10年前の再来?
約10年前に、AMDに押されていたインテルが、割合力業のPentiumD⇒CoreDUO⇒Core2DUOと矢継ぎ早に新製品を投入していた時期がありました。今回のCoffeeLake-Sは、PentiumDほどは強引ではないものの、既存のパーツでとりあえずコア数を増やしてきて対抗したのかなと思います。
個人的にはCore2DUOの前のCoreDUOあたりぐらいの無理さかげんかなと思います(前倒しという意味での感覚)
本命は8700だったのですが、迷っているうちにちょっと買えず、Kつきに(涙)
KつきなのにvPro対応?
パッケージその他に言うべきことはないですが、ちょっと気になった点が一つ。
今までK付きはビジネス用機能はオミットしていたと記憶していますが、今回の8700KはIntelARKを見るとvPro対応と記載されています。このあたりちょっと気になります。
パッケージはいつものとおり、クーラーなし。最近の裏から見えるタイプです。
7700KからマザボとCPUを交換
以前テストした
に、本製品と
を入れた感じです。
下馬評どおり
既に出まくっているので、ベンチは参考まで。
7700を6コアにしたらこんな感じかなと。
当然7700Kよりは上ですし、出たときに同一価格帯だったRyzen1700Xよりも上です。
ただし、ゲームなどをするのであれば7700Kとあまりかわりません。
Cinebench
7700K:1005
1700X:1421
8700K:1547
3Dmark FirestrikeUltra
7700K:4225
1700X:4234
8700K:4327
TMPGEnc H265
7700K:29:38
1700X:27:27
7700K:21:29
発熱に注意。ワッパは悪くない。
これも事前の情報通りですが、7700KとTDPが5Wしか違わないとは思えない発熱です。いつもの窒息デスクトップケースだと3Dmarkで85度、エンコでは上限の99度に張り付きます。ファンを増設したりいろいろやって、ようやく99度に張り付かないようにできているので、窒息ケースではK付きだと簡易水冷とかにしないとダメかもしれません。
消費電力もかなりアップしてます。ちなみにケースはコレ。かなり無理が、、
Cinebench比較
7700K:130
1700X:160
8700K:193
3DMark比較
7700K:230
1700X:236
8700K:233
3DMarkではどうも6コア全部は使い切ってはいないようです。
ただしワッパは悪くありません。参考として、7700Kとの負荷時の平均消費電力とエンコード時間を並べてみました。だいたい消費電力分の性能アップ(若干悪い)ぐらいです。
TMPGエンコード時間と平均消費電力
8700K 1289秒 212W
7700K 1778秒 149W
(30分の1440*1080TS動画を3.5MbpsH.265/HEVC+128KAACのMP4動画に変換)
(一応今回から計測器も貼っておく)
力業は否めない。積極的には投入する意義はなし。
前記のとおり、性能は悪くありません。発売時期に同じ価格だった1700Xよりもゲームなどの性能は高いし7700Kよりも勿論高性能です。ただ無理してる?のか数ワットしかTDPが変わらないCPUとは思えないほど消費電力と発熱が高いので、窒息ケースなどは要注意でしょう(予想通り)
また、本気を出したにしてはまだまだです。Core2DUO/QUADを連続投入してきたあの頃の状況にはまだ到達してないかと思います。待てる人は来年に出るかもしれない8コアまで待つのかよいかと思います。
なお、コスパを気にする人は、当然わかっていると思いますが今回のラインナップでは8400が大変いいと思います。インテルは一番脅威とする相手がいる価格帯に一番強いものをぶつけてきているので、8400は本当に素晴らしいコスパに仕上がってると思います。
結論としては、今新しいPCがほしい人以外は積極的に変える意義はないかなと感じます。
意義としては、「再度本気になったインテルが初めてメインストリームに6コアを投入した記念すべき製品?」でしょうか。
----2017/11/18-----
動画エンコの設定を追記。ケース情報を追記
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購入金額
47,705円
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購入日
2017年11月05日
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購入場所
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