その後は他社製のカードを主に使っていたのですが、未開封品がジャンク扱いで100円で売られていたのを見つけ、改めて入手しました。
Windowsで使う限りにおいては、SCSIの業界標準であったAdaptec製だけに、とりあえずは何に使っても問題なく動くというのが大きな魅力でした。一見当たり前のことではあるのですが、実際某社製のPCカードタイプのSCSIアダプタで相性を経験して苦労しただけに、この当たり前に動く製品の有り難みというのは大きいものがありました。
この製品はUltraSCSI(最大転送速度20MB/s)に対応し、32Bitバス幅のCardBusスロット用の設計となっていますので、当時としては高速タイプの製品ということが出来るでしょう。とはいえ、高速型のHDDでも接続しなければ、この速度を活かす機器はなかったわけですが。なにしろ、ノートPCでSCSIを使う用途など、当時でも既にMOやスキャナーを接続する程度しかありませんでしたからね。
持ち歩くノートPCがPentium M世代以降となると、USB 2.0を標準でサポートするようになったこともあり、周辺機器の接続方法が殆ど全てUSBとなってしまい、SCSIの出番は大幅に減ってしまいます。私自身、ThinkPad T42辺りの世代からは、APA-1480を使った記憶が全くありませんし、PCにこのカードのドライバーすらセットアップされていません。
SCSI自体が今となっては過去の遺産のような扱いとなってしまった以上仕方ないのですが、かつてはSCSIで複数台機器をぶら下げるのが当たり前だったことを考えると、何となく物足りなさを感じてしまいます。
-
購入金額
100円
-
購入日
2009年01月頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。