先日開催されたAmazonのタイムセール祭りで特売となっていた、microSDXCメモリーカードです。
256GBのmicroSDXCメモリーも、一応在庫は残っているのですが、ハイレゾWAVを大量に持ち歩くようなDAPでは最低限この程度の容量が欲しいということもあり、どうせすぐ使ってしまうだろうと考えて買い置きしておくことにしました。
Essencoreは一応韓国の大手メモリーベンダー、SK Hynixと同じSKグループの傘下にあることから、搭載しているチップもSK Hynix製であることが多いといわれています。必ずしもSK Hynix製が載っているとは限らないという話ですが…。
ただ、日本でも割合きちんとした代理店が取り扱っていることから、保証体制などはきちんとしたものとなっていますので、ノーブランドに等しいようなブランドの製品よりは安心感もあるだろうということで、高性能モデルも試してみることにしたのです。ちなみに低価格帯のモデルについては以前レビューを掲載しています。
今回取り上げるのはUHS-I SpeedClass 3、V30、A2サポートという256GBモデル、K256GUSD6U3-CAとなります。
率直に言って、Essencore KLEVVのメモリーカードについては、黒いパッケージの格安モデル以外現物を見たことがなく、このパッケージが妙に新鮮に感じられます。
メモリーカード本体の表面デザインも、パッケージと同じ配色となっています。あまり格好良いものとは思いませんが、他社との差別化は出来ているのは確かでしょう。
この製品はA2対応なので、Androidデバイスでアプリケーションのインストールに使っても良いのですが、普段からそれほどアプリケーションを大量に入れる方ではなく、敢えてメモリーカードをインストール先に使う必要も無いことから、あくまでいつも通りのデータ読み書きテストを実施することにします。
安定した速さだが、特筆できるものは無い
それでは速度性能の検証です。
検証環境はいつも通り、ASUS P6X58D-EのUSB 3.0端子に接続した、iBUFFALO BSCR20TU3のmicroSDスロットに装着してベンチマークテストを実行したものです。
念のため添付の変換アダプターを使って、BSCR20TU3のSDカードスロットでも計測してみましたが、有意な差は見られなかったためそちらの結果は省略します。
概ねシーケンシャルでリード95MB/s、ライト85MB/sという辺りに落ち着くでしょうか。この辺りになってくるとUHS-Iの限界が見えてきますし、カードリーダーの性能にもある程度影響されてくるでしょう。ただ、ランダム4Kの値も含めて、十分に高速モデルらしい結果は出ているといって良いでしょう。
ただ、以前取り上げたTranscend製の256GBモデルと比べると、書き込み性能では少し上となるものの、読み出し性能はむしろわずかに下回っているのです。
購入価格はむしろ普及価格帯に近い程度ですし、性能面でも目立った弱点が見えない辺りは高性能モデルらしいところなのですが、逆に高性能モデルとしてはあまり突出した部分が感じられないことから、どうしても中途半端な印象は受けてしまいます。
今回の購入価格であれば十分にお買い得だと思いますが…。
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購入金額
3,843円
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購入日
2020年03月29日
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購入場所
Amazon
harmankardonさん
2020/04/07
jive9821さん
2020/04/07
良くも悪くも、一定水準以上のブランドでは品質が安定してきたということではないかと思います。
価格を大きく超えるような大当たり品が出なくなった代わりに、そこそこ知られたブランドを買えば、大外れもあまり無くなりましたので。それだけこの分野も成熟に向かっているということなのかもしれません。