11th Intel Core i9シリーズは評判がよくなく、新規自作の比較対象がCore i7-6900KであったのでCore i7-11700シリーズから選択しました。
またグラフィックボードは使用する予定だったので、内蔵GPUのない本機を選択となりました。
簡単に比較します。
i7-6900K i7-11700KF
コア数 8 8
スレッド数 16 16
ベースクロック 3.2GHz 3.6GHz
ターボブースト時 3.7GHz 5.0GHZ
TDP 140W 125W
キャッシュ 20MB 16MB
PCLeリビジョン 3.0 4.0
PCLe最大レーン 40 20
ソケット LGA2011-3 LGA1200
*価格はCore i7-11700KFが半額以下
i7-6900Kでも写真現像はもちろん、4K30Pまでなら動画編集もストレスなくできましたのでその用途では、十二分に性能を有すると判断しました。
性能の費用対効果
CUDAコアにも依存する動画のエンコードは別にして、単純にCUPの性能を比較するベンチマークで見てみます。ベンチマークソフトは「Cinebench R23」です。
i7-6900Kはもう自宅では測定できないので、M1 Mac Miniレビュー時点で比較した結果のグラフを参考に載せます。
以下同ソフトによるi9-10900Kとi7-11700KFのCPUシングル・マルチの結果です。多少数値に差があるのは測定時の諸条件と考えられます。
シングル性能はi7-11700KFが16%上回っています(ターボブースト時のクロック差かな?)またマルチ性能もi9-10900Kの92%を維持しています。価格面や測定していませんがTDPが15W下がったことを勘案すると健闘していますね。
購入を検討していたAMD Ryzen7-3800XTと同等性能かな?
マザーボード+CPUの価格から推察するに、Z590-P+i7-11700KFで正解だったと思いたいです。
このPCでは動画編集の予備機用途も検討中
Z490+i9-10900Kは今回GPUを増強したので、4K60Pもそこそこ編集能力が上がってきていることを期待しています。*詳細は別途レビューします。
しかし現在M1 Macが故障(致命的ダメージ)しており、FHD編集機として活用をする予定。
一応こちらもCPUエンコード(ソフトウェアーエンコード)の比較をしてみました。
- 元動画ファイルデータ 1.23GB 1分21秒 4K60P MP4
- LUTを当て、タイトルを加える。
- エンコードはCoreの比較のため、ソフトウェアーエンコードにした。
【結果】
i7-11700KF i9-10900K
FHD高画質 1分21秒 1分07秒
4K60P 2分52秒 2分39秒
i9-10900Kが10コアであることを勘案すると、優秀と判断できます。
単純な構成の動画ならば4K60Pでも使えるかもしれませんが、GPUがGTX1070tiというひと昔のものを搭載していますので、編集中のコマ落ちやモタモタ感は否定できませんね。プロキシ編集しかないと思います。(Premiere ProやDavinci Resolve17の場合しか知りません)
CPU温度ですが、簡易水冷の経過年数もありますが(といっても1年程度の差)MAXでも72℃でした。*HWiNFO64にてモニタリング。
なおハードウェアーエンコード時間も測定していますが、GPUのレビューに譲ります。
最後に本来ならばi7-6900Kとも比較できる前回エンコードに使用した元データがあればよかったのですが、探すことができなかったのが惜しまれます(鋭意探して見つかれば、追加レビューします)
巷ではゲーム性能での評価が多いのですが、門外漢で全く分かりません♪
2-3年後には評価できるようになりたいですね。
-
購入金額
43,800円
-
購入日
2021年10月05日
-
購入場所