いただいたカブを、かぶら漬けにする際の「塩漬け」に使用。

自宅でいわゆる「漬物」を漬ける際に、一番よく使われるのが、別途重石をしなくても済むように、外蓋に落とし蓋？をねじ込む機構がついていて、ぐりぐりノブを回すと落とし蓋が内容物を押すという機構を持った「漬物専用容器」。さらには広口の容器に、取っ手のついた丸い成形重石を加えたトラディショナルなタイプ？を使う人もいる。

カブを漬けるにあたって、このあたりを買っても良かったのだが、比較的大きい割りには「漬物しか使えない」容器は、一人暮らしで今後継続的に漬物を漬け続けるとは思えない自分にとっては使用度が低くなるのが見え見えなので、何か他に転用もできるものがないかとホームセンターで探していて見つけたもの。

株式会社ファインの「漬物簡単！密封容器」（←！は名称に含まれる）。

「！」は裏の「品名」のところにも書かれている正式名称

内容物は、大中の二つの容器とポンプ、説明書

四方に留め具がある「タッパー（←一般名詞的な意味で）」なのだが、蓋の中央にある機構がポイント。

ポンプを除けば、蓋の中央に謎の突起があるタッパーにすぎない

ここに付属のポンプを当てて、何度かポンピングすると、中の空気が吸い出され、「タッパー」の中が陰圧になるという仕組み。

こういう感じで、中央の調圧バルブ部にポンプを当てて、ポンピングし、脱気する。

開封時は中央の「へそ」を押して、陰圧を解除する。

曰く、

　浅漬け・下ごしらえ・保存がこれでOK
　ポンプで空気を抜いて簡単圧力調理!浅漬け等、味をしみこませたい料理が早く調理出来ます!
　唐揚げ等の下ごしらえも時短で可能

というのがウリ（HPより抜粋引用）

たしかに、重石もしないのにカブの塩漬けが数日で完璧に仕上がり、効果はバツグンだ！

．．．ただし。

陰圧が保てるのは一晩程度。

この調圧バルブの部分がシリコン製だからか、徐々に空気が入っていく（常圧に戻る）。

さらにかみ合わせが悪いと、そもそも陰圧にならない。

場合によっては、ポンプで空気を抜いているとバルブ部分が根こそぎ蓋から外れたり。

あとポンプの「取っ手」の部分が小さいので、勢いよくポンピングしていると、手がずれて挟んでイテテとなったり。

このあたりがアイデアと、それの実現度がちょっと乖離しているかな。

でも冷蔵庫内にもたやすく入るこの密封容器は、ゆでブロッコリーなど他のものの保存にも使えるので、他に転用できない「漬物専用容器」を買うよりは、はるかに良かったとは思えるのだけれど。

【漬物簡単！密封容器 FIN-740仕様】

＜セット内容＞

保存容器（大）×1

保存容器（中）×1

ポンプ×1

＜商品サイズ（約）＞

大：縦16.5×横23.5×高さ11cm

中：縦13.5×横19.2×高さ9cm

ポンプ：縦3×横6×高さ14.5cm

＜重量＞
大:314g

中：188g

ポンプ：60g

＜材質＞

ポリプロピレン、シリコン樹脂

株式会社ファイン 漬物簡単!密封容器