所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。シンガーの中には、徐々に上手くなってくる人と、最初からある程度できあがっている人がいます。シンガーソングライターとして出て来た人には前者が、コンテストの優勝者などは後者のことが多い傾向にあります。デビュー時から完成されたシンガーのセカンドシングルをご紹介します。
鈴木このみ。現在でも数多くのアニメのテーマや挿入歌を歌うアニソンシンガー。2020年5月現在23歳に過ぎないが、すでに8年のキャリアを持つ。2011年のアニソングランプリでグランプリを獲得、その翌年デビューする。
その後、ほぼ年2~3枚のペースでシングルをリリースし続けているが、本作は2012年のセカンドシングル。
表題曲「DAYS of DASH」は、テレビアニメ「さくら荘のペットな彼女」の第1クールエンディング曲。田村ゆかりや水瀬いのりのような声優アーティスト界隈だけでなく、SKE48やラストアイドルなどアイドル周辺にもシングル曲を提供する白戸佑輔の筆。ギターと白戸が弾くベース以外打ち込みのようだが、ギターは2本使い(草野よしひろと後藤康二(ck510))で、バンド風サウンドに仕上げている。ロックなこの曲で、このみはキレと伸びの両立した声で歌っており、とても2作目とは思えない出来。
「Fly to the stars」も比較的似た曲調、テンポの曲だが、歌に入るとAメロ~Bメロが短調なのが、よりスリリング(イントロ・間奏とサビは長調)。このみの歌声は「DAYS of DASH」よりさらにパワーが乗っている感じ。メロディが高低の落差が大きい節回しで、かつ速いので、結構難しいのだが、ブレスの入れ方が上手い。曲としてはストリングス音がかなり使われており、ダイナミックかつドラマチックなアレンジになっている。
2曲ともビートが効いていて、ノリが良い曲。このみの発声が歯切れと伸びの艶が両立していて、ブレスの取り方も良くて、とてもデビュー2作目、当時16歳になったばかりとは思えない完成度。
栴檀は双葉より芳し?
【収録曲】
1. DAYS of DASH
2. Fly to the stars
3. DAYS of DASH(Instrumental)
4. Fly to the stars(Instrumental)
「DAYS of DASH」
ビートに乗ったこのみの歌い方を味わいたい
切って歌うときの歯切れと、長音時の艶が両立しているのがイイ。
-
購入金額
567円
-
購入日
2019年09月22日
-
購入場所
メルカリ
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。