先日、たまたまカセットテープ用のSONY WALKMAN WM-WE01が目にとまりました。
私が常用した中では最後のカセットテープ用の携帯プレイヤーであると同時に、これまで使った中では唯一のカセット向け「本家WALKMAN」です。それ以前はAIWA製かSHARP製ばかり使っていました。
上に掲載しているレビューを書いた時点ではまだきちんと動作していたのですが、3年ほど前に確認した時点ではテープが回転しなくなり、再生できなくなっていました。
とはいえ、動いていた時点からワウ・フラッターの特にワウ成分が増えていて、テープの回転トルク不足と見られるような症状も出ていましたので、九分九厘駆動用のゴムベルトの劣化だろうと考えていました。今更適合部品を見つけるのも難しいだろうと思い、内心修理は諦めてはいましたが…。
ところが先日、Amazonマーケットプレイスで、テープデッキ用の駆動ベルトを取り扱っている業者があることに気付き、そこの商品を調べていると、ユーザーレビューにWM-WE01の修理に使った方のコメントが載っていることに気付きました。買った商品も書かれていましたので、それと同じものであれば使えるだろうと考え、早速取り寄せてみました。
きちんと固めの箱に入って、クリックポストで届きました。封筒などではベルトが傷む可能性がありますので、この辺りは良心的な販売店であると感じます。
実は純正のベルトは0.5mm幅なので少し太いのですが、0.5mm幅かつ内径71mmは用意されていなかったので仕方ありません。
無事きちんと動作するようになったが、もう2~3mm小さいものが正解かも
取り敢えず現状を把握するべく分解してみました。
ベルトに触った瞬間に、このようにゴムが割れてバラバラになってしまいました。これではさすがにテープが回転しないのも当然でしょう。問題は、どのようにベルトが掛かっていたか把握する前にこうなってしまったということで…。まあ、何となく見当はつくので気にしないことにしましょう。
取り敢えず、残っていた元のベルトの破片を全て除去しました。触る度にばらけていくので、回収に苦労しましたが…。
多分こうだったはずという形でベルトを掛けてみます。何となくテンションが少し弱い気がしますが、多分かけ方に間違いはないと思います。
生憎ガム型充電池は既に生きていませんので、この状態で電源を供給することが出来ず、最低限組み立ててから動作チェックをします。最低限組み立てないと、外付けの単3電池ボックスを装着できないのです。
まずはカーオーディオ用のカセット型アダプターを用意して再生・停止が出来るかどうかチェックします。この段階で動作に問題は無かったため、適当なカセットテープ(重要な内容ではなさそうなもの)を用意して、再生して動きを確認します。
無事にテープが回り始めます。テープを巻き込んだりする様子もありませんので、恐らく掛け方も間違っていないのでしょう。
イヤフォンを接続してみると、無事音が鳴り始めました。ただ、正常に動いていた時代と比較すると、やはりワウ・フラッターが大きくなっていると思います。他に劣化している部品があるせいなのか、ベルトのテンションが弱いことが原因なのかは判断できませんが。
今更このWALKMANを常用することはないでしょうからこれで取り敢えずOKなのですが、欲を言えばもう少しワウ・フラッターの改善はしたいところです。
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購入金額
360円
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購入日
2021年07月31日
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購入場所
Amazon TECHSPACE
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