Ankerの製品はどれも比較的安定したものが多いように感じていて、モバイルバッテリーもまだまだ現役で活躍してくれています。Ankerは推しているジャンルがもう一つあって、そのジャンルの製品はまだ購入したことがなかったので、今回購入してみました。
そのジャンルはオーディオです。フルワイヤレスのイヤホンは以前に安価なものを購入したことがありましたが、まだその技術が出始めた頃だったこともあって、自宅の部屋では問題なく使えていたものの、通勤時の電車の中では音飛びが頻発してしまい通常運用までは無理でした。結果、そのイヤホンはお蔵入りになっています(笑)。
有名なところだとAirPodsはさすがApple製品という感じのクオリティでそんな心配は無さそうですが、大手メーカーでも最近ではフルワイヤレスのイヤホンをリリースしていて、両方ともかなり高価ですしなかなか手が出ない状況でした。
今回購入してみたのは、Ankerのフルワイヤレスイヤホン SoundCore Airです。AnkerではすでにフルワイヤレスのイヤホンをZoro Libertyシリーズで数種類発売されていますが、Bluetooth 5.0に対応している製品は最上位機種のZoro Liberty +だけでした。しかも Zoro Liberty + はワイヤレスイヤホンの中ではかなり高価格帯に位置している感じです。
今回の SoundCore Air は価格こそZoro Libertyシリーズの中堅クラスですが、機能的には最上位機種とほぼ変わらないスペックです。 SoundCoreシリーズは新たにAnkerが注力する新しいオーディオブランドというわけです。
Soundcore Liberty Air|Bluetoothイヤホンの製品情報 | Anker(アンカー)公式オンラインストア
https://www.ankerjapan.com/category/AUDIO/A3902.html
某Podsを踏襲したようなデザインですが、細かく見ると違います。
さて、開封してみたところですが、毎回Anker製品のパッケージは凝っていますね。付属品は専用のケースに入ったイヤホン本体と、交換用のイヤーチップ3種類、充電ケーブルと取扱説明書です。
保管兼充電用ケースはかなり小さいです。表面は肌触りの良い質感ですが、少し加水分解しそうで個人的には怖いです(笑)。大きさ的には約6cm四方くらいです。 SoundCore Air はサイズも小さいですが、本体込みで約55gとかなり軽いのも特徴ですね。
HGサイズのプラモデルに持たせるとこんな感じです(笑)。
掌に乗せてみるとすっぽり入ります。
底面には、充電用のmicroUSB端子があります。Type-Cの端子ではないのは、まだ一般的にはmicroUSBが主流ということでしょうか。私の持ち歩くガジェット類は少しずつType-Cが増えてきているので少しだけ面倒ですね。ただ、そこまで充電の頻度は高くなさそうなので、外出先や職場での充電は考えなくてもよさそうです。
天面には、SoundCoreのロゴと、今回のイヤホン本体にもデザインされているモールドが刻印されています。
数か月前に購入していたフルワイヤレスのイヤホンケースと比べてみると、かなり小さいことがわかります。たった数か月ほどでここまで技術は進歩するのかと実感できます。
本体正面には3つのLEDがあって、その点灯具合で電池の残り容量がわかるようになっています。全体の充電時間としては2時間、公称値ではありますが、本体ケースで充電を繰り返しながら使うと、一回で5時間の再生が可能で、合計で約20時間の使用が可能になっています。
ただ、この計算方式、実際の利用シーンで考えると20時間をフルで使えるとは考えにくいと思います。イヤホン側の本体バッテリーを使い切らずに充電することもあり、使用環境や充電までの間隔で多少は放電もすると思いますし。話半分と考えても焼く12時間~15時間程度と考えておく方が無難かもしれません(メーカー様には申し訳ないですが)。
さて、ようやくイヤホン本体です。ケースを開くと、イヤホン本体が挿してあります。
このイヤホン本体もケースのフタ部分もマグネットで固定されるようになっていて、イヤホン本体は逆さにしても落ちません。
ケースに向かって左右のイヤホンが左右の耳に合わせて入っているのですが、本体だけでLとRを確認するのは、イヤホンの充電端子付近を見ないとわかりません。ブラックカラーということもあって少し視認性は悪いですが、「L」と刻印されているのがわかります。
重さを感じない装着感は疲れません。音飛びも無し。これが本当のワイヤレス。
この側面の説明文の印字は保護シールなので、実際に使い始めるときは剥がします。「Touch」とプリントされたエリアはタッチパネルになっていて、タップをすることで割り当てられた各操作を行うことができます。
プレーヤー側の操作を行うのは主に右側で、2回連続タップで再生・一時停止と着信時の受話、長押しで曲送りなどが行えます。音楽を聴いている際に、左側で長押しすると曲戻しです。
左側での操作はSiriなどの音声アシスタントを起動させることが出来ます。慣れてくると、スマートフォンをポケットに入れたまま、左側をタップして「〇〇に電話して」とつぶやいて通話を始めることも可能です。
イヤホンの上部と下部には小さな穴が開いていて、恐らくここから周囲の音を拾ったり、通話時のマイクに使われるのだと思います。実際に使ってみた際には、確かに周囲の細かい雑音はほとんど聞こえなくなりました。
この中に最先端のグラフェン素材を使用したドライバーが入っています。ドライバーサイズは6mmと明記されていました。グラフェンとはグラファイトから取れる素材で、 「ダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強く、平面内ではダイヤモンドより強い物質」とされています。2000年に入ってから実用化された新しい素材で、熱伝導・電気の伝導もかなり良いという特徴があり、イヤホンに使うことで高音質を実現しているようです。
Bluetoothのバージョンは5.0に対応していて、まず最初はイヤホンを本体から取り出して通常の手順でペアリングさせるだけで使えるようになります。2回目以降は右用のイヤホンを取り出して、ペアリングを確立させた後に左用を取り出すと両耳とも使えるようになります。ほぼ同時でも問題ありませんでした。私のLG L-02K JOJOでも問題なく接続できました。
片耳だけでも使用できますが、左側のみでの使用はできないようです。片耳使用の場合は右側のみで使います。カナル式でイヤーチップなどはあまり変わった形状でもありませんが、しっかりと耳孔にフィットしてくれます。雑誌の付録として手に入れていたCOMPLYのイヤーチップと交換すると劇的にフィット感と外界とのシャットアウト感が高まります。
フルワイヤレスイヤホンで一番気になるところの音飛びですが、このSoundCore Airは使い始めてまだ数日しか経っていませんので、すべての環境で試したわけではありません。しかし通常使用する自宅や通勤環境では一度も音飛びしませんでした。Bluetooth 5.0は4.0~4.2で改善されてきた通信干渉や転送速度をさらに見直されたバージョンなので、5.0に対応しているスマートフォンとの接続だとその性能がフルに発揮されるからかもしれません。今回、接続していたL-02K JOJOもBluetooth 5.0に対応しています。
歪みが少ない素直でクリアな音質は万人受けすると思います。
本当に素直でクリアな音質です。低音域や中音域が意図的に持ち上がったようなおかしな感じでもなく、音源がそのまま素直に鳴っているかのように感じました。 ノイズリダクション機能での周囲の音を消してくれていることも一因していると思いますが、非常に細かい音まで潰れずに再生できている感じですし、Bluetoothイヤホンはここまで来たかという感じがします。以前から使っているJBL T110BTも同じ価格帯の中ではかなり好印象でしたが、そちらよりもクリアに感じました。対応しているコーデックは、AACとSBCのみでより高音質なaptXは非対応なのですが、市場価格約8,000円でこのクオリティはすごいですね。
当然、IPX5の防水にも対応しています。ただ、タッチパネル部分は濡れた指でタップしても反応しませんでした。
外観も音質も安定したフルワイヤレスで実現させているのはすごい。
正直なところ、このイヤホンは本当にオススメです。Bluetoothイヤホンが欲しいけど、他人と違うものが良い、けど音質には多少こだわりたいという人はこの選択肢しかないような気がします。
少し前まで約2倍の価格帯で実現できていたスペックをこの価格にしてきたのは正直スゴイです。
ほんの数か月前だとほとんどの製品はBluetooth 4.0 ~4.2までで、高音質と安定を両立させているものは少なかったと思いますが、このSoundCore AirはBluetooth 5.0で独自の安定技術を使っていて、有名メーカーの同系製品の価格の約半分に抑えてきているというのははすごいですね。
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購入金額
7,999円
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購入日
2018年12月27日
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購入場所
https://amzn.to/2seIRal
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