レビューメディア「ジグソー」

バイオレンスと理不尽ギャグ、そしてときどき深刻な人間ドラマ

ウルトラジャンプ 2013年 05月号 [雑誌]

バイオーグトリニティ 大暮維人・舞城玉太郎

どうにも読みづらいところが逆に真剣に読むきっかけになって、より印象深くなる、そんなレイアウトとストーリー構成です。大暮維人自体は昔からレイアウトもストーリーもわかりやすかったはずなので、原作者によるものでしょうか。

インパクト重視だからこそのストーリーぶつ切りなんでしょう。それがとてもスピーディーに展開されていくさまは、映画でいうとソダーバーグのトラフィック。読みながら、ああ、そういうことなのかという新しい発見が生まれて楽しいです。

主人公・藤井は、バイオバグを発症させてしまい狩られる側になってしまった。親友の穂坂は藤井を助けるためにハンターと戦って、死ぬ寸前。穂坂を自分に取り込んで敵を倒スけれども、あれ?その後は突如学園ドラマに展開中。

バイオレンスと理不尽ギャグ、そしてときどき深刻な人間ドラマです。ぬるい、今どきの青年誌に飽きた人に特にオススメしたい。

  • 購入金額

    540円

  • 購入日

    2018年03月08日

  • 購入場所

    amazon

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