はじめに
某所でちょろっと話題に上がっていたのでメモリ速度こそ正義な Ryzen 5 2400G で使用する目的で購入してみた。OC メモリとしては結構安い税込み 23,980 円と食指が伸びる物だっただけに。
本製品は Intel 向けのチューニングがされた製品なので、当然動作リストには Ryzen なんて文字列すら出ていないし、発売後間もないのでマザーボードの QVL にすら表記は無い。
DDR4-3600 メモリとされているが Ryzen 5 2400G では DDR4-3200 動作を狙った賭けという部分が大きいので動作検証はなかなかに冷や汗物だった。が、しかしそれもまた楽しかった。
G.Skill F4-3600C19D-16GSXW 外観など
恒例のブリスターパックなので怪我の無いようにしよう。
SNIPER と銘打ってるだけあってヒートスプレッダーの柄には迷彩柄があしらわれている。
トップには G.SKILL との刻印入り。
メモリモジュール自体の高さは実測 43.2mm と少し高さのあるタイプ。CPU クーラーが空冷の場合には干渉に注意が必要かも。
サブマシンである Ryzen 5 2400G 機に取り付けた図。メモリスロットの位置関係からして程よくファンとの干渉を回避してくれていた。
メモリモジュール詳細
Thaiphoon Burner というメモリの SPD を読み込んでよろしくやってくれるソフトを用いて情報を取得した。
Hynix M-die ということで Ryzen 登場初期の昨年では余り速度が出ないとされていたチップだった。
ここで少し身の危険を感じる部分もあった。
動作検証
マシンスペックは次の通り。
メモリモジュールのマウント後には取り敢えず Memtest86 を実行して初期不良的な何かが存在しないか正常性を確認する。
この時点ではストレステストの必要はないので 1 周エラー無しを確認して終了させた。
エラーが出ないことを確認した後、BIOS から A-XMP Profile1 を選んで取り敢えず XMP 読みの DDR4-3333 動作をさせてみた。
しかし、Windows10 こそ起動する物の、ちょっとした負荷を与えただけでブラックアウトした。すぐさま当初の目的である DDR4-3200 動作の設定を行ってレイテンシーなどを弄っていく作業に。
このくらいのレイテンシーで動いてくれた良いなと希望を込めて CL16-18-18-39 としてみたが IntelBurnTest VeryHigh によるストレステストの中盤でブラックアウトして断念。
CL18-18-18-39 と少し落として再度ストレステスト。今回は IntelBurnTest VeryHigh の負荷を耐え抜いてくれた。
念には念をということで更に OCCT:CPU を 2 時間ほど回してみたがこれも完走。
筆者は IntelBurnTest VeryHigh と OCCT:CPU 1~2 時間の完走を以て安定したと判断する人間なのでこれで一安心。
検証の結果、筆者環境では次のセッティングで安定した DDR4-3200 動作となった。
DDR4-3200, DIMM 1.35V, SoC 1.15V, CL18-18-18-39
Ryzen 5 2400G メモリ速度別 3DMark
折角 DDR4-3200 までは安定するメモリなのだからと DDR4-2133 からの 3DMark スコアを出してグラフ化してみた。かなり無理をして DDR4-3466 でまで実行できたから参考記録として入れ込んである。
尚、このベンチを行った当時、iGPU の VRAM に関わる UEFI の設定「UMA Frame Buffer Size」がデフォルトの 256MB になっていたので若干スコアが低めに出ている。予めご了承を。
過去の A10 シリーズなどと同様にしてメインメモリの速度が Graphics スコアに直接効いてくる。CCX の動作速度にも影響を与えるので CPU 性能の響く Physics スコアも微増している事が見て取れる。
おわりに
Ryzen 向けにチューニングされた DDR4-3200 メモリだと 8GBx2 で約 35,000 円ほど (2018/02/28 時点) 現在では掛かってしまう。
しかし本製品では動作するという保証こそ無いにしろ、個人として満足のいく良い結果が得られたので約 24,000 円で済んでラッキーだった。
動作保証が有る無しに加えてレイテンシーの差やメモリチップなどの違いもあるが、そこで 1 万円安く済ませられたという事もまた自作の醍醐味を感じる買い物及び検証となった。
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購入金額
23,980円
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購入日
2018年02月22日
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購入場所
ドスパラ
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