光量を1%刻みで調節できて、色温度を3000Kから5600Kまで50K刻みで調節できる、タングステン色(電球色)からデイライト色(太陽光)まで再現できる撮影用LED照明機材。
家庭用LEDでは色の再現が悪く、特に赤が綺麗に写せない。これはLEDチップのコストを抑えた結果らしい。綺麗にまんべんなく色を再現できるLEDチップは高価だということを知った。そこで撮影用LED照明機材が存在しているのであるが、高い。高いだけではない、普段使いするようなものでは無いので、使わないときは場所を食うことになる。とはいえ特に商品撮影において色の再現力は非常に大事なので、他の選択肢は無い。
仕方がないから撮影用LED照明機材の中でも色評価指数が高く、大光量で、コンパクトに収納できて、さらに安いものを探すことになった。そういう意味で、他の人のレビューなどを見ても、この「FalconEyes RX-18TD ロールフレックスLEDバイカラー」は評価が高かった。この手のモノに詳しい知り合いに聞いたら「プロが使ってるのを見る。消費電力が少ないからバッテリーでも使えるらしい。人物撮影や商品撮影でも使ってた。写りも良かったよ。」とのことで、これに決定!
ライトスタンドが別売りなのは何故なのか疑問に思い、ショップに質問してみたら「プロの方は既にお持ちの方が多いですし、どのように使用するか、撮影環境によってサイズを変える必要があるのでお付けしていません。ライトスタンドはサイズも価格もまちまちなので、お客様の予算と使用状況に合ったスタンドをお選び下さい。」とのこと。なるほど、確かに高さ、脚の拡がるサイズ、パイプの太さ、畳んだ時のサイズなどでいろんな商品がある。特に「一体型ブームスタンド」は便利そうだし面白そう。でも少し大きいし高いかな。
取り敢えず複雑なことは先になりそうなので、安い「スタンダードスタンド」を同時に購入することにした。
実際に使ってみて、RA95の色評価指数はダテではなかった。色温度モードで普通に撮影できてしまう。カメラをオートホワイトバランス(AWB)に設定すると、被写体や背景の色によってカメラが発色を迷うことがあって困っていたのだが、照明の色が正しいのでカメラも照明もホワイトバランスは5000Kに固定でいける。ちなみに、5600Kに固定して太陽光モードで撮影すると、電球色チップは消えて太陽光のチップだけしか点灯しないので、隙間が空いてしまう。光沢があるボトルを撮影したとき、写りが良くなかった。5000Kだと両方のチップがバランス良く発光して撮影結果も綺麗だった。
100wの光量も強い。フルパワーで発光させると眩しくて驚いた!
ここ最近のデジイチやミラーレスならISO800までノイズは出ないから、人物撮影でも使えてしまう。ただ、ソフトボックスなどのディフューザー(透過光用の紙や布)が無いと眩しくて、まともに目が開けられないくらい強い。強過ぎるのが問題だとは考えもしなかった。これは完全に盲点だった。これ以上眩しいLED照明機材は持っていても無駄になるのではないだろうか。
使い始めて7ヶ月が過ぎた頃、ACアダプターを交換することになった。使用中、急に点灯しなくなったのだ。こういう時に国内の業者さんから買っといて良かったと思う。すぐに保証対応してくれて、撮影も2日で再開できた。
ただし、どうやら使い方が良くなかったらしい。業者さん曰く「フルパワー点灯は1時間くらいまでにしてあげて下さい。LED撮影機材は家庭用照明ではないので、常に連続フルパワー点灯では電源に大きな負荷が掛かります。連続点灯の場合、90%まで落とすと電源への負荷が格段に減りますよ。実測光量も殆ど落ちないのでカメラ側を露出補正するまでもありません。プロ用機材は頑丈だからプロ機材ではないんです。扱いが難しいけど、そこをちゃんと扱えば家庭用とは比較にならない程良い仕事をしてくれるからプロ機材なんです。」とのこと。そういうこと?と思ったが、確かに扱いが雑過ぎたかも、いつもアホみたいに100%フルパワーだった。海外の業者から直接買った人は、こんな話を知らずに「使えねえ〜」って言って廃棄してるんだろうな〜勿体無い。さらに「光量を増やすとなれば、同じものをもう1点追加するのが使いやすいですよ。扱い方が同じで使い易いのもありますが、多灯ライティングの場合は色も同じでないと写りに悪影響が出てしまいます。あと、もし電源以外の故障の場合もご一報下さい、修理対応致しますので。」というわけで、気に入ったのでもう1点とソフトボックス2点発注済(スタンドは先月知り合いに貰った中古がある)。これで人物撮影にも余裕ができた。
プロ用機材は信用できる業者から買わないと、安物買いの・・・
結局、使い方から癖までショップに何度も教えて貰いながら撮影してきた。
・こういうものを使うと便利。自社製品に関わらず、いろんな便利グッズを知っていた。ホムセンでカポックが安く手に入る驚きw
・こういう時に、これやっちゃダメ。電気の初歩的な話から、アクシデント時の扱いまで。
・そういうものを撮る時は、ここに気を付けて。写り込み、被写体の動き、カメラの設定で回避できる事。
などなど。おかげでなんとかサイトの売り上げに貢献できている。
話は多岐にわたるが、撮影者によって被写体や問題が異なるので、説明書に書き切れるものではないらしい。
自己流で頑張っておられる方も多いようだが、やはり経験者の言葉は理屈が通っていて、早くゴールに辿り着けるアドバイスをくれるのである。頼れる相談相手が居ると居ないでは月とスッポン、猫に小判、宮廷料理とラーメ○二郎なのである・・・うん、あれは食えなかった。
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購入金額
43,200円
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購入日
2019年04月23日
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購入場所
プロ機材ドットコムWEBショップ
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