オフィス系の文書は訂正箇所を明示するため、ボールペンのような消えない筆記具で書くのが基本だが、マークシートや再利用するFAX連絡伝票などは「消せる」筆記具の方が良い。そしてそんな用途では軌跡が細い「シャープペンシル」より「鉛筆」の方が好まれる⇒その場合、先がまるくなってきたら、削らなければならない。また絵画用の色鉛筆やペンシル型パステルも先がまるくなってきたら削る必要がある。
鉛筆を削る器具=いわゆる鉛筆削りには「電動鉛筆削り」や「手回し式鉛筆削り」もあるが、上記のような用途の場合、必ずしも適しているとは限らない。マークシートやFAXの原稿はある程度「太く濃く」書く必要があるが、上記のような「鉛筆を固定して、その周りをらせん状に刃が刻んである円筒状のカッターが回転して軸を削り取る」というタイプの鉛筆削りでは「尖りすぎて」しまう。
また色鉛筆の一部には断面が丸や六角形でないものも多く、さらに太いタイプもあるので、「鉛筆を固定するタイプ」だと、うまく固定できなかったり、そもそも入らなかったりもする。
そんなわけで、メインの筆記具の地位をボールペンやシャープペンシル、あるいは電子的デバイスに奪われた現在の「鉛筆の存在価値」にマッチするのは、上記のような鉛筆削りではない。
昔ながらの「角度のついた固定の刃のある器具で鉛筆側を回転させて削る」タイプの鉛筆削り。これならば角度的にあまり尖りすぎないし、様子を見つつ鉛筆を回して、途中でやめて尖らせないこともできる。
そういう意味で?、自分は原始的な鉛筆削りを愛用しているのだが、本品はメーカー柄、より太い色鉛筆なども削れるよう二つの穴が開いている。
製図用具のビッグネーム、ドイツのSTAEDTLER(ステッドラー)の2つ穴鉛筆削り「510 20」。軽合金製のいたってシンプルな鉛筆削り。穴は10.2mmΦのと8.2mmΦの大小二つ。とくに取り立ててスゴイ機能がついているわけではないけれど、刃が鋭いので押さえつけ方次第でどんなふうにも尖らせられる。言い換えればウデがないと(というかコツかな)尖りすぎたり削っているうちに先が欠けたりする。
でも上手く力加減を調節するとどんな尖らせ方でも自由自在!
やっぱりこういうのは究極のアナクロタイプがいいなー。
【仕様】
材質:合金
サイズ:25×15×29mm
重量 :23.5g
穴1:φ8.2mm(鉛筆用)
穴2:φ10.2mm(色鉛筆、太軸用)
メーカー製品紹介ページ
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購入金額
0円
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購入日
2017年頃
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購入場所
フェレンギさん
2017/06/20
この種の製品は日独が得意にしてると思うのですが、40年前はドイツ製に一日の長があったように感じてました。
今は手持ちのカッターナイフで削ることがありますが、
折を見て再び買おうという気持ちになりました。
cybercatさん
2017/06/20
ナイフで削るのも先をマーカー風に平らにできたりするので、それはそれで書き味に赴きがありますよね。
ただ、鉛筆削るときはカッターナイフのように両刃のものよりは、小刀のように片刃のものの方が軸に硬い部分などがあった時も不用意に芯側に切り込んでいくことがないのでおすすめです。
きっちょむさん
2017/06/21
メーカー名に吸い寄せられてきました。笑
cybercatさん
2017/06/21
鉛筆系好きホイホイw