以前、クロック入力を除けば入出力端子がXLR形状しか存在せず、ヘッドフォンアンプも内蔵していないオーディオインターフェース、MOTU 1296の出力をヘッドフォンで聴くために、LUXMAN DA-100と接続する目的で、同じシリーズのLynx Studio CBL-XFDR18を購入しました。
DA-100は民生用機器ですので、当然デジタル入出力はS/P DIF規格です。一方、MOTU 1296は業務用機器ですので、デジタル入出力の仕様はAES/EBUです。
一見別の規格であり、接続できなさそうに見えるのですが、S/P DIFはAES/EBUをベースに民生機器用に機能を絞り込んだ規格であり、音声信号自体は互換性があることが多い(推奨抵抗値などが若干違うため100パーセントではありません)のです。実際にCBL-XFDR18を利用することで、無事DA-100に入力はできました。
そして、今回は今までとは逆に、PCからUSBを介してDA-100で再生したデジタル信号を、MOTU 1296に入力したいというシチュエーションが発生しました。そこで必要となるのは、CBL-XFDR18とは逆に、RCA-XLRで接続できるケーブルです。というわけで、ほぼ同仕様でXLR(オス)端子を備える、CBL-XMDR18を購入してみました。
代理店のサイトから購入できるのかと思いきや、主に楽器の通販でお馴染みのサウンドハウスへのリンクが貼られているだけでしたので、仕方なくサウンドハウスで購入しました。他にも取扱店はあるのですが、値段が随分違ったり送料が妙に高かったりと、事実上選択の余地がなかったのです。
ケーブルの被膜に「S/PDIF DIGITAL IN CBL-XMDR18」と明記されていますね。当然ながらAES/EBUとは書かれていません。
個体差かもしれませんが、今回はRCAピン側のコネクターが固すぎてDA-100のデジタル出力端子に挿さりませんでした。CBL-XMDR18のコネクターを少しペンチで広げて対処しましたが…。
もう少しケーブルが長い方がありがたい
以前から使っているCBL-XFDR18も含めてケーブル長がかなり短く、DA-100をMOTU 1296のAES/EBU端子の近くに置く必要があります。
DA-100は、背面の端子板が写真のAES/EBU端子の近くに来るように設置せざるを得ません。実はMOTU 1296の下にはもう1台のオーディオインターフェース、echo digital audio LAYLA 24/96を置いているのですが、そちらのは到底このケーブルでは接続できません。もう少し長いと使い勝手が良くなるのですが、元々Lynx Studio製のオーディオインターフェース専用オプションである以上、汎用性は重視されないのでしょう。
物理的な接続さえできれば、その後の認識等は問題ありません。MOTU 1296はAES/EBUの入力をアナログ入力にアサインしてやる必要がありますので、今回はANALOG INの3,4番に割り当てて対応しました。
今まではPCからの出力を録音する時には、そのときだけt.c.elecronic KONNEKT 8を接続して使っていたのですが、もう少し音質を向上させたいと思っていたのです。やはり録音の性能でいえば、手持ちのオーディオインターフェースではMOTU 1296がベストであるため、これを使えるようにしたということです。
機能面では勿論、音質面でも納得できる水準となりましたので、導入した意義はあったということでしょう。
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購入金額
1,320円
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購入日
2020年09月26日
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購入場所
サウンドハウス
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