テキサスインスツルメンツ(バーブラウン)から発売されている、高耐圧FET入力型オペアンプです。±45Vで駆動できるという特長があります。データシートには用途として「パワーアンプ」「オーディオ」が書かれています。
ウォームでダークだが何か様子が変
聴いた感じはロー寄りで、ウォームでダークな感じがします。オーディオ用としては見通しが十分です。
しかし、過渡波形を見てみると上だけ様子が変です。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
真空管ハイブリッド回路に
1回路品しかないのでステレオでは2個必要です(しかも高価です)。
最低でも±10Vが必要なので、ポータブルデバイスには全く向きません。一方で、±45Vまで(絶対最大定格は±50V)使用できるので、真空管を45Vや67.5Vで動かす回路ではバッファ用に使えそうです。
なお、これはパワーオペアンプではないので出力はおよそ25mA止まりとなっています。但し、最大±45Vで使うことができるため(データシートでは±40V電源でのスペックが記載されています)高電圧で使う場合は放熱に気をつける必要があります(電力=仕事率は電圧と電流の積であることを思い出してください)。
電源電圧が必要な場合にはお世話になるが……
「オーディオ用」と書かれているだけあって、ヘッドホンで聞いた時の音質は良いのですが、スピーカーは鳴らせませんし(8Ωスピーカーに1W出力しようとすると単純計算では350mA必要です(但しこれはGND-to-peekの値))、より低い電圧で済むのであれば他にもいろいろな石がありますのでどうしても50V程度以上の電源が必要な場合でなければ割高感があります。1回路品のみという点も割高感があります。
発熱はそれなりか
24V駆動のcMoy回路では、外気温26.4℃に対してパッケージ表面が33.6℃まで上昇します。
80V駆動や90V駆動ではもっと発熱するはずですが、そういう直流電源を持っていませんし(作るにしてもトランスは結構高いし強電関係はあまりやりたくないので作りたくないです)、何より常用している(試聴兼用)アンプのコンデンサが破損する虞があるので試していません。
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購入金額
2,590円
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購入日
2017年01月頃
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購入場所
デジット
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