⇒基本的にはライカが作ってたねじ込み式のLマウントなんですが、
　今回入手した物はソビエト時代にレンジファインダーFED（ふぇど）用として
　作られたレンズのマウントです。
　コピーした元がライカなんですが、微妙にねじ切り位置が違うらしい。
　でも、素人なのでわかりません（笑）

紙のパッケージを開けると、レンズポーチに入ったレンズと、
マウントアダプター（今回はL39⇒Eマウント）と
説明書、小さい6角レンチ（マウントアダプター調整用）が
入っています。

レンズアダプター側はねじ切ってあるので回して入れるだけですね。
同等の物はいろんな通販で売ってる物に見受けられますので、
手間をかけず最小のセットを組んでくれているという認識ですね。

レンズの製造番号が90から始まっているので、1990年製の物のようですね。

御年28歳のレンズですか・・・私が持ってるレンズの中でも
一番年長のレンズになると思います。

レンズの周りとかちょっぴり塗装剥げてたりするのが何ともな味です。

逆に、こういうのがダメな方は手を出してはいけないレンズですね。
レンズ自体は、パッと見ると1点だけコーティングの剥げっぽい点が
ないわけではないのですが・・・気にしても仕方がないかな。

前側の玉だし。

オールドレンズは写れば文句なしなのよ！！

裏側はネジ切ってあるだけなんですよ。
デッドストックって言われてるだけあって、微妙に傷入ってたり・・・
いや、これ元々こんな加工精度なのかもしれませんね。

マウントアダプターかましても、後ろ側が出すぎていないことを確認。
念のためなんですが、ミラーレスカメラ側を傷める事が無いように
事前に確認しとかないとね！

ソニーのα7Ⅱに取り付けてみました。。。
ただし、このままだと指標が上に来ていないので、アダプター側の
調整を行って上にくるようにします。

だいたいこんな感じになるようにね！
指標が見えないと、今どんなF値で撮影してるかわからないし、
距離系も参考程度には見えないと使いにくいと思うんですよ。

なお、電子接点はないので、きちんと見て設定しないとF値とかは
わかりません。カメラ側にもデータのこらないので、
記憶しておくしかないですね。

試写してみましたところ・・・

F2.8で撮ってますけど、最小撮影距離が１ｍで、ギズモショップの
紙箱が綺麗に浮き立って見えていますね。
前側においているカメラもきれいにボケていってるので、
安いコピーレンズと言えども、結構面白いかも！

ボケ具合見てみるために、ちょいと前側に小さな戦車のおもちゃを配置。

一番後ろの戦車にピントを合わせたつもりです。
かなり前ボケがスムーズにとろけてますねぇ。
机の木目もピントが合ってる所とボケてるところの差は大きいですし、
不自然にカクカクしたボケではないのでいい感じかな。

ピクセル等倍で見てみると、かなり浅いピント面だなって思います。
これは、使ってて面白いですね。
小さなレンズなのに、結構な性能です。

元のコピー元がすごいからかな（笑）

55mmの画角が好きな人ならば、はまるレンズかもしれません。

で、イチバンの注意点は、オートフォーカスがきかない事ではなく、

最短撮影距離が素のままだと1mである事かな。

ちょっとお金を出してヘリコイド付きのアダプターを用意すれば

ほんの少し寄れるようにはなるんですが…安いレンズに高いアダプターは

投資としてはお勧めできないですよね。

安い、性能良さそう、マウントアダプターもついてるって事で、

初めて手を出してみようかなって方にはお勧めできると思います。

まぁ、値段なりにって注釈はついてしまいますが、オールドレンズが

カビ生えてなくて、きちんと使えるように整備されてるってのは

ポイントだとは思いますよ。

ミラーレスカメラが流行っている今だからこそ、

オートフォーカスがきかないレンズで

自分の手で写真を撮るって感覚を

苦労しつつも楽しんでいけたらなって思います。