独Cherry軸搭載の高級キーボードの老舗、FILCO。
(以下自分語り。不要な方は"ここから本題"まで飛ばして下さい)
初めて軸入りキーボードを手にしたのは約10年前。型番は憶えていませんが、メーカーHPの生産終了を遡った感じでは、恐らく「FKB108M/JW」ですね。
それから色々な軸を触りました。MX軸、黒軸、青軸、茶軸、ゲーミングキーボード。
個人的にはtactile(押したときにスイッチが入ったような感触がある)+clicky(カチカチ音)タイプが好みですね。
今はメインPCにRazerのBlackWidow CHROMA (kailh製緑軸、青軸に近いが少し軽い)
サブPCでMajestouch2 FKBN108M/JB2(茶軸)
を使っています。
気付けばそんな軸好きになってしまった自分。最近転職をしまして、立ち仕事からオフィスワークに変わりました。そして働くこと数ヶ月…。
「…キーボードが良くない!」
会社なので当然ですが、使っているのは仕事用に貸与されている個人用デスクトップPCに標準で付いているメンブレンキーボード。いわゆる、普通のキーボードです。
一時的に使うのであれば問題は無いのですが、如何せん仕事上メールやら書類やらホームページの更新やら。それなりの文章量を毎日打つことを鑑みると、メンブレンのペコペコ感のせいで打ち損じが起きやすくなるんですよね。いつも通りの速度でタイピングして打ち損じを消し直すか、打ち損じしないように遅い速度でタイピングするか。
などと考えていたころ…。
(ここから本題)
ふといつも見ているジャストシステムの通販サイトで、一太郎2019発売記念コラボ商品のページが目に止まりました。
"限定"Majestouch2 "漆塗"モデル !?
そういえば昔、FILCOの公式通販サイト"キーボード工房"で、本体漆塗のセミオーダーモデルがあったなぁと思い出し、確認しながら比較。ふむふむ、色々種類があるんですね。
値段はそんなに変わらない。そして、工房では選べない明るめの赤漆器の色。更に工房では選べない"桃軸"と"緑軸"があるとな!
今回ジャストシステムで選べたのは、赤軸、桃軸、緑軸。どれも使ったことがない。商品説明ページには懇切丁寧に説明があったのでそれぞれの軸を比較。
・なるほど赤軸は黒軸の軽いバージョンでスイッチ感無しか。
・桃軸は情報を調べていくと、静音赤軸の記載が多かったです。静かな場所に最適。
・緑軸は、ほぼ一般流通していない、重量系クリックモデル。
…個人的には、緑軸に凄く惹かれる!が、今回は会社で使うので周りの人にカチカチと迷惑な音を出すのはちょっとなぁ。また、家で使ってるモデルもカチカチはするので代替しづらい。
ここは静音モデルとして一つ購入するのがスマートかな。
こうして、桃軸モデルを発注し、無事に入手することとなりました。
※余談ですが、ファースト・インプレッションを書いた後、下書き保存したら消えましたorz
思ったより濃厚な赤色!
さぁ、めげずに書いていきましょう(泣)
発売直前の木曜日に注文し、すぐに三連休。できればその間に少し触りたいなと願いながら注文しましたが、さすが天下のジャストシステム。土曜日に到着しました!
初見。外箱はさすがにオリジナルモデルなので、汎用の箱は使えなかったのでしょう。簡素な段ボール紙の箱ですね。右下のシールが物を語っているというところでしょうか。
いいですねー。シンプルながらちゃんと必要な情報が記載されていますね!私だけかもしれませんが、この必要な情報だけ凝縮されてる感、好きですよっ
じっくりと外箱を眺めたら、いよいよご開帳! 真っ先にお出迎えするのは、本体・説明書・PS2変換アダプタ・特典のパーフェクトグリップシートです。んー、前回茶軸を買ったときのことはさすがに憶えていませんが、質素でおだやかな梱包具合。他のアクセサリは、本体上部のスペースに入っています。
ではでは、その薄衣の向こうに見える本体の全貌を見ていきましょうっ
うーん、良い色なのに写真映りが悪い! 少し白み掛かってしまいましたが、鮮やかな赤ですね。やはりこうゆうニュアンスを伝えるには技量が必要かぁ…。
本体右上の「FILCO」と右下の「JUST SYSTEMS.」のロゴマークは、なんと金箔です!しかも金沢の職人仕上げらしいです。綺麗ですね。いずれ使っていく毎に、漆と共に風合いが変わると思いますので、それを眺めるのも一興と感じさせるたたずまいです。
また、撮影の仕方が悪いためプラスチックのようにも見えますが、スベスベとした触感の本体は程よい光沢感があり、あー漆器のようだな、と感じさせてくれますね!
次に、今回選択した桃軸(静音赤軸)の拡大写真です。確かに桃色ですねー。この呼ばれ方以外にFILCOの公式サイトでは、MX SILENT とも書かれているので、若干表記に困る子ではありますが。
この軸の使い心地は、「使用感」にて書かせて頂きます。
思わぬ注意点がひとつ!
ここまでFILCOのMajestouchとして書いてきました。私も塗装・ロゴ・軸選択以外は同じ物と思って購入したのですが、使っていく内に一点、決定的な違いがあることを見つけました。
それがこちら!
Just My Shopの商品ページの途中にあるこの部分、ぱっと見では分からないと思います。
最初、私はてっきり「ATOKはそこにショートカットがあるのかー」程度に見てたのですが、実はこれ「このモデル専用のショートカットキー」で、本来のPrintScreen等を使うにはFnキーと併用しなければならないのです! (但し画像に書いてある通り、ショートカットキーを解除した場合には標準利用可能)
そのためこの写真を見てもらうと分かりますが、本来Majestouchでは「マウスの右クリック」キーとなっているF11真下のキーがFnとなり、前述のキーはFn+右Altで対応となっていますね。
まさかキーまでオリジナリティを持っているとは、使うまで思っていませんでした。ちなみに気付いたのは、画面のスクショを撮ろうとしてPrintScreenを何回押しても保存されず、故障かなと色々調べたら発見した次第です。
最終的にPrintScreenはショートカット解除したので大丈夫になりましたし、他の2キーもそれで対応できます。
が、もし上の写真の右クリックショートカットキーを多用している人がいましたら、このモデルはお勧めできない、ということになりますね。
静音は伊達じゃないな!
まだ正直使い始めて数日ですが、本稿を仕上げる際にも全てこのキーボードを使用しました。消えた分や修正も含めて、5000文字は使ったと思います。
その感じですが、やはり静音だけあってオフィスで他の人が使っているパンタグラフやメンブレンのキーボードと遜色ない静音性を、軸入りで実現していますね。またtactile感はないものの、メンブレン等にあるようなシリコンの凹みによる圧力差感も無いため、キーボードがスッと押される感覚は、これはこれで良い物と痛感しました。
(一応補足ですがどういうことか。メンブレンやパンタグラフのキーを、ゆっくりと押し下げてみましょう。すると、最初に力を入れていっても下にはあまり下がらず、ある力を越えると急に下まで降りると思います。内部のシリコンが一定圧を越えて変形したということですね。一方赤軸やこの桃軸のようにtactileが無いキーボードは、力を入れた分だけじわじわと下がっていきます。この違い!)
桃軸、また入手しやすい点での赤軸は、clickyとまた違った良さがあることを確認できました!
一度は使ってほしいキーボード
限定モデルの兼ね合いで、色合いは少々事務所には不向きかもしれません。
こんな感じです。
なお最後はcherryを筆頭とした軸入りキーボードとしての総評となります。
ちょっと値段は高めかもしれませんが、一度使って欲しいキーボードですね。
確かにシリコンの入ったキーボードは1~2000円程度で購入できます。しかしシリコンは経年劣化が激しく一定の打ち心地は実現難しく、また一部のみを交換できないため故障=買換となります。またメーカーや機種によって内部構造が微妙に違います。
これにより、打ち心地がその時々で違うという事態になると、指にどの程度力を入れると文字を打てるのかが変わるため、力の入れすぎが発生します。下まで押し込む=文字になるより、押し込む途中で文字になる=押し込んだら反発で指を戻す、方が効率がいいのです。
高速タイピングをするなら勿論、FILCOであれば本体の色や質感も選ぶことができ、自分だけのオリジナルに近いキーボードを持てます。耐久力があるのでそれを長いこと使うことができ、愛着が湧く。
そういう特別な体験が、このMajestouchシリーズなら、出来るということなのです。
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購入金額
18,898円
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購入日
2019年02月08日
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購入場所
Just My Shop
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