レビューメディア「ジグソー」

ハリウッドが東宝・円谷のゴジラに敬意を示した ファンはこの作品でお遍路に

封切り二日後 レイトショーで ゴジラ キング・オブ・モンスターズ を夫婦50歳割り引きで鑑賞

 

一本前の上映が終わって出てきた人たちを観察していると とにかく外国人が多かった

 

私達が鑑賞したレイトショーも同じで ざっと40%が外国人 そのうち白人は半数だが

アジア系の女性グループもいました

 

還暦凸凹の男性おひとりさまも目立ちましたが、広い年齢層 性別を問わない客層でした

 

京都市内という場所柄もあると思いますが スタートレック スターウォーズ ゴジラ 

この3作品は 外国人観客の比率が高いな そう感じてます

 

 

終演後は 日付が替わる寸前 すでに劇場前のショーウィンドウの電気は消えておりましたが

そこで記念撮影する人は 私達だけではありませんでした

 

 

あんなのゴジラじゃない トカゲやんか!

ムートーって変な名前  形も気持ち悪い!

概ね悪評を聞くことが多いハリウッドゴジラでしたが この映画と密接に関係している

キングコング髑髏島を観ると、それなりに期待できそうな予感がしてました

 

はたして?

更新: 2019/06/03
こだわり

日本の怪獣映画に対する尊敬の念を感じた

先の大戦の記憶が色濃く残る時代に発表された ゴジラ

 

ビキニ環礁での核実験の影響で生まれた怪獣は、人々を恐怖に陥れましたが

最後は芹沢博士が開発した オキシジェン・デストロイヤー で白骨化します

 

その後 ゴジラは蘇り アンギラスに始まり、モスラやキングコング、キングギドラと戦います

ヘドラやメカゴジラ エビラやクモンガ ミニラも居ました

 

モスラは人と怪獣を繋ぐ架け橋として描かれること多く、ゴジラを説得するシーンもあります

 

また基本形は爬虫類のゴジラですが、その造形に置いて、目玉は顔の中央に置かれており

正面から見た時にはトカゲ感が薄まります

時に その目玉は 人間を見つめます  敵か、味方なのかと

 

 

キングギドラは金星人が地球征服のために連れてきた宇宙怪獣でしたし

ヘドラは人間による環境破壊が生み出した怪物でした

 

怪獣島という概念下では 科学技術で怪獣とコミュニケーションを図る技術もありました

 

平成のゴジラでは、ゴジラの皮膚などから採取したG細胞が生物兵器として転用される概念も

 

ゴジラの体内の核が暴走して体が赤く光りだし制御不能に陥る設定もありました

 

 

過去に東宝・円谷のゴジラが 綿々と紡いできたゴジラの系譜 

それらを 無かったものにしているような映画

それが 過去のハリウッドゴジラだったのかもしれません

 

でも 

今回の ゴジラ キング・オブ・モンスターズ は 違いました

 

 

過去のエピソードを丁寧に回収していると思えます

 

怪獣たちとコミュニケーションを取る機械が存在します

ゴジラは 目の前の小さな人間を 両の目で しっかりと見つめます

 

オキシジェン・デストロイヤーはゴジラに対してはとても有効ですし

やはりゴジラは核をエネルギーにしていることも 初期設定通りでした

 

 

キングギドラは やはり地球外生命体として描かれています

その造形は 西洋の竜ではなく 東洋の龍でした

 

余計なことかもしれませんが、キグルミだったキングギドラの両の首の中には腕があり

中央の首は糸で吊られていたはずですので 動きはパペット然としたものになりますが

CGとモーションキャプチャーで作られたキングギドラは 気持ち悪いよ 怖いよ

ハリウッドの良さが全面に出ている それが 今回のキングギドラだと思います

 

とにかく 過去のエピソードを丁寧に回収するがあまりに

映画の脚本としては 難があると思いました

あまりにもご都合主義 あまりにも不自然 あまりにも という場面が続きます

 

だから家でじっくりと鑑賞する映画というより 

その大画面の迫力 大音量の効果音 爆発音 炸裂音を体全体で感じながら 体験する映画

 

それが ゴジラ キング・オブ・モンスターズ だと 思うんです

 

劇中にも使われておりますが 伊福部昭さんのあの名曲のフルオーケストラバージョンが

エンドロールで 堂々と流れます

 

そして あのモスラのテーマ曲 

流石にザ・ピーナッツの歌唱ではありませんが、エスニックなジャズ仕立てで流れるんです

 

感涙もののエンドロールです 

 

最後に少し次回を期待させる映像もありますので

長いエンドロール時に席を立たないことをオススメします

 

 

 

 

 

 

 

 

更新: 2019/06/03
残念なところ

日本語吹き替えの方が良いかもしれん

日本語吹き替え版は未見ですが ひょっとしたら そちらのほうが良いかもしれません

 

渡辺謙さんの出演シーンは多く すべて英語です

彼のこだわりだと思いますが ゴジラは GODZILLA ではなく 日本語アクセントでゴジラと

発音されておりました

 

しかし、日本語で話す彼の演技力と 英語を使った彼の演技力とでは 差がある と感じます

 

その英語を話す渡辺謙のカウンターパートナーとなるのは 同じ科学者のカイル・チャンドラー

彼の演技力も 例えばインデペンデンス・デイのジェフ・ゴールドブラムと比べると見劣りします

 

昨年 初めてモンスター映画としてアカデミーの作品賞をとったシェイプオブウォーターの主演女優だったサリー・ホーキンスも 映画序盤で登場の場を無くしてます

 

それなら思い切って吹替版の方が 面白いかもしれん というのが今の感想です

更新: 2019/06/03
クオリティ感

ハリウッドでなければ このレベルに達しない

メカゴジラ 超合金で覆われた外皮といいながらキグルミの柔らかい質感 関節部に生まれるシワ

 

ピアノ線で吊られた戦闘機

 

モスラの幼虫の下腹部に見える戦車のキャタピラ

 

ウルトラマンの手には手袋 足には長靴 背中にはファスナー

 

数万トンの怪獣に踏まれても ひしゃげないタンクローリー車

 

それらを一気に払拭してくれた映画は パシフィック・リム (第一作しかオススメしませんが)

 

昭和の怪獣映画を 歌舞伎の心得で楽しんでいた人には パシフィック・リムをオススメします

 

でも

ゴジラに思い入れのある人 キングギドラやモスラが好きな人

怪獣島のことを覚えている人 オキシジェン・デストロイヤーが何なのかを知っている人

 

円谷プロダクションの作品に思い入れのある人

 

そんな人たちは ぜひ 劇場で ゴジラ キング・オブ・モンスターズ を観ていただきたいです

 

見えないことにしていたピアノ線はありません

 

きっとこうだろうな 想像していたようにビルが壊れます 地面が揺れます

 

とにかくお金がかかってます マンパワーが集結してます

 

サウンドデザインも素晴らしいですよ 曲もよいしね

  • 購入金額

    2,400円

  • 購入日

    2019年06月02日

  • 購入場所

    MOVIX京都

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