レビューメディア「ジグソー」

apt-X Low Latencyにも対応した優れモノ

サンワサプライ 402-SP085SET1「ウェアラブルスピーカー+Bluetooth送信機/受信機セット(ネックスピーカー・Bluetooth・ワイヤレス・IPX5・MP3対応)」というセット商品のうち、トランスミッターである「Bluetoothオーディオトランスミッター & レシーバー (受信機 + 送信機) 2台同時接続 apt-X Low Latency対応 低遅延 高音質 400-BTAD006」のレビューです。

 

トランスミッター単品での使用と、セットでの使用の両視点でレビューを行っていきます。

 

 

 

更新: 2019/11/24
デザインと外観

オーディオTX/RXとして標準的なスタイル

先ずはパッケージ。外装はダンボール地の箱に帯状の封。

 

開封した所。判り辛いけど右側に本体が見えています。

 

内容物一覧。
トランスミッター(TX)&レシーバー(TR)本体に、充電用のUSBケーブル、3.5mmオーディオケーブル、そして取説。

 

TX/RX本体前面と背面。
背面には型番や技適の情報が印刷されています。

 

本体側面。右側面には送受信の切り替えスイッチが、左側面には電源ボタンと音量調整用のプラス・マイナスのボタンがあります。

 

上面には3.5mmのステレオジャックと、充電用のUSBポート。

 

オーディオTX/RXとしては標準的なスタイルですね。

 

公称値で高さ55mm、幅10.5mm、厚み38mm、重量約18g。
小型軽量なので持ち運びにも便利ですね。

更新: 2019/11/24
使用感

高品質なapt-Xもサポート、対応機器同士なら音質向上!

では、実際に使ってみたいと思います。

 

 送信側:TVの音声をネックスピーカーへ                     

 

先ずはTVと繋いでオーディオトランスミッター(Transmitter:TX:送信機)として使用します。
受信機にはセットの「サンワサプライ ウェアラブルスピーカー 400-SP085」を使用。

通常TVとトランスミッターを接続する場合、TVのイヤホン端子とトランスミッターを3.5mmオーディオケーブルで繋ぎますが、うちの場合TVの両サイドが棚で塞がれており、TV向かって右サイドにあるイヤホン端子にケーブルを抜き差しするのが大変なため、TV裏面にあるビデオ出力用のコンポジット出力端子に、RCA(赤白端子)←→AUX(3.5mmジャック)のオーディオ変換ケーブルを用いて接続しています。

 

この場合、音声をビデオ出力から取っているため、イヤホン端子に刺すのとは違って、ネックスピーカーに音が出ると同時にTV本体からも音が出ます。
通常の接続だと使う際にオーディオケーブルの抜き差しが必要になりますが、ビデオ出力から音を取ることでオーディオケーブルの抜き差しが不要になる、という利点が出てきます。

双方から音が出るので、ネックスピーカーからのみ音を出したい場合はTV側を消音して使います。

 

残念ながら、TVとの接続では少々問題が発生しました。
邦画ドラマを再生すると、映像と音声にズレが生じているのが体感で判る感じで遅延が発生してしまいます。

洋画やアニメであれば違和感を感じないと思いますが、邦画だと映像上の口の動きと、耳に聞こえる音声で僅かにズレが生じて違和感を感じてしまいました。

 

今回のサンワサプライのTX/TR 400-BTAD006 に限らず、他社トランスミッターでも同様に邦画では判るレベルでの遅延が発生していたので、400-BTAD006固有の問題では無い感じですが……

念の為に受信側を他のカナル型Bluetoothイヤホンに変えて試しましたが、結果は同じでした。

手元スピーカーとはそういうものだ、として割り切って楽しむのが良さそうです。

 

 受信側:PCの音声を有線イヤホン/スピーカーへ                 

 

今度はオーディオレシーバー(Receiver:TR:受信機)として使用します。

 

TX/TR付属の3.5mmオーディオケーブルでポータブルスピーカーのAUXと接続します。

 

単独でもBluetoothで接続可能なスピーカーですが、今回はAUX入力での使用です。

送信機には DELL  Vostro 15 7580 を使用。

TXの方では説明省いてましたが、送受信機間でペアリングが必要です。

TX/TR側は電源を入れると自動的にペアリングモード(青赤交互点滅)になるので、PC側のBluetooth設定でデバイスの追加を選んでTX/TRを探します。
接続可能な機器の一覧に400-BTAD006が表示されたらクリックして接続を確立します。

 

送受信双方共に一旦音量を下げた状態から始めて、徐々に音量を上げて調整する事をオススメします。

音量調整を終え、PCで音楽を再生した訳ですが……あれ?スピーカー直接BTで繋いだ時より音良くない?

 

BTスピーカーは対応コーデックがSBCのみですが、TX/TR 400-BTAD006 は SBC 以外に高音質なapt-Xやapt-X Low Latencyにも対応。
さらに送信側のPCがWindows10のため、OS標準でapt-Xをサポート。
PCに搭載されているBluetooth用チップもQualcommの物なので、送受信双方がapt-X対応という事でSBCではなくapt-Xにより音楽データのやり取りが行われた結果、直接接続した時より音質が向上したものと考えられます。

更新: 2019/11/24
総評

性能はBluetoothの接続先次第

結果的に言えば、セットとしての「ウェアラブルスピーカー 400-SP085」との組み合わせによる、TVの手元スピーカー的な使い方で遅延を感じる結果になったのが残念ですね。

洋画の吹き替えやアニメのような映像の口の動きと音声が違っているのが前提なものであれば気にならない、とうレベルの遅延ですが、邦画のように映像の口の動きと音が一致しないと気持ち悪いと感じてしまうものだと違和感を感じてしまいます。

これに関してはネックスピーカーがapt-Xに対応していれば改善されるのでしょうかね?

 

重ねて書いておきますが、他社製のTX/TRでも邦画での違和感を感じるレベルの遅延は発生しますし、他のSBC対応BTイヤホンと組み合わせても再現するので、400-BTAD006固有の問題でないことだけは確かです。

 

一方でapt-XをサポートしたPCとの組み合わせでは、音切れや遅延が無いだけでなく、apt-X同士で接続できたと思われる音質向上も見られるなど、接続相手の機器が400-BTAD006の性能を引き出せるスペックを持っていれば、非常に有用なタッグになること請け合いです。

 

2時間充電でTX(送信)時最大10時間、TR(受信)時最大9時間の連続再生が可能との事なので、形状の問題などで有線イヤホンを使用している人は、400-BTAD006を介してスマホとBluetooth接続を行うようにして、TX/TRを胸ポケットに入れる等しておけばスマホは鞄の中に入れておいてもコードが邪魔にならずに済みますね。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2019年11月14日

  • 購入場所

    サンワサプライ

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