レビューメディア「ジグソー」

ガラス越しの撮影に便利なレンズフード

2019.05.13 【特記事項】追加


 

 

ガラス越しに夜景を撮影しようとするとガラスに室内の灯りが反射してしまいキレイに撮れません。

反射が一点の灯り程度なら持っているモノで灯りのある側のレンズ付近を覆ってやれば良いですが、室内全体が明るい場所では四方から光が入ってしまいキレイに撮れません。

 

この様な時のために今までにもラバー製等の大きなレンズフードが発売されており、レンズからガラスまでを覆ってしまう事で光を入らないようにして撮影する製品がありました。

ただし一長一短あるようで、形が決まってしまうレンズフードだと画角によってケラレが発生したり嵩張ったりと面倒だったり、今回の様な蛇腹式のラバーでは硬度が微妙だったりガラスに跡が付いてしまったりと苦労が多かったようです。

 

そして今回の ULH(Ultimate Lens Hood)ですが、昨年 Kickstarterで募集がありシリコン製でガラスに跡もつかないとのうたい文句でした。

また柔らかくて扱いやすい上に防水なのでレンズに装着したままカメラを覆ってやる事で滝などでの撮影でカメラに飛沫がかぶらないように出来るとか、凸凹した場所等でのカメラ置き場としても使えるみたいな事が書かれていました。

 

カメラ保護に関してはともかく今までに室内からの夜景撮影で苦労した事を考えると魅力的ではあったのですが、「待て待て、一年にどれだけ室内からの夜景撮影をしているか?」と冷静になり一年に一回あるか無いかの為に出資するのは止めておこうとその時はスルーしました。

 

その後需要が高かったのか国内のいくつかのクラウドファンディングでも扱いが始まり、この時に改めてガラス越しの撮影の映り込みを考えた時に、夜景撮影だけではない事に思い当たりました(Kickstarterでも少し触れていたんですけどね)。

日中でも室内の方が明るければ写り込みますし、室内でガラスケース越しの撮影でよく泣かされていたのもコレがあれば大丈夫だったはず。

 

他にも水族館でも活躍してくれたことでしょう。

いろんな場面でこの様なモノが欲しかった事を思い出し、改めて Makuakeで募集があった時に出資しました。

 

種類がレンズ径が 60mmより大きいか小さいかで2種類あり、両方セットのモノを購入しました。


※Makuakeより引用

 

募集ページでは小さいレンズフードをスマホで使っているのが目立ったのですが、30㎜以上もある径のレンズをスマホで使っている人なんて少ないでしょう(--;

実質コンパクトミラーレスがメインユーザーでしょうか。

 

更新: 2019/05/12

【外 観】

特に大きい方はフニャフニャで折り畳んでの持ち歩きも大丈夫そうです(耐久性はまだ分かりませんが)。

CANON EOS 70Dに普段装着しているレンズがちょうど 62mm径なので、着けてみました。

 


下に向けるとレンズフードの重みで広がります

 

中央の穴をちょっと引っ張ってレンズ周りに被せてやれば良いのですが、最小径に近いレンズだったので抜け易いかと心配していたのですが全くそんな事はありませんでした。

逆に最大径が 115mmまでとなっていますが、そんなに大きなレンズに使えるのかが疑問です。

確かに中央の穴に指をかけ思いっきり引っ張っても切れそうにはなくその位は広がりそうですが、かなりの力が必要でレンズに被せるのに苦労しそうというか壊さないか心配です。

外径だけ厚めになっており、何も触れない状態では円形を保とうとしてくれます。

上記では、フォーカスリングにかかって被せてしまっているのでピント調整でフードが回転するので注意が必要です。まぁ伸縮する部分に被せても回転するので、どのみち注意が必要ですが。

 

そしてミラーレスの方も試そうとしたのですが、現在メインで使っているミラーレスには

 

電動ズームを着けているのですが、

 

こちらには付けるのが難しいです。

ズームした状態で付ければ良いのかもしれませんが、何かの拍子に付けたまま電源OFFになった時が怖いです。

またこちらにはフードを着けているので、

 

こちらに小さいフードを着けようと試みたのですが、ここまで広げるのが一苦労というかレンズを壊してしまいそうで怖い。

大きいフードだとちょっと引っかかる程度でスカスカなので使えそうにありません。

 

という事で、PEN E-P5付属のキットレンズに小さいフードを着けてみました。

必然的に伸縮する部分にしか装着出来ません。

うたい文句にあったカメラ保護に関しては小さいフードの方はあまり役立ちそうにありません。

レンズのすぐ側に装着されるので、フードが小さくてもガラス越しの撮影には役に立ちそうですが、私は当分小さいフードを使う事は無さそうです....

更新: 2019/05/12
総評

ちょうど良いサイズのレンズで使えれば、結構使える

購入後に室内からの夜景撮影も展示ケース内の撮影する事も無かったので、床の間に飾ってあったガラスケースに入っている金太郎を撮ってみました。

先の EOS 70Dのセットで撮影しています。

上がフード無しの撮影ですが、照明や周りが映り込みまくりです。

下は同じ角度からガラスケースにフードを押し当て撮影しています。見事に映り込みが消えてますね。

一番最初に掲載した木製ザクの時に持っていきたかった(^^;

 

ガラスに押し当てる時は基本片手でカメラを持ち、もう一方の手でレンズフードを押さえる形になります。

重いカメラを片手で撮影すると手ブレし易く、夜景撮影等ちょっとコツが要ります。

要は一眼レフではカメラとレンズを持って撮影しますが、レンズと一緒にフードを上手く押さえてやれば良いでしょう。

 

今後一眼レフを持ち歩く時にはカバンの中に忍ばせておきます(^^

更新: 2019/05/13

【特記事項】

●装着方法について

 

レビュー内で一眼レフに装着した時にフォーカスリングに被せてしまいましたが、説明書きに

「レンズ先端にピントリングがあるレンズには、フードにULHを装着させた方が窓などに接着させた後でも、フォーカシングが容易です。」

と注意書きがありました。

 

ULHの穴を押し広げてフードに被せるのがちょっと面倒だったためフードを外した状態で装着しましたが、確かにフードに被せていればULHが回転する事も無く、ズームした時にもULH内でレンズがどれだけ伸びているのか気にする事無く使えます。

 

ただレンズのどの位置に装着するかは、使用している人のコメントを見ると悩んでいる人が他にもいる様です。レンズ径やズームの有無によっても使い心地が変わるので、実戦で使う前に予めどの位置だと使い易いか確かめておいた方が良いですね。

 

 

●気になる点

 

シリコン素材自体はベタベタするような事は無くうたい文句通りにガラスに跡はつかないのですが、フード自体にホコリが着き易いです。

フード以外の使い方として、カメラをこの上に置いてレンズ交換の様な説明もあったのですが、これだけホコリが着き易いとレンズ交換時にこの上に置くのはしのばれます。

 

フードの素材が柔らかいので、そのままだとフードの外周全体がガラス面に着かず手を添える必要があります。手持ちで撮影する時は、レンズと一緒に上手くフードを押さえガラス面にフード外周全体が着く様にする必要があります。

それこそ夜景を撮る時はシャッタースピードが遅くなるので、三脚を使いたいところです。

  • 購入金額

    9,100円

  • 購入日

    2019年04月12日

  • 購入場所

    Makuake

9人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (1)

  • atsuo@tokyoさん

    2019/05/13

    製品自体に関係ない事なので、コメントに追記します。
    過去に泣かされたガラス越しの撮影では、イセッタは北原照久氏のおもちゃ博物館なので今後も行く機会があるだろうし、水族館も今後行くだろうから良いのですが、木製シャア専用ザクはもう見る機会も無さそう(行く機会が無さそう)なのでほんとキレイに撮れずに残念でした。

    ちなみに群馬県の伊香保町にある「水澤観世音/水澤寺」の釈迦堂に飾られていたモノで、今調べてみると結構前から展示されている様なので展示自体はまだされているのかな?
    前回は仕事仲間との旅行で連れて行って貰ったのですが、家族旅行(今後は夫婦旅行?)を企画するかな。

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