レビューメディア「ジグソー」

お手軽価格で安定した高速通信を!

コロナでテレワークがすっかり定着した訳ですが……

テレワークでの自宅作業を快適に!と言うことで、今回はUSB3.2 Gen1(USB3.1/3.0)ポートをギガビット対応LANポートに変換できるUSB3.2-LAN変換アダプタ、です。

 

うちで使用しているDELLのVostroは数年前の法人モデルと言う事もあり、本体に有線LAN端子も装備されてはいますが、最近の物は筐体自体が薄型化した結果、有線LAN端子が削られていたり。
(そもそも7000系が無くなって最上位が5000系になってる時点で……)

ノートPCなんだから無線で良いじゃないか、と言う向きもあるでしょうが、いざという時に頼れるのはやはり有線。

 

そういう場合を想定しての法人向けモデルへの有線LANポート装備だった筈なんですが……
いざと言う時よりも、筐体の薄型化、ポート省略によるコスト低減、が優先されちゃったんでしょうね……

 

なお、LANポートの無いPCでLANポートを確保する手段としては、USB Type-C ドッキングハブを用いると言う手もありますが、ドッキングハブだと相応の価格になってしまいます。(USB Type-C一本抜き差しするだけでノートPCのデスクトップ化が出来るので、ドッキングハブはドッキングハブでかなり便利なんですが……)

なので、費用を抑えつつ、LANポートだけ欲しい、であればLAN変換アダプタを用いるのがベスト。

でも実際に使うとなると、LAN変換アダプタってどんな感じなの?って事で、今回のレビューです。

 

 なお、サンワサプライ様よりレビュー用に製品提供いただいております。

更新: 2021/11/04
デザインと外観

機能特化のシンプルな外観

先ずはパッケージ。一般的に店舗で見かけるブリスターパック。

 

パッケージ裏面。

 

内容物は、LAN変換アダプタ本体と取扱説明書。

 

LAN変換のみのため、非常にシンプルな外観です。

 

本体裏にシリアルとMACアドレスの表示があります。
LAN変換アダプタを使用してリモートワークを行なう際に、MACアドレスの提出が求められるような場合には、こちらのMACアドレスを伝える必要があります。

 

LANコネクタ部分。

 

LAN変換に特化してる分、余計な物は一切無いシンプルな外観です。
LAN変換アダプタのUSBコネクタ部をPC本体に、LANケーブルをLAN変換アダプタのLANポートに、それぞれ挿すだけ。

間違いようがありませんね。

 

なお、当然の事ですがPC本体側のUSBポートは3.x対応の所に挿しましょう。

更新: 2021/11/04
実用性

理論値は兎も角、十分な速度を確保出来る

では実際に使用してみたいと思います。

 

Vostro本体右側面にあるUSB 3.1 Gen 1のType-Aポートに、LAN変換アダプタ USB-CVLAN1BKN を接続します。

 

一応補足を入れておくと、Vostroの取扱説明書の表記的にはUSB 3.1 Gen 1なのですが、実際には USB 3.2 Gen 1 = USB 3.1 Gen 1 のリネーム なので、VostroのUSBポートは事実上 USB 3.2 Gen 1のType-Aポート って事になります。

 

ちなみにUSB 3.2って以下のようになってますので、少し前のPCをお持ちの方は自分のPCの取説に記載のUSB 3.0や3.1の部分を読み替えてくださいね。

 

・USB 3.2 Gen 1:USB 3.0 = USB 3.1 Gen 1 = USB 3.2 Gen 1。転送速度は最高5Gb/秒。
・USB 3.2 Gen 2:USB 3.1 Gen 2 = USB 3.2 Gen 2。転送速度は最高10Gb/秒。
・USB 3.2 Gen 2x2:USB 3.2からの新規格。転送速度は最高20Gb/秒。

 

色々と都合があったんだろうけど、USB3.x系はリネームしまくりで面倒な事になってるんですよね……

 

いずれにしても、一番速度の遅い USB 3.2 Gen 1 でも理論値最大5Gb/秒であり、一般的な光回線の理論値よりも速いので、USBの転送速度がネックになって、って事は先ず無いと考えて良いですね。

 

まぁ、光回線も一部では10Gbpsのプランが出てはいますが……

実測では6Gbps辺りが最大との事ですし、未だ当面の間は USB 3.2 Gen 1 で十分なんじゃないですかね。

10Gbpsプランが一般的に普及してくれば、USB 3.2 Gen 2なりに対応したアダプタも出てくると思いますし。

 

 実測                                          

 

それでは、実際にどのくらいの速度が出るのかを測定してみたいと思います。

 

宅内までの回線は eo光ネットの1ギガコース
eo光ネットには上位のコースとして、5ギガコースと10ギガコースがありますが……
正直、1Gbpsのコースで十分です。

 

今回の測定では、Vostro本体内蔵の無線LAN(Intel Wireless-AC 9462)および、今回んおレビュー対象であるLAN変換アダプタ USB-CVLAN1BKN 、そしてUSB Type-C ドッキングハブのUSB-3TCH14S2、の3つで比較してみました。(Vostro本体の有線LAN Killer E2400 Gigabit Ethernet Controller については割愛。)

 

以下、Googleのインターネット速度テストにて、それぞれ3回ずつ速度測定を行った平均値を出しています。
時間帯的には ほぼ同じですが、順番に測定していますし、そもそも測定タイミングによっても速度が上下する、と言う点について念頭に置いた上で見てください。

 

なお、Wi-Fi接続については、NETGEARのOrbiルーター RBR50 本体経由での接続になっています。

USB3.2-LAN変換アダプタ USB-CVLAN1BKN による接続の平均値が、DL 501.8、UP 331.3となっています。
理論値1Gbpsの光回線での実速度としては十分な数値が出ていると言って良いのでは無いでしょうか?

 

ちなみに、USB Type-C ドッキングハブのUSB-3TCH14S2 による接続の平均値は、DL 499.8、UP 321.6となっており、LAN変換アダプタ使用時と、ほぼ同じ速度になっています。

 

流石にWi-Fi接続の方は Dl 292.1、UP 239.1と有線に比べると、かなり落ちてはいますが……
それでも普通に使う分には十分な速度ではあると言えます。

 

とは言え、ドライバーの不調等により無線が使えなくなったり、そもそもの大元の回線速度が遅い場合等は、やはり有線接続したくなる場面も出てくると思います。

 

そんな時には、お手頃価格で高速通信が可能なLAN変換アダプタは重宝するんじゃないでしょうか?

 

 任天堂Switchにも……                                  

 

おまけ的になりますが、製品ページに「Nintendo Switchで動作確認済み」と書かれていたので、任天堂Switchでも試してみました。

 

実測的にはDL 85.6、UP 36.3。

 

Switch本体で無線接続した場合は、DL 66.4、UP 36.3。

 

LAN変換アダプタで有線化すると、DLは少し速くなる感じですね。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2021年10月27日

  • 購入場所

    サンワサプライ

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