テキサスインスツルメンツ(旧ナショナルセミコンダクター)から発売されている、高速オペアンプです。
この石はシングル(1回路)の石で、ピン配置はほかのシングルオペアンプと同じです。なお、1番、5番、8番ピンはどこにもつながっていません。
見通しはあまり良くない
LM6172と違い、低音が弱いという感覚はありません。しかし、見通しが良いというわけではないようで、聴感上ノイズフロアが少し高いような気がします。ただし、LM6172より電流が出るはずですが、この石は音量が低く聞こえるようです。
また、波形を見ると+側にオフセットが出ています。おそらく20mV程度出ていると思われます(写真は100mV/div)。ここまでオフセットが大きいと回路によっては不具合が出るかもしれません。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
もとはビデオ用の石
スペックは±15Vと±5Vで規定されています。電源電圧は5.5V(±2.75V)から動作するようですので、006P(9Vの電池)でも動作可能でしょう。
これはLT1364のような高速オペアンプで、スルーレートは公称4100V/μsとなっています。
1回路品なのでステレオで使うには2つ必要です……が、これは本来ビデオアンプです。コンポーネント信号なら3回路必要ですが、アナログ時代一般に使われていたコンポジット信号の場合は、分配器などでなければ1回路で充分でしょう。
オーディオ用の石ではない
オーディオ用の石ではありません。オーディオ用として考えた場合、コストパフォーマンスは良くないと思われます。もっと適切な用途に使いましょう。
高速な石だから仕方ないのかも
24V駆動のcMoy回路では、外気温26.3℃に対しパッケージ表面温度が37.1℃まで上昇します。
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購入金額
583円
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購入日
2017年01月頃
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購入場所
シリコンハウス共立
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