今年はシカゴの新作クリスマス・アルバムが発売されたものの、その出来にあまり納得がいかなかったということもあり、久々にクリスマス関連の曲を何か仕入れようかと思いました。
世界的に見ても入手困難曲となってしまっていた「Christmas Time / Bryan Adams」(現在は大ヒット作「Reckless」のDeluxe盤に収録されて入手が容易になりました)などは日本盤も原盤もEPレコードできちんと持っているのに、世間的にかなり売れた「All I Want For Christmas Is You / Mariah Carey」は全く持っていないのです。
実は当初、「Jingle Bell Rock / Daryl Hall & John Oates」が欲しくなり、丁度「Record Store Day」でLP化された収録アルバムが発売されたので、それを買おうかと思っていました。しかし、他に何か無いかとネタを探していて、偶然見つけたのがこのコンピレーションでした。
選曲もなかなかきちんと定番ネタを抑えていて好印象だったことに加え、発売元が高音質レコードで知られる「Music On Vinyl」だったことが気になりました。
ちなみに「Music On Vinyl」は以前紹介した「Mobile Fidelity」などと同様に過去の名作を高音質盤で発売するレーベルですが、極限まで音質にこだわるMobile Fidelityと比べると、そこそこの元音源を重量盤レコードに起こしておしまいという感じの、お手軽高音質盤の印象が強いメーカーです。
音質面では不利なカラーヴィニール盤を採用しているということで、重量盤でもそれほど音質に拘りは見せていないことは予想できましたが、内容の割には価格も手頃ということで、今年はこのレコードを入手することにしました。
ジャケットはいかにもクリスマス作品というデザインですね。Music On Vinylの金色のラベルがなかなか存在感を醸し出しています。
裏面には曲目リストが記載されています。この中身については後述します。
LP2枚組ですがダブルジャケット等では無く、やや厚手のジャケットの中にはLP盤2枚と、シリーズ商品の紹介が1枚入っているだけでした。
Disk 1の方は白、Disk 2は赤のカラーヴィニール盤となっています。Disk 1の白は、以前紹介したChicago XXXVI "Now"の白LPと比べると、クリーム色という印象を受ける色合いです。
音質は期待せず、手頃なクリスマス・コンピレーションと割り切るべき
それでは、ここで収録曲を紹介しておきましょう。
Disk 1
01. Thank God It's Christmas / Queen
02. Christmas Lights / Coldplay
03. I Believe In Father Christmas / U2
04. Jingle Bell Rock / Daryl Hall & John Oates
05. Christmas Was A Friend Of Mine / Fay Lovsky
06. Santa Claus Is Coming to Town / The Pointer Sisters
07. Feliz Navidad / Jose Feliciano
08. Wonderful Christmastime / Paul McCartney
09. Christmas Time / Bryan Adams
10. It's Gonna Be A Cold, Cold Christmas /Dana
11. Step Into Christmas / Elton John
12. 2000 Miles / The Pretenders
13. The Power Of Love / Frankie Goes To Hollywood
Disk 2
01. Driving Home For Christmas / Chris Rea
02. Do They Know It's Christmas? / Band Aid
03. Lonely This Christmas / Mud
04. Santa Baby / Kylie Minogue
05. Little Saint Nick / The Beach Boys
06. You're All I Want For Christmas / Brook Benton & Caro Emerald
07. All I Want For Christmas Is You / Justin Bieber & Mariah Carey
08. Happy Xmas (War Is Over) / John & Yoko Ono
09. Sleigh Ride / Spice Girls
10. The Christmas Song (Chestnuts Roasting on An Open Fire) / Rod Stewart
11. Blue Christmas / Elvis Presley
12. Christmas Around Me / The Common Linnets
13. Stop The Cavalry / Jona Lewie
14. Merry Xmas Everybody / Slade
内容については、さほど洋楽に詳しくないという方でもよくご存じと思われるほど有名な楽曲もある程度収録されている一方で、ある程度知っていても「誰?」と疑問に思ってしまうような人の曲もあり、なかなかバラエティに富んでいることは間違いありません。
前述の通り、以前からEP盤を所有している「Christmas Time / Bryan Adams」を聴いてみましたが、残念ながら日本盤EPには遠く及ばない音質でした。原盤のEPと比べても、声の質感などは低いと思います。
LPで所有している「Do They Know It's Christmas / Band Aid」も同様で、Music On Vinylの重量盤だからといって音質に期待して聴いてしまうと肩透かしと感じるでしょう。
ただ、選曲については元々気に入っている曲もあれば、Coldplay辺りの比較的新しい曲も含まれているなど、充分に楽しめる内容となっています。シカゴが以前のクリスマス・アルバムで取り上げていた「Feliz Navidad / Jose Feliciano」は、原曲とシカゴのイメージの違いがあまりに大きいことに驚かされましたし、シカゴのアレンジの素晴らしさを再認識する結果となりました。
オーディオ的な完成度は高くはありませんが、聴いて楽しめるだけの内容は充分につまっていると思います。折角のクリスマス・アルバムですから、難しく考えずに聴くのも悪くはないでしょう。
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購入金額
3,653円
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購入日
2019年12月07日
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購入場所
タワーレコード オンライン
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