アナログデバイセズの1回路オペアンプです。ビンテージ品なので公式で調べてもデータシートが出てきませんが、別の場所でデータシートが見つかりました。
スローすぎてあくびが出るぜ
高域が出てきません。過渡波形を見る限りスルーレートが支配的なようです。フルパワー帯域が1.5kHzしかありません(OPA2134は1.3MHz)。また、OPA2134ほど透明感もありません。
電源を入れている間ごくわずかにホワイトノイズが聞こえます(周りが静かだとわかるくらい)。OPA2134の電流ノイズは1kHzで3[fA/√Hz]であるのに対し、AD517は30[fA/√Hz]です(ともに±15V電源でのスペック値)。また、電圧ノイズは同じく8[nV/√Hz]に対して20[nV/√Hz]です。なお、A特性で実測−102dBVでした(OPA2134は−109dBV)。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
昔のオペアンプとしては一般的なタイプ
1回路入りの缶のオペアンプです。今回は2個セットで入手しました。DIPのソケットに刺さるようにリード線を曲げてもよいのですが、TO-99用の変換基板があるのでそちらをおすすめします。
電源電圧は±5~±18Vで動作します。古い半導体オペアンプはたいていの場合±15V電源を前提としていますが、AD517も例外ではありません。
ただ、どうも直流特性が悪いようで電源を入れるとポップノイズが盛大に鳴ります(電源を切るときは鳴りません)。
遅いが故か発熱が少ない
24V駆動のcMoy回路では、室温25.9℃に対しパッケージ表面温度が29.7℃になります。遅い石なのであまり発熱しないようです。
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購入金額
600円
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購入日
2020年04月19日
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購入場所
ヤフオク
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