それではマウス本体を見てみましょう。

マウスソールが白くて大きいものであるため、結構存在感を主張します。今まで使っていたマウスは、いずれも底面側は地味な外観のものばかりでした。

PCに接続すると、ゲーミングデバイスのお約束としてよく光ります。個人的にはこんなに無駄に光られてもエネルギーの無駄と感じてしまうのですが。

マウスとしての使用感は、とにかく軽いと言うことが第一印象です。G303も決して重いマウスでは無かったのですが、ROG KERISはそれと比べても別次元の軽さです。軽すぎてどうしても大げさに動いてしまう傾向があり、馴染むのには少し時間がかかりそうです。

さて、ROGブランドのマウスには、Armoury Crateというユーティリティーが用意されています。私はこの類のユーティリティーをあまり使わない方なのですが、この製品についてはファームウェアの更新等にも必要となるということで、一応導入しておくことにしました。

以下に主要画面を貼っておきます。

まずはマウスボタン割り当てのカスタマイズです。これは他メーカーでもよくある機能でしょう。今回はここは特にいじりません。

マウスパフォーマンスの設定です。標準では1,600dpiが設定されていますが、個人的にもう少しだけ動きを大人しくさせたいと思いましたので、ここを1,800dpiにしてみたところ随分しっくりときました。

イルミネーションの設定です。「消灯」というモードは無いのかと探してしまったのですが、輝度を0にしておけば消灯することに気付きましたので、その設定だけ変更しています。

使用環境に応じた調整を行えるのですが、キャリブレーションで追い込むことも出来るようです。今回は「ARTISAN 零 Value Edition」という黒系統のマウスパッドで使いますので、デフォルトのマウスパッドで設定して特に違和感は無く、このままで良さそうです。

実はスクリーンショットを残す前にファームウェアの更新を行ってしまいましたので、更新画面をご覧いただくことは出来ません。マウス本体のファームウェアだけでは無く、Armoury Crateや関連モジュールの更新もここで実行可能です。

Armoury Crateのスキン変更もできるそうです。個人的にはこの機能は要らないので、表示を高速化してくれた方が嬉しいです。

総合的に見て、購入価格に対する満足度は十分高いものでした。まだスイッチの寿命などは判りませんが、半田付け不要でスイッチが交換できる構造であり、更に交換用スイッチも1セット同梱されているということ考えれば、十分高いお買い得度であると判断して良いでしょう。

私自身は、握ってもサイドボタンを押す心配が無く、操作感が良好であるというだけでこの製品には十分満足しています。ただ、旧来の価格であれば満足度はもう少し低かったかも知れません。実売価格3千円台としては抜群の完成度です。