レビューメディア「ジグソー」

最初期型フィアット・パンダのミニカー フランスNOREV社製

 

初代ゴルフと並ぶ名デザイン 

天才デザイナー・ジョルジェット・ジウジアーロが

フィアット500 その後の126に代わるイタリアの実用車をとの気持ちで世に送り出した 

初代フィアット・パンダの 1/43スケールミニカーを いただきました

 

更新: 2019/06/05
デザイン性

ただシンプル というわけでは 決して無い

フロントの非対称グリル

OLFAカッターのそれによく似た 平行四辺形を4つ並べて F・I・A・T とした

80年代モダンの最高峰とも思えるブランドロゴデザイン

初代ゴルフは 真四角に見えて 実は微妙にリアに絞り込みがあるのですが

このフィアット・パンダは、サイズ的な制約があるからでしょうか、ほぼ真四角でした

すべてのウインドウもフラットだったと覚えております

少なくとも このモデルを観察する限り 私の記憶は間違っていないはずです

 

初期モデルには パンダ30と呼ばれる 空冷2期筒OHVエンジンと

     この パンダ45と呼ばれる 水冷4気筒OHVエンジンがありました

数字は 機関最高出力を示します

私が知る限り日本にパンダ30は正規物としての輸入はなかったはずです みたこと無いよ

 

モデルは本国仕様なので 右側(助手席)にドアミラーは備わりません オプションだったのかしら

ドアは、シトロエン2CVのそれほどではありませんが、薄くて まるで観覧車のドアみたいな質感

 

ただ内装は凝ってました

モデルでも 可能な限りの再現を見ることができましたが

インパネは2階建て構造で 下段は巨大な物入れとして利用 

そのエッジ部を左右にスライドさせる形で 自由な位置に固定できる 灰皿がありました

全席両シートは、見た目にわかるハンモック構造で、華奢に見えるのですが 巨漢ドライバーを

ゆったり支えることが可能な剛性を秘めておりました

 

当時トヨタのデザイナーが、パンダの内装は非常に金がかかっており、自社の大衆クラスの車では

とても採用できないと語っていたことを思い出します

 

ただ日本仕様のドアミラーは、ビタローニ製のものでしたが、黒い樹脂の白化や折れがありました

友人は

折れたミラーの代わりに、

100均で入手した樹脂製手鏡をガムテープで固定して しばらくやり過ごす なんてことをしてましたが それを楽しめる 傍目に許してもらえる

そんな愛嬌が この車にはあったんです

 

ちゃんとリアワイパーも熱戦デフォッガーも装備されていましたよ

シングルの長いエキゾーストパイプから出る排気は、4気筒ながら断続的なものでした

センターマフラーやエキゾースト・マニホールドで整流されていないからだと思いますが

非常に強い排圧を感じました 

車の後ろに立つと、ズボンが揺れましたもん。

モデルでは再現されていませんが 記憶ではスペアタイヤはシャシー下部外側にあった

もしくはボンネット内エンジンヘッドの上 どちらかに設置されていたように思います

車内のスペース効率を極限まで高めるための ボディデザインだと思います

バックランプの白が右側だけにしか備わらないのは 今も欧州ブランド小型車の伝統

私のBMW116も、バックランプは片方しか点灯しないので たまに「切れてるよ」との

お声がけをちょうだいしてます (たまだけに)

 

 

それでもリアウインドウを直立させず 少しスラントさせているのは デザイナーの挟持でしょうか

ドアヒンジは内蔵 アウタードアハンドルは小さなものです

 

右ドア後方に見える給油口の位置から推察すると その下にある燃料タンクは真四角なものでしょう

きっとあっという間に満タンにできる代わりに 残量が少なくなると チャポンと音がしたはず

友人のオーナーに聞くのを忘れてました。

 

自動運転が身近になる今 受動安全性も 能動的な安全性も問われる今

もう この種の ドアの薄い ピラーの細い 小型軽量の車が 4人乗りで世にでることが無い

2人乗りコミューターの世界でなければ「この味」は もう味わえないのかな と思うんです

今の基準からすると 維持費も 燃費も あまり良くなかったしね。

 

ただ プリミティブとアートを見事に昇華させていた ジウジアーロの腕前は 彼の栄光は

永く語り継がれると 思います

 

同時にAlfa Romeo155のミニカーもいただいたので 後日 好きなことを書かせてくださいね

 

NOREV ノレブと表記されていますが フランス語が堪能な友人は ヌレブって言ってました

どちらが正しいのか 知りません

 

フランスでは マニアックな車をモデルカー化することで有名な会社なのだそうです

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2019年05月頃

  • 購入場所

    いただきもの

19人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • jakeさん

    2019/06/05

    独特なデザインの車ですよね。
    熱心なオーナーさんがいるのか、たまに買い物に出た時にみかけます。

    平面的なのはコスト低減のため、だそうです。
    オイルショックがあり燃費が良くて安い車が求められていたんだとか。
  • フェレンギさん

    2019/06/05

    友人が乗っていたので 私にとっても思い入れがある車なんです

    スズキジムニーと同じで フラットなガラスは レインXの効果が低速から実感できる 
    またワイパーブレードが長持ちするという 隠れたメリットがありました

    街の風景を 微笑ましく 変えてくれる 名車 名デザインだと思います

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ6MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが6MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから