Twitterでリツイートされてきた中の、ふとしたタイミングで出会った、とても好みなキャラを描かれる作者さん。
タイトルの「学び生きるは 夫婦のつとめ」の通り?
主人公と奥様は、高校生です。
幼馴染や親友、父、弟、愉快なクラスメイトと楽しく過ごすコメディコミック。
何度も書いちゃうんですけれども。
シリアス、通常モードの切れ長の目の描き方。
頬から顎にかけての輪郭とバランス。
鼻筋の描き方。
黒髪ロングの表現。
好きです。
ツボです。
困る(困らない)
という事で、第三巻。
最終巻です。
えーと、このレビューを読んでいるという事は、まあ、一巻と二巻のレビューも読んで頂いているという事で。
シリーズ感想。ネタバレ有るので、読みたくない方は、そっとブラウザかタブを閉じて、どうぞ。
念の為。
この位、開けまして。
このシリーズは、基本的にコメディなんですけれども。
テーマは、かなり重い、かな。
主人公は癌との闘病からの復活、から物語スタート。
そして、父は出るけど、母は?を持ちつつも、明るく素敵な家族で和み読了する、一巻。
で、二巻での冒頭、子供あるあるなやんちゃなファンタジーの駄菓子で回復薬ネタからの、母も同じ病気だったから、
今は良く分かる、父の何気ない一言と、その瞬間までずっと笑顔で接してくれた母の強さ。
二巻巻末の、母の愛は、涙腺が壊れそうな位に心に刺さります。
三巻では、主人公の癌が再発。
言わなくても、分かる、双子の姉と、嫁。
奥様と、本当は主人公と結婚したかった幼馴染の会話の深さ。
検査に行く主人公に、母の為に神社で見つけた双子なりのパワーストーンを投げる姉。
主人公「これは、母さんが願いを叶えているから、お守りには、ちと弱いじゃろ」
姉「母さんなら、私たちの健康を願うはずだから、ご利益は十分だろ」
お姉ちゃん、ここぞという時に格好良い!
幸せなエンディングは、時折、リアリティとか、ドラマの作り方の好みで、「この流れなら、若干BAD気味になるでしょうよ」とひねくれがちな、L2さんですが、今作品のオチは、良かったなあ。
としみじみと涙が出てきます。
主人公以外の想いでも、
父の「本を作りたかったけど、出版社に入れなかった
でも、書店員になって、本との出会いを作れる仕事になれたよ」
漫画を描いているものの、プロにはなれない、と思っていたクラスメイトに対する、
一巻での奥様の「描いている限り、ずっと漫画家なんだもん」で吹っ切れた顔と、
三巻の「私が面白いと思ったものは、たいてい来る
が
私が面白くないと思ったものでも、売れているものはたくさんある」
「私が今まで目指していた漫画の大きな一つの山は、
近づくにつれ、それがたくさんの山の集合体だと分かった
(中略)
私に刺さらなくても、それは私が住んでいない山を彩るステキな作品ということなのだ
(中略)
ゆえにブレることなく粛々と
私はわたしのやまを目いっぱいに彩りましょう」
という名言が格好良いですね。
そして、今のご時世で響くのが、主人公の母の友人で、且つ母と主人公の主治医でも先生が、
三巻での奥様の、
「先生がいれば安心だネー」
に対して、
「医者になって分かった事は、どんなに頑張ろうと苦心しようと、結局人はいつか死ぬ
それを遅らせるのが医者の仕事で、決して勝利する事のない負け続けの仕事だってことだ」
と主人公が癌の再発したかもしれない事を伏せつつ、様子を見に来た自分を卑下したセリフに、
「そうでもないヨ」
「オトくん(主人公)が元気なのは病気が治ったからだけじゃなくてネ
病気になっても、最後まで全力で戦っている人がいるからだヨ
だから、頼りにしているネ!
先生!!」
と返すシーン。
今、こうやって、確かに静かなGWを過ごしていますが、それは、ずっと患者さんの為に、寄り添い、戦い続けてくれている人達がいるからこそ、なんですよね。
本当に頭の下がる思いです。
全ての医療関係者の方々に感謝を。
あれ?
ちょっと脱線しましたねw(照れくさい。)
部屋の中で閉じこもって、TVやネットばかりでドライアイ気味の皆さま、この作品で涙腺を決壊させて目を潤しましょう!
-
購入金額
748円
-
購入日
2020年03月頃
-
購入場所
楽天ブックス電子書籍
北のラブリエさん
2020/05/05
大好きです。
L2さん
2020/05/06
4コマの割合が多めでサクサク進みますし、キリッとした時の目の感じが好きなんです。
若干、アワアワしている系のパニック顔が、私の好きのゾーン的にはアウトコースに外れていくボールっぽい感覚だったので、買うのが遅れましたが、もう少し早く買っても良かったなあ。
と思います。