レビューメディア「ジグソー」

MOTU 1296のAES/EBU出力を活用する

導入以来、主にアナログレコード音源をデジタル化する目的で活躍しているオーディオインターフェース、MOTU 1296。AudioWireケーブルの交換など少し手を加えたことで、オーディオグレードの音質がきちんと確保されていて、導入した目的は十二分に果たしてくれています。

 

 

 

 

 

しかし、この製品は完全な業務用レコーディング向けの製品であり、コンシューマー向けの使い方をするには不便な点もあります。

 

恐らく一般的なオーディオ機器に接続する上で面倒な点といえるのは、アナログ入出力どころか、ワードクロック入力を除く全ての端子がXLR 3Pinであるという点でしょう。そして、ある意味当然ではあるのですが、ヘッドフォン端子などは一切用意されていません。

 

XLR 3Pinは、ハイグレードなオーディオ機器を使っていれば、機器間のバランス接続に使っているという場合もあるでしょうが、大抵のユーザーはRCAピンによるアンバランス接続を使っているはずです。そうなるとRCA-XLRの形状変換を行う必要があるのですが、XLR 3Pinはピンアサインが固定されているわけではなく、自分の機器では何番ピンがHOT側なのかを把握しておく必要がありますし、形状変換もそれを理解した上で行う必要があります。

 

さらにヘッドフォン出力が用意されていないということで、今まではMOTU 1296のアナログ出力をプリメインアンプのTAPE入力に入れて、アンプのヘッドフォン端子を使っていたのですが、アンプのヘッドフォン端子も劣化がひどく片側の音が出なくなってしまいましたので、この手段も使えなくなっていました。

 

 

そこでヘッドフォンを使う新たな手段として考えたのが、MOTU 1296のデジタル出力を、LUXMAN製USB DAC、DA-100に入力して、DA-100のヘッドフォン端子を使うというものでした。

 

しかし、ここでもMOTU 1296の入出力端子が全てXLRであるという問題が影響します。通常、コンシューマー向けのオーディオ機器では、デジタル入出力の規格としてはS/PDIF(SONY/PHILIPS Digital InterFace)が使われるのですが、業務用機器であるMOTU 1296のデジタル入出力規格はAES/EBU(Audio Engineering Society / European Broadcasting Union)なのです。そして、一般的にS/PDIFでは75ΩRCAピンケーブルが、AES/EBUでは110ΩXLRプラグケーブルが、それぞれ用いられます。

 

もっとも、S/PDIFは元々AES/EBUの規格をコンシューマー向けに簡略化して策定されたものであり、信号プロトコル等は同一であり、物理的な接続さえ変換できれば相互に信号転送を行うことは可能となる可能性が高くあります。もっとも、ケーブルの抵抗値など物理的な違いはあるため、完全に相互互換性があるというわけでもありません。

 

そこで、取り敢えず端子の形状変換だけで接続できれば手軽ですので、形状変換用のケーブルを用意して接続実験を行ってみました。ここで利用したのが、今回取り上げるLynx Studio Technology CBL-XFDR18です。

更新: 2019/08/11
総評

S/PDIFとはプロトコル互換。今回はあっさりと接続成功

Lynx Studio Technologyは、放送局等で用いられるオーディオインターフェース等の機器を手掛けるメーカーです。私も以前同社製のオーディオインターフェース、Lynx Oneを使っていたことがあります。PCIスロット向けのため、今は使える場所がなくなってしまいましたが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的にはLynx製のオーディオインターフェース、E44/E22向けのオプションということですが、扱う信号自体は汎用性のあるものですので、これで問題ないだろうと予想して購入しました。

 

 

 

 

 

 

Lynx製のオーディオインターフェースで使う場合には、元々ブレイクアウトケーブルで引き出された先で使うために長さは最低限で問題ないのでしょう。一般的な接続で利用しようとするとこのケーブルの短さでレイアウトに悩まされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

XLRのプラグも特に凝ったものではなく、最低限という造りであることが判ります。もっとも、この類のケーブルとしては破格の安さですので、細部に文句をいっても仕方ないのですが…。

 

 

さて、早速MOTU 1296のデジタル出力とLUXMAN DA-100の同軸デジタル入力を接続してみましょう。なお、MOTU 1296のドライバーではアナログ1/2出力を使用すると、自動的にAES/EBU端子からも出力される形となります。

 

 

結論から言えば、この組み合わせで動作の方は全く問題が無いことが分かりました。音質も思ったよりは良好な水準が確保されています。少なくとも、急場凌ぎに引っ張り出してきたaudio-technica AT-HA2とはさすがに次元が違う音質となります。

 

全ての機器で確実に動くとは勿論保証は出来ませんが、少なくともMOTU 1296とLUXMAN DA-100との間で使う限りは問題なく動作しているということはお伝えできます。

  • 購入金額

    691円

  • 購入日

    2019年08月08日

  • 購入場所

    Amazon

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