鼈甲(べっこう)は、熱帯に棲む海亀の一種であるタイマイの甲羅の加工品。
背と腹の甲を構成する最外層の角質からなる鱗板を10枚程度に剥がして得られる。
色は半透明で、赤みを帯びた黄色に濃褐色の斑点がある。
黄色の部分が多いほど価値が高い。
昭和中頃生まれには、鼈甲製の眼鏡フレームは、おじいちゃんのそれとして馴染みがあります。
装飾品として高価なものという印象はありますが、庶民には手が出ないという範疇ではありません。
1976年に私が2台めのギターを京都三条十字屋で買った時にお世話になったギター職人の方に
ピックは鼈甲が良いよ と教えてもらい 10枚程度を分けてもらいました。
朧気な記憶ですが、一枚100〜200円くらいだったはず。
一生もの
数年前に久しぶりに楽器屋さんを覗いた時に驚きました。
鼈甲制のギターピックは、ガラスケースの中にあります。
1枚千円以上の値段が付いておりました。
そうか!ラムサール条約だったかワシントン条約だったか、海亀のタイマイはその対象なのか。
メガネも鼈甲製ではなく、べっ甲風の樹脂製に移行してますよね。
象牙も鼈甲も貴重品なんですね。
当時は将来、鼈甲が入手不可に近づくとは夢にも思っておりませんでしたので、請われれば友人に分けていました。
もう少し探せば、あと数枚は出てくるはずですが、今日見つけたのはこの2枚だけ。
形状が異なりますが、それはヤスリで削り 自分の好みに合わせた結果です。
分厚い鼈甲ですので、周囲を削ったり 丸くしたり 小さくしたり加工するのですが、素材自体は柔らかいのでヤスリやサンドペーパーで加工するのは簡単でした。
透明感が伝わるでしょうか。
できれば音の違いを樹脂製のそれと比較してお伝えしたいのですが、今は無理です。
少し弾けるようになったら動画を交えて比較したいと、、、思っております。
今は鼈甲だけでなくセルロイド製のピックも貴重品になっているのだとか。
10年一昔と言いますが、もう半世紀近く経過しているんですものね、、、。 プスンですわ。
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購入金額
200円
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購入日
1976年頃
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購入場所
京都三条十字屋
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