特殊形状であるが故に、装着可能なマザーボードかどうか、事前のチェックは必要。

http://www.gamerstorm.com/product/CPUAIRCOOLER/2016-03/1287_4936.shtml
こちらの、メーカーによる製品紹介サイトにて、コンパチチェッカーがあるので、装着する予定のマザーボードが対応品にあるかどうか、チェックは出来る。
ただ、かなり掲載数が少ない印象（検索エンジンの頭が悪いってのもあるが）なので、期待は禁物。

ちなみに、ITXマザーでもメモリ配置が特異なASRock A88M-ITX/AC Rev.Bは問題なく装着出来た。

絶妙にメモリスロットとPCIスロットを避けた場所に収まるので、大型ヒートシンクの付いたメモリでもスッポリ入る。
計ったかのような収まり方なので、このマザーとの組み合わせは最高にいい。
メモリ冷却を意図した部分は、VRMに直接風を当てる位置に来るので、冷却面での相性も抜群。

メモリ側はこんな感じで収まる。
ヒートシンク厚が最大級のドミネーターでもギリギリ回避出来る。
たぶん、この組み合わせで収まらないのは、雷電くらいだと思われ。

ヒートシンクが薄いヴェンジャンスあたりだと、かなり余裕で収まる。
ただし、高さについては先に説明した通り殆ど余裕ゼロなので、メモリがかぶる配置になる場合はヒートシンク付きメモリは避けたほうが賢明。

というか、ファンの風当たるのでヒートシンク無しでも十分な冷却が得られるだろう。

PCIe側は割と余裕があり、バックプレート付きのハイエンド・グラボでもちゃんと入る。
最も、FM2+のマザーにそんなの入れても勿体ないだけだが。

そして、肝心の冷却性能であるが、AMDの純正・・・だけど、下手な社外品よか遥かに冷えるWraith Cooler比較で、室温18℃での計測でアイドリング27に対し25、フルロード49に対し41と、中々優秀な性能を発揮する。

公称TDP100W対応とのことなので、この高さのクーラーとしては最強クラス。
Intel純正比だと20℃くらい違うとのことなので、あの手この手でヒートシンク面積を稼いだ事による恩恵は、割と大きい。

そして、A88M-ITXだと分かりにくいのだが、ITXでよくみられる「PCIeに寄ったCPU配置」の場合、グラボとの干渉を避けつつメモリを冷やし、大きな放熱面積を確保出来る配置となっているため、純正以外の装着が困難な「なんだよ、このクソ配置！！」なマザーほど、恩恵が大きい。

価格も3000円と手頃な上、動作音も静かなので結構お勧め。
ただし、あくまでも「特殊」な配置が生きる場合に限ってなので、事前に入るかどうかのチェックは必須だ。

つーか、これAM4非対応なのがホンマに惜しい。
対応金具付きのリニューアル版、DeepCoolは出してくれんものか。