NOBUNAGAのAdvanceシリーズに属するカスタム2ピンー3.5mmステレオミニプラグの元Sienna（シエナ）のイヤホンケーブルです．

元Siennaというのは，プラグとコネクタがNOBUNAGAのものから交換されているためです．つまり，ケーブルのみがSiennaということになります．

ケーブルはAdvanceシリーズの特徴である純銅．リケーブルは銀コート銅線やハイブリッドが主流になっていますが，あえて純銅．そのため，純銅のネックである緑化がだいぶ進んでいます（個人的には緑化はあまり気にしていません）．

このケーブルの特徴は，高純度OFCであることと非常に柔らかい被覆であることの2点につきます．AdvanceシリーズとPremiumシリーズは対極にあるようなケーブルです．Siennaは，耳掛け部も柔らかいままで，場合によってはフックを利用したほうが扱いやすい場合もありますが，このままでも大丈夫なことがほとんどです．この柔らかさは，音色に合わせたものではないかと思われます

音質は，高純度OFCで低インピーダンスの特徴そのもので，低域が厚く，高域がやや抑えられ，一般的な銀コート銅線のキラキラ感とは無縁です．音に厚みが出るため，奥行き感が増します．その反面，解像度は少し劣ります．

よって，ダイナミック型の中低域を更に厚くしたい場合，BA型の高域を少し抑えて，低域を厚くしたい場合，BA型の解像度を少し抑えて，リスニング用にしたい場合などに最適です．

この様に今のイヤホンの解像度をさらに向上させたいという用途以外には，確実にアップグレードできるケーブルです．

加えて，このグレードでは稀に見るケーブルの柔らかさですので，取り扱いが非常に楽であることはメリット大です．

ただし，優等生AdvanceシリーズのSiennaですが，純銅＋柔らかい被覆の副作用で，緑化が激しいです．見た目を気にする人は，選択すべきではないケーブルです．見た目を気にする人は，銀コート銅線がおすすめです（ただし被覆が悪いと銀も黒化します）．