネクターの向きによっては、手前のUSB Type-AコネクタやHDMIケーブルの邪魔になります。

私の場合、左利きなので、マウスをノートPCの左側で操作するため、ACアダプタの配線位置が結構邪魔です。(右利きの方には問題無いレイアウトです)
USB Gen2 TypeA端子は、10Gbps対応なので、かなり高速です。
USB Gen2 TypeC端子は、10Gbps対応で、更に、ノートPCの内蔵バッテリからスマートフォン等の外部機器用に、充電用の電源出力が可能です。

これは、ノートPC本体の電源が入っていなくても充電が可能なので、ノートPCという大きなモバイルバッテリを持ち歩いている様なものです。

また、USB PD(パワーデリバリー)に対応したACアダプターからノートPCに充電することも可能です。詳細は、ハードウェアの項に記載します。

 

ノートPCの右側面には、ケンジントンロック,USB Gen1 TypeA(5Gbps),ヘッドフォン/マイク端子,micro SDスロットが付いています。

 

キーボードは、キーピッチも19mmあり、打鍵し易いキーボードです。

また、キーボードにはバックライトが付いていて、マウス操作やキーボードの打鍵でバックっライトを光らせ、使わない時間が所定時間経過すると自動で消灯します。

バックライトの明るさが設定出来たり、OFFの設定も可能です。

ノートPC本体に付属のACアダプタは重くて大きく、持ち出したくないので、付属ACアダプタ同様の65WのUSB PD対応のACアダプタと、充電用の1.8m長のUSB TypeCケーブルを購入しました。

これにより、ACアダプタが、308gから、183gに軽量化できました。
充電周りは後ほど記載します。

 

底面には、排熱用の孔と左右のスピーカー孔が開いています。

CPU-Zで、CPUにストレステストを行って確認しましたが、排熱用ファンの音はとても静かで、図書館で使っても気が引けることはありません。

この排熱用ファンの設定は、標準状態ですが、ノートPCのパフォーマンスを優先する性能優先モードと、低ノイズモードにLG Control Centerのいうアプリケーションで設定を変更することができます。


スピーカーは、小口径なので仕方がないのですが、低音は殆ど出てきません。

DTS:X Ultraというアプリケーションで、スピーカーの設定を変更したり、グラフィックイコライザーで音質を調整できますが、小口径スピーカーなのでそれなりです。

HiFiを期待するのであれば、別途、Bluetoothスピーカーを接続するか、ヘッドフォンの利用がお勧めです。

ノートPCの諸元について記載します。
CPUは、AMD Ryzen 7 5700UというモバイルPC用のCPUです。

動作クロックは、基本クロックが1.8GHzで、最大ブースト・クロックが4.3GHzで、8コア16スレッドのCPUです。
下記は、動画エンコード中のタスクマネージャーですが、動画を1本エンコードしても、CPUの使用率は、60%しか使われていません。


これは、ミドルレンジのデスクトップPCを凌駕する構成です。

CPU-Zのベンチマークでは、比較対象として、デスクトップCPUである、Ryzen 7 1800Xと比較をしていますが、AMD Ryzen 7 5700Uは。比較対象のCPUのパフォーマンスを若干上回っています。


オフィス処理からマルチメディア処理まで快適に処理することができます。
このパフォーマンスを持つCPUが、TDP 15Wで収まっていること自体が信じられない位です。

 

グラフィックスは、CPU内蔵のもので、動作クロック、1,900MHz 8コアの AMD Radeon Graphicsです。
グラフィックス専用メモリは、512MBしかなく、他はノートPC本体のメモリを共用します。
つまり、ノートPC本体搭載のメモリ量が多ければ、グラフィックス用に割けるメモリ量が増え、ノートPC本体搭載メモリが高性能であればグラフィックスも高速に処理することができます。
下記のタスクマネージャーでは、GPU専用メモリが512MBで、本体メモリとの共用部分が、7.7GBあることが判ります。

ノートPC本体搭載メモリは、DDR4-3200 16GBがデュアルチャンネルで接続されています。
メモリソケットがなく、オンボードにメモリが搭載されているため、CPU-Zでは、slot #1のページがグレイアウトしています。

このメモリは、現状ではハイエンドに近い性能のメモリで、16GBあれば、グラフィックスに8GB割いても、8GBがシステムとして利用できるので、ノートPCとして、高パフォーマンスが期待できます。
また、このメモリは、オンボードに搭載されていて、メモリスロットは無いので、拡張性は皆無ですが、落下や振動等によるメモリソケットの接触不良も防げるので、モバイルPCとしては、最適だと思います。

SSDに関しては、SK Hynix製の、M.2 NVMe PCIe 3.0 x4 の1TB SSDが搭載されています。

前述のように、512GB SSD搭載機と3,000円程度しか違わずに、1TBのSSDが搭載されているので、コストパフォーマンスは高いと思います。
私は、700GBをデータ領域として確保し、システム領域と分けて別ドライブ(D)に設定しました。これにより、システムドライブは約273GBになりました。
データ領域として700GBあれば、デスクトップPCと、必要なデータを同期して持ち出す際に、余り容量を気にする必要がありません。

micro SDソケットには、私は256GB容量のmicro SDカードを刺しています。
ノートPCで作成したコンテンツを他のPCに移す際にも、大容量のUSBメモリを持ち出すことも不要なので便利です。

 

BIOSは、American Megatrend製のBIOSで、一般的なPCのものと変わりません。
特別なカスタマイズはされていないようです。

 

HDMI出力は、最大4Kの表示が可能です。
自宅でデスクトップPC2台と4Kブルーレイレコーダーを接続している4Kモニターに繋いでみました。
拡張表示にすると、セカンドモニターとして、4K表示が可能でした。

 

試しに 、HDMIと、USB Type-C > HDMI変換ケーブルを同時に挿してみました。

残念ながら、我が家に4Kディスプレイは2台ないので、FHDモニタに接続したところ、2K x2画面+4K x1画面の、同時3面表示が可能でした。

4K x2が可能かどうか分かりませんが、CPU内蔵のGPUで、ここまでできるとは思ってもみませんでした。

 

ネットワークへのアクセスは、基本的には、Wi-Fi接続になります。

我が家で無線ルータに、11axで接続してみると、1.2Gbpsで接続されます。

これは、ギガビットイーサケーブル以上のパフォーマンスですが、我が家では、ギガビットイーサの環境しかないため、1Gbps以上の速度で接続しても、実行速度は、1Gbpsまでとなってしまいます。

LG 13U70Q-GA77Jのサイトを見てみると、オプションで、USB Type-Cで接続する、イーサネットアダプターの記載がありますので、この手のアダプタを接続すれば、有線での接続も可能です。

試しに、手持ちの、BUFFALO LUA3-U2-ATX を接続してみました。

これは、USB Type-Aコネクタで接続する10M/100Mbpsの、USB 2.0 イーサネットコネクタです。

このコネクタをUSB Type-Aポートに挿すだけで、ドライバーのインストールも不要で、ネットワークに接続することができました。

 

このPCには、基本的にPCの操作に関連するLGのアプリケーションと、マルチメディア系アプリケーション、アンチウィルス/セキュリティソフトがプリインストールされていました。

 

個人的には、余計なアプリケーションがインストールされている訳ではないので、プリインストールアプリとしては、適切ではないかと思います。
過剰な程プリインストールアプリがあると、要らないアプリケーションを選別して、アンインストールしなければならず、面倒なのです。


LGアプリケーションは、主にハードウェアの設定と、マニュアル等アプリケーション、及びWindows 11との懸け橋になるアプリケーションが主なものです。
マニュアル類に関しては、本体付属の簡易取扱説明書は、目次を含めて12ページ程度のA5サイズの簡易マニュアルしかないので、オンラインで見れるマニュアルは重宝します。

LG Cntrol Centerでは、システム設定ができます。

キーボードのファンクションキーとの併用で設定できる項目の設定や、パソコンを開いたときに自動的に電源ONになるように設定したりできます。
電源管理項目では、USB Type-Cコネクタで充電する場合に、PC本体の電源がOFFでも充電できるように設定することもです。また、バッテリの寿命を延ばすために、満充電をバッテリー容量の80%に設定することもできます。

また、コントロールパネルにある、ユーザーアカウントの設定変更や、ファイヤーウォールの設定も可能です。

 

LG Power Managerでは、バッテリーの充電状況の表示や、Windows 11のコントロールパネルの電源設定で行えるハイバーネイトモードの設定が可能です。

LG Easy Guideでは、PC本体の取扱説明書やWindows 11の使用方法の他、各種設定のFAQなどを見ることができます。初めてPCを使われる方には有り難いソフトウェアです。

LG Trouble Shootingでは、システムやソフトウェアやドライバーの再インストール方法やリカバリ方法等が記載されています。

LG Update Centerでは、Windows Updateやドライバーのアップデートを行うことができます。

Virtoo by LGは、スマートフォンとPCの同期ソフトウェアで、Bluetoothを用いて同期します。
PCからテキスト送信をしたり、電話帳へのアクセスや、PCからの電話の発信、スマートフォンの画面をPC画面にミラーリング、PCからのスマートフォン内蔵のメディアへのアクセスが可能になります。

この他、CyberLink製の、オーディオ,写真,動画の編集や加工ができる一連のアプリケーションがプリインストールされています。
一通りのマルチメディアの編集や加工ができるので、別途購入する等のコストを掛けずにマルチメディア関連処理を行うことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

McAfeeのリブセーフは、アンチウィルス、セキュリティソフトウェアで、30日の限定アプリです。
使用開始から10日程経過すると、年間1,980円で更新しませんか?というメッセージが出てきます。
私の場合、インターネットプロバイダーが提供しているMcAfee製セキュリティソフトがあるので、30日経過したら、このアプリはアンインストールして、新たにセキュリティソフトをインストールします。

LG 13U70Q-GA77Jの基本的なパフォーマンスを、ベンチマークとともに紹介します。

 

CPUは、AMD Ryzen 7 5700U 8コア16スレッド、1.8GHz-4.3GHzで動作し、メモリもデュアルチャンネル DDR4-3200 16GB(オンボード)です。
AMD製のモバイルCPUの型番末尾に"U"文字が付く薄型ノートPC用モバイルプロセッサーとしては、5800Uに次ぐ2番目に高性能なCPUです。
既に6000番台のCPUがアナウンスされましたが、Ryzen 7 5700Uは、モバイルPCとしては、ハイエンドの部類に入るCPUだと思います。

 

前述のCPU-Zを見てみると、バスインターフェイスはPCIe 4.0で動作しているようです。
勿論グラフィックスもインターフェイスとしては、最新のPCIe 4.0 x16での動作も可能なようです。
グラフィックスには、512MBのメモリしか搭載していませんが、デュアルチャンネル構成のDDR4-3200 16GBメモリからシェアされます。
CPU-Zのベンチマークテストでは、デスクトップPC用CPU Ryzen 7 1800X以上のパフォーマンスが出ています。

GPU-Zをみてみると、グラフィックスは、PCIe 3.0 x16で動作しているようです。

CineBenchと3D MARKを以下に掲載します。

CineBanch 23では、CPUのパフォーマンスを計測しますが、最新のインテル製モバイルプロセッサーのトップエンド Core i7 1165G7より、良い結果が出ました。
インテル製 Core i7は、4コア8スレッドのCPUで、AMD製Ryzen 7 5700Uは、8コア16スレッドのCPUなので、スレッドの多さがパフォーマンスに効いているのではないかと思います。

CPUに内蔵されるグラフィックスの性能や、CPU,ストレージのベンチマークである3D MARKの計測結果を記載します。

CPU内蔵のグラフィックスなので、重たいゲームがサクサク動くわけではありませんが、軽いゲーム程度であれば、快適に操作できると思います。

 

次にストレージ関連の読み書き速度のベンチマークです。
SSDもNVMe PCIe 3.0 x4 1TB SSDなので、ちょっとしたミドルレンジのデスクトップPC程度のパフォーマンスがあります。
本体の1TB SSDを、システムドライブとして237GB、データドライブとして700GBに分割して、データドライブで計測しました。
内蔵1TB SSDのDiskMarkは以下の通りです。

一般的な、PCIe 3.0 x4 NVMe SSDの読み書き速度ですね。

ノートPCとしては、かなり高速な部類に入ると思います。

一般的には、もっと低速の規格のものを入れて、スピードを犠牲にしながら、発熱や消費電力を抑えた設計になりがちなのですが、ちゃんと、規格の仕様通りの速度が出ています。
この速度であれば、アプリケーションの起動で時間を要することはありません。

大きなアプリケーションでも瞬時に立ち上がります。
Word , Excel等であれば、起動操作後1~2秒で使い始めることができます。


ストレージに関しては、速ければ速いほど快適に操作でき、例えば動画のエンコードなどでは、ソースファイルをコピーしたり、エンコード結果の動画ファイルを別のストレージに書き出したりするのにも高速読み書きの効果が出ます。
エンコード自体が、ストレージからの動画の部分読み込み>エンコード>部分書き出しという動作を数知れないほど繰り返すことなので、細かな差でも積み重なると非常に大きな差に繋がります。
下記は、6.68GBの動画ファイル(m2ts)を、USB 3.0 Gen2インターフェイスを通じてコピーした際の実効速度ですが、700MB/s以上の速度でコピーしているので、約7GBのファイルは、10秒以下でコピーできます。

 

また、全てのUSB端子に、2.5インチSATA SSDをUSBケース(UASP対応)に入れて、PC本体のUSB端子に接続して繋いで計測しましたが、どの端子でも、SATA SSDの限界に近い速度が出ています。

最初に、左側面一番奥にある、USB 3.0 Gen2 Type-Aコネクタに繋いだ際のDiskMarkです。

次に、左側面手前にある、USB 3.0 Gen2 Type-Cコネクタに繋いだ際のDiskMarkです。

次に、右側面奥にある、USB 3.0 Gen1 Type-Aコネクタに繋いだ際のDiskMarkです。

 

このノートPCには、このSATA SSDよりも高速な読み書きが可能な、USB 3.0 Gen2規格のUSB端子が、Type-CとType-Aの2種類が各1基搭載されています。


そこで、ノートPC本体に内蔵している PCIe 3.0 x4 NVMe SSDと同じ規格の手元にあるSamsung製512GのM.2 NVMe PCIe 3.0 x4 SSDを、USB 3.0 Gen2対応のSSDケースに入れて、同様にDiskMarkで計測してみました。

下記は、Ultra PC左側面奥の、USB 3.0 Gen2 Type-Aコネクタに接続したものです。

 

下記は、Ultra PC左側面手前の、USB 3.0 Gen2 Type-Cコネクタに接続したものです。

SATA SSDの凡そ、2倍のパフォーマンスで読み書きできることが確認できました。

 

micro SDスロットには、容量256GB x633のLexar mediaのmicro SDを搭載して計測しましたが、ほぼ仕様通りの速度が出ています。

256GB容量のmicro SDカードを読み書きできるので、SDXC規格に対応したmicro SDカードスロットを搭載しています。

 

OSは、Windows 11 Home 64bit版を搭載していてます。
インターフェイスがWindows 10から結構変化していて、必要な設定がどこにあるのか判りづらいですが、結局このインターフェイスに慣れてしまうのでしょう。

 

パフォーマンスチェックのために、動画のエンコードを試してみました。
ソースは、6.68GBサイズのアナモルフィックエンコード(1,440x1080)されたm2ts動画ファイルです。
このファイルをスマートフォンでも見れるように、フルHD(1920x1080) mp4 AVCファイルにエンコードするものです。


動画ファイルは、映像部分が24,000kbps オーディオ部分が192kbpsのファイルですが、これを、半分以下のビットレート12,45Mbpsのmp4ファイルにエンコードします。

 

エンコードは、Pegasys TMPGEnc Video Mastering Works 7で行い、エンコードではAMD Media SDKを有効にして、1時間44分58秒の動画ファイルを、23分52秒という4倍速でエンコードすることができました。

極薄ノートPCという形状で、電源や冷却システム等多くの制約があるなかでのこの結果には驚きです。
高性能デスクトップPCに匹敵するパフォーマンスです。

 

これであれば、出先で簡単な仮編集程度の作業は充分できるのではないかと思います。

 

次に、ノートPCならではの、バッテリーパフォーマンスについて動作を確認しました。
ノートPCは、家庭用電源に接続して使うとともに、内蔵バッテリーを使うことで電源供給の無い場所でも使うことができるため、充電機能は大切です。

 

一般的には、バッテリー動作時は、ACアダプタ接続時よりLCDの輝度を下げたり、CPUのパフォーマンスを落として動作させることにより、長時間のバッテリーでの動作を確保しようとします。
しかし、バッテリーでの動作時間が短い場合は、バッテリーでの動作であっても、なるべくパフォーマンスは落としたくありませんし、短時間で充電できるに越したことはありません。

 

このノートPCは、USB Type-Cの端子に、スマートフォンを繋ぐことで、ノートPCのバッテリーを使って、スマートフォンを充電することができます。
例えば、付属のACアダプタでノートパソコンに電源を供給しながら、USB Type-C端子に接続したスマートフォンを充電することができます。

また、ノートPCを外部電源なしの状態で、本体のバッテリだけで動作させている時や、ノートPCの電源を切っている時でも(設定が必要ですが)、USB Type-C端子に接続したスマートフォンを充電することができます。
緊急時には、とても有り難い機能です。

 

また、このノートPCは、付属のACアダプタ以外に、USB PD規格に対応した電源からも、USB Type-C端子を使ってノートPCのバッテリーを充電することができます。
つまり、USB Type-Cに外部電源を繋いで、ノートPCのバッテリーを充電することが可能なのです。


ノートPC本体に付属のACアダプタは、仕様を見ると、19V 3.42A = 65Wの電源でした。
そこで、USB PD対応の65W電源(ANKER NANO II)と100W供給可能なUSB Type-C電源ケーブルを購入しました。
ケーブルが100W対応なのは、ケーブルの特性によって充電が制約されることが無いようにしたものです。
ケーブル自体が20Wしか電源を供給できない仕様であれば、折角65WのACアダプタを繋いでも20Wしか供給されないので、65W以上の電源を供給できるケーブルにしました。
また、この他、スマートフォン専用のACアダプタや、市販の小型ACアダプタを用意して、充電時間を計測してみました。


一般的には、バッテリ容量の90%近くまで、急速充電を行い、残り10%は、バッテリに負担を掛けないようにゆっくり満充電を行います。
そこで、バッテリ残量を50%から、60%迄、70%迄、80%迄充電するのに要する時間を計測してみました。

先ず、スマートフォンの充電を行うために普段から持ち出している小型ACアダプタを繋いでみました。


すると、10W以下の電源では充電できない旨のメッセージが表示され、計測してみると、4.96V 0.00Aと表示され、充電されていないことが判ります。


この電源アダプタは、仕様上5V出力で、最大2.4Aと記載されていたのですが、10W以下(2A以下)の出力だったようです。

次に、スマートフォン専用充電器(SHARP製スマートフォンに付属)を繋いでみました。
この充電器の仕様を見てみると、5.0V/3.0A , 7.0V/3.0A , 9.0V/3.0A , 12V/2.25Aと記載されています。最大27Wです。

このACアダプタを接続してみると、11.9V 2.10Aと表示されました。つまり、25Wで充電できるようです。

最後に、このPCの購入を機に購入したANKER Nano IIというUSB PD対応65W(付属ACアダプタと同じ容量)のACアダプタを接続してみました。

仕様では、5.0V/3.0A , 9.0V/3.0A , 15.0V/3.0A , 20.0V/3.25A(65.0W Max)と記載されていて、スマートフォン専用ACアダプタよりは出力が大きそうです。
この充電器で充電をしてみると、19.4V 1.97Aと表示され、38Wで充電されていることが判ります。

各々の電源アダプタの電圧及び電流の実測値を纏めると以下のようになります。

以下に計測した充電時間を記載します。

これを見る限り、付属ACアダプタとANKER Nano IIは同等の充電能力だと思います。(共に65W充電器)

付属のACアダプタは、専用端子のため、電圧及び電流の計測はできなかったので、仕様を記載しましたが、充電時間から考えると、ANKER Nano II同様2A程度で充電しているのではないかと思います。


このノートPCを持ち出す場合は、付属ACアダプタではなく、ANKER Nano IIを持ち出すことで、電源関連の重量を、308gから、183gに軽減でき、小型化も実現できます。
スマートフォン付属のACアダプタは、重量が106gと最軽量なのですが、筐体のサイズが、ANKER Nano IIの倍位になるのと充電時間が長いので、ノートPCと一緒に持ち出すのは、ANKER Nano IIにしたいと思います。

 

更新: 2022/11/03
逸品

とってもコンパクトなのに、とっても高性能

このPCの購入検討時には、Windows 11搭載の軽量ノートPCで、外出専用と考えていましたが、結構なパフォーマンスのPCなので、家庭内でもテンポラリーシステムとしては、充分なパフォーマンスが得られます。

 

このノートPCは、13.3型フルHD液晶を備えているのに、306.9mm×206.7mmと、ほぼA4サイズ(297mm x 210mm)ですが、厚みは15.3mmしかなく、重量も1kgを切り、とってもコンパクトなのに、AMD Ryzen7 5700U(8C/16T) CPU 、DDR4-3200 デュアルチャンネル16GBメモリ、更に、PCIe 3.0 x4 1TB M.2 SSDを搭載するとっても高性能なノートPCなのです。

 

サブシステムとして様々な処理にも対応できるように、Adobe illustratorやphotoshop以外に、動画編集や動画エンコードソフトである、Adobe Premiere Proや、Pegasys TMPGEnc Video Mastering Works 7などもインストールしました。


Micorosoft OfficeもProffessional版をインストールしましたので、Word Excel PowerPoint Outlook 以外にAccessも使うことができます。

 

正に、万能サブPCです。

  • 購入金額

    133,800円

  • 購入日

    2022年03月13日

  • 購入場所

    amazon

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