レビューメディア「ジグソー」

放電に伴う電圧低下を祈るという、類まれな充電池

 

宅内の乾電池を充電池に転換済みなのですが、スマートロックやカメラのストロボライトに等に使用される乾電池「CR123A」には市場で販売される充電式のものはありません。正確には充電できる RCR123A という規格のものもあるのですが、電圧や規格が合わずに非常に危険です。

 

他の充電池とは違い、中身が「リチウム電池」だからで、リチウム電池はそもそも充電することができないからです。「CR」という型番はリチウム電池ということになります。

 

でも、スマートロックの電池、なんとかしたいところ。

 

 

 

 

 というわけで、もやもやしているのもアレなので、試しに中国製の怪しい充電池を購入してみました。

 

 

多くの製品が RCR123A と同じものっぽく 3.7V と記述されていたのですが、3.0Vと表記されているものがあったので「これは?」と思い、購入。

 

基本的に充電式電池は保護回路が格納されることもあり大きさが変わり、サイズが大きくなることが多く電池ケース内に収まらないというトラブルも多いようです。この電池はサイズ自体は同じでした。

 

 

日本語の説明書が付いていました。

充電式では RCR123A という 3.7V 規格のものは存在するのですが、そちらは充電できないという記述があります。電池本体の方は、「3.6Vまで」と書いてありました。

 

 

 

充電用の USBケーブルが付いていました。コンセント側が付属していないです。
いろいろと想像が掻き立てられますが、急速充電機能のないなるべく安くて安全そうなアダプタを使った方が良さそう。そしてケーブルの赤色もなんだか心をざわつかせる。

 

 

 

電池本体。4本入りでした。QRIO なら 予備含めて全部いけておいしい。

表面の電池には「3.2V」と書かれていました。この時点でアウトですね。

 

とはいっても、一応充電し、電圧を確認したところ、

 

普通に 3.7V でした。

 

ですよね。

 

市場には RCR123A(3.7V)のものもいっぱい売られているので、この商品も例にもれずに 3.7V でした。

 

ひょっとして電池としての精度が悪く電圧が下がるものを「3.2V」として販売しているのかな、とも思い、放電させることで電圧が下がるか、しばらく放置して計測してみました。

 

 

 1日目 3.70v
 2日目 3.64v
 3日目 3.62v
 4日目 3.62v
 5日目 3.61v
 6日目 3.60v
 7日目 3.60v
 8日目  3.60v
 9日目 3.59v
10日目 3.59v
11日目 3.59v
12日目 3.59v
13日目 3.59v
14日目 3.59v

 

 

順調(?)に下がることは下がるのですが、もっと下がって欲しいのに全然下がらないですね。

嘘ばっかりだな、このメーカー。

 

 

 

 

旧型のスマートロックに試しに入れてみたところ、普通に稼働。

新型にも入れてみましたが、普通に動きました。動くけれども。

そして半年ほど使用してみましたが、一応問題なく動いてはいるみたい。


使用できるみたいですが、表記に虚偽もあるし、使うのはやめた方がいいですね、と注意喚起しておきます。

  • 購入金額

    1,980円

  • 購入日

    2021年12月20日

  • 購入場所

    Amazon

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