自作の音楽を皆に聞いてもらう為に、CDや音源などの販売ではなく、ゲームに使用して、より多くの人に広めようとした結果、東方シリーズという一大ジャンルを確立した弾幕シューティングゲームが御座います。

そこでは、日本の近世から近代、所謂江戸時代から明治初期位の民俗レベルな生活と、実体を持って闊歩する妖怪達が住まう幻想郷という異界が描かれています。

さまざまな能力をもつ妖怪、神、仙人、魔法使いが様々に勃発する怪異を解決する（引き起こす側でもある）という黄金パターンで続く人気シリーズです。

シリーズ作者のZUNさんの二次創作に対する寛容な姿勢により、世界観、キャラなどを活用して様々な二次創作ゲーム（シューティングに留まらず）も作られています。

この作品も、その一つ。

東方シリーズの人気キャラの一人である、完全で瀟洒な従者、十六夜咲夜の冒険となります。

吸血鬼の姉妹に仕えるメイド長な十六夜咲夜さんは、時間を停止させる程度の能力をもつ人間？です。

本当に、そんな人間がいるか、どうか、は置いておいて。

十六夜咲夜さんは、突然、いつもの主の気まぐれによって異界に閉じ込められてしまいます。

御屋敷の掃除などを担当している彼女の部下たちは、管理者が居ないと、すぐに怠けてしまう妖精達なので、主の暇つぶしにつき合っていられない、と脱出を図る。

というお話。

主人公の昨夜さん。

ドット絵でも十分、衣装のヒラヒラ感は出ている気がします。

スキル技のサウザンドナイフ。

高速で大量のナイフを投げるというモーションが躍動感、速度、共に素晴らしi描写です。

この三枚の画像は、録画を手動で一時停止してスクリーンショットを撮っているので、実際にはもっと細かくモーションが描かれています。

動いている所を見ると、アニメーション！！と感じるレベルかな。

メトロイドバニア作品というのは、本当に沢山存在しているのですが、ここまで滑らかな2Dドット絵アニメーションしているのは、少ないかも。

こちらは、steamコミュニティに投稿されていたGIFアニメです。

滑らかで再現性が高いだけでは無く、上手く省略、デフォルメして躍動感、速度を出しているの分かります。

ここまで細かく知覚出来ている訳では無いですけれども、この滑らかな動きが操作している時の気持ち良さを産みだしていると感じています。

隅から隅まで探索して、色々なギミック解除をしたり、アイテムを入手したりして、と、割と長く遊べました。

今、レビューの為に起動すると、エクストラステージが増えてました。

アーリーアクセスから始まって、更新が結構多かったのも嬉しいポイントです。

道中のボスやギミックも、キチンとパターンを読んで対抗手段やスキル、アイテムを活用すれば、私のようなよわよわアクションゲーマーでも、ラスボスまで到達出来る造りで好感が持てます。

東方シリーズを知っている人はもちろん、知らない人でも、メトロイドバニアを好きなら、面白いと感じるのではないでしょうか。