PS2で出た、やり込み上等、むしろ公認でキャラも、武器も、スキルも強化の天井が高くて、むしろ青空なんじゃあないか、というSRPG作品。
それが、魔界戦記ディスガイアシリーズです。
というテンプレ。
さてさて、この作品の舞台の魔界では、最高権力者は魔王では無く大統領となっております。
魔界を治める政腐も存在しており、他の魔界よりは、民主的?なのでしょうか。
選挙活動という名の暗殺、買収、不正行為が正当化されていますけれどもw
そんな魔界の中の辺境にある地獄。
主人公は、その獄長、ではなくて、そこに収監されている罪を犯した人間たちの魂の教育係です。
ディスガイアシリーズのかなり弱いマスコット的下っ端キャラクターには、ペンギンのような姿をしたプリニーという魔物がいます。
シリーズ一作目で、中身は罪を犯した人間の魂であると語られていました。
地獄でプリニーの皮に詰められて、魔界や天界に出稼ぎに来ているというお話。
罪の重さに応じて働く期間?稼ぐ額?が定められていて、刑期?を終えると昇天するという設定です。
教育係とは、そのプリニーとしての生き方を教える役割で、辺境にある地獄でも最下層のお仕事。
かつては、暴君と恐れられた魔界の王でもあった吸血鬼にも関わらず、とある事件で血を吸う事を止めた結果、力を失い教育係となってしまったのです。
しかし、何故かプラス思考の主人公は、プリニーを教育する事に燃えていて、誇りをもっている様子。
そんな中、現世と魔界のパワーバランスが崩れてしまった為、地獄ではプリニー候補になるような魂が溢れてしまうようになりました。
魔界や天界でのプリニーの仕事は、罪を償って昇天する数と産みだされる数が拮抗しているからこそ、存在している為、需要以上に産みだされてしまう事になり、雇い手がいなかったりして社会問題になっている状態。
それを解消する為に、プリニーとして出荷せず、そのまま消滅させてしまおうという方針が決定されました。
その決定に憤ったのが、主人公。
ただし、義憤に駆られて、ではなくて、自分が教育していた魂がプリニーになれたら褒美を与えるという約束を守れなくなる事に対するプライドの問題です。
正直、約束を果たしたら、消滅しても構わないのです。
うん、この辺りは悪魔ですねw
しかし、魔界政腐の決定なので、猶予など無い、と却下されました。
そこで、くだらない約束はともかく、と取り成す従者の言も突っぱねて、とにかくプリニーたちに褒美のイワシを食べさせるため「だけ」に、命令に反抗します。
このメンドクサイ性格、約束を守るというプライドが、血を吸う事を拒否してイワシ生活を始めて暴君と呼ばれる力を失った原因ですw
結果として、理由はともかく、プリニーを消滅させようとしている、という方針に対して異を唱え、遂には反乱を起こす事になりました。
反乱云々は、暴君時代からの従者の的を射た煽りのお蔭ですが。
とまあ、そういうストーリーは、置いておいて。
いつもの如く、序盤のチュートリアル的ステージが終われば、アイテム界などのやり込み沼が待ち受けている訳です。
もう既に、ディスガイア3リターンも沼っているのに、手を出した理由は何故か?
Switchでのダウンロード版の発売に合わせて、期間限定の楽天ポイントが使えたから。
体験版も十二時間位やり込んでいましたし、ね。
今作も絶好調、なやり込み要素。追加要素の「誠意を見せる」が嬉しい。
前作までのやり込み要素や、ステージの追加要素はおおよそ継承。
職業では、一部リストラされたり、されなかったり。
私の好きな武闘家は、今作には居ない……。
今作の追加要素は、様々な特殊効果や、お店の品ぞろえ、エクストラダンジョン開放などを議決する議会の採決に「誠意を見せる」が出来た事が大きいですね。
敵を倒して入手できるのは、お金である「ヘル」と、議決や、技能習得、能力強化の為の転生などで消費する「マナ」ですが。
敵の強さ(≠レベル)に応じて増減する「ヘル」に比べて、敵レベルとイコールな「マナ」は稼ぎ辛いですし。
全員が共有する財産として持つ「ヘル」と違い、「マナ」は敵キャラに止めを刺したキャラのみが取得できる個別資産なので、必要数を用意するハードルは高いです。
前作までは、序盤では割と不足して困る「ヘル」は、中盤以降は、アイテム入手先が店では無く、敵から盗んだり、ステージボーナスでの入手になるので、むしろ、使うよりも要らないアイテムを売ってガンガンと増えていく為、ハイスコア的な意味しかなくなっていました。
議決をする為に常に消費する事になる「マナ」は、終盤でも無くてはならないものなので、「ヘル」を稼ぐモチベーションが無くなっていたのです。
今作の「誠意を見せる」は、議決の時に否決された場合に、「力づくで認めさせる」と並んで使える無理やり可決の方法です。
「力づくで認めさせる」は、議案を否決された時に、反対した議員相手に戦闘を行い、全滅させる事で賛成議員だけにして、賛成多数にする力技です。
ただし、議員の発言力は、そのキャラのレベルになっています。
当然、高いレベルのキャラは強いので、倒すにはこちらも相応の力が必要なのです。
序盤~中盤にかけては、議決の可決率が悪い場合は、参加している議員のレベルが高すぎて、とても、「力づくで認めさせる」は選べなかったのですけれども。
今回は、「誠意を見せる」の追加により、お金「ヘル」で解決出来る様になりました。
余り気味になる「ヘル」で可決を買えるので、とても、嬉しい追加です。
議決の難易度によって、要求される「ヘル」は莫大な額(数百万から数千万単位以上だったり)ではありますけれども。
高レベルキャラを打倒する為にレベル上げをしたり、「マナ」を消費して能力を強化するよりは、比較的稼ぎ易い「ヘル」で実行できるのは助かります。
また、キャラクターに潜って強化するキャラ界の試行回数が多くなったり、転生するとリセット出来たりします。
キャラクター強化の一つである、職業毎のランク上昇が、転生を経ずに行える「出世」が追加されました。
これまでは、
・戦士のランク1が15レベルでランク2が開放。
・ランク2が40レベルでランク3が開放。
・以下、ランク6まで、開放するランクの一つ前のランクのレベルが一定数で開放。
となっていましたので、例えば、ランク1でカンストレベルの9999レベルまで上げても、ランク2しか解放されず、転生してランク2になった上で次の条件レベルに上げるしかなかったのですが。
「出世」では、次のランクの開放条件を満たしている時に、そのランクにそのまま移行出来るというシステムです。
育成の序盤では、育成候補をMAPクリアボーナスだけで育てる事があります。
そのキャラは、レベルは高くなりますが、敵を倒していないので転生を出来る程の「マナ」を所持していませんし、転生そのものも、繰り返す度に必要な「マナ」が倍々ゲームに増えていきますので、ランクを5つ上げる為に転生したら、必要「マナ」が32倍になる訳なので、ちょっと辛くなります。
ランクを開放する為だけのキャラを作って、本命キャラを後から、最後のランクで作る、というような育て方が必要だったり。
そんな時、「出世」なら、遥かに少ない「マナ」でランクを上げる事が出来るので、最初に作ったキャラをそのまま育てられるのです。
やり込みも中盤から後半に差し掛かると、そういう差異に困るようなレベルでは無くなるのですが、序盤は、やっぱり、議決ハードルが高いとか、転生の「マナ」が足りないとか、そういうハードルを越えるのが大変なので、この辺りの変更は嬉しいですね。
相変わらずのやり込み沼。ひたすら強化の日々に浸れる幸せ。
追加されている要素は、やっぱりやり込みのやり易さに繋がっていますね。
同シリーズや他作品のキャラクターのゲスト出演もあったりして、色々なキャラを鍛える楽しみは広がります。
当然、時間はどんどん盗まれて行き、沼というよりも、もはや奈落、なのかもしれません。
レベル上げが軌道に乗るまでの苦労と、終わりの見えない強化の天井を楽しめる人にとっては、楽園でしょう。
もちろん、そんなにレベルを上げなくても、ストーリー自体はクリア出来ます。
ストーリー自体にも、パロディや風刺などがあって面白いので、興味のある方は、是非一緒に沼に嵌りましょう。
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購入金額
4,984円
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購入日
2019年11月22日
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購入場所
楽天ブックス
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