直列につないだ電池用の電圧モニターです。

2直列～7直列に対応しています。

全直列の電圧、直列各段の電圧、最高電圧のセルと最低電圧のセルとその差 を表示できます。

リチウムイオン（Li-ion ）電池の他にも リチウムポリ、ニッカド、ニッケル水素などの電池にも対応しています。

接続

JST-XH コネクタを経由して計測対象の電池へ接続します。

1番ピンが直列全体のプラス、8番ピンが直列全体のマイナス、2番～7番ピンは、セル間の接続点へそれぞれプラスに近い方から順につなぎます。

ラジコンでよく使われるらしい、リチウムポリバッテリーのアレイパックには、充放電用の電力線と別に測定/バランスチャージ用の細い線が取り付けられています。
ピンアサインは、各社だいたい揃っているようですが、初めて接続する場合は確認が必要です。

（https://www.youtube.com/watch?v=Xirnx4Uy6pQ より）

このモニター用の接続線は、電圧のチェックだけでなく、充放電の際に制御基板（BMS）に接続して充放電のコントロールをするためにも使用されます。

なぜこれが必要か

リチウムイオン（Li-ion）電池を充放電する場合は、充電終止電圧を超えないよう、放電終止電圧を下回らないよう、管理する必要があります。特に直列につないで充放電する場合に接続全体の電圧ではなくて、各セルの電圧を知る必要があります。
実験・試作の段階では、各セルの電圧にいつも注意を払う必要があります。

便利な点

ボタンを押すだけで、直列各段のセル電圧が次々とわかります。

いちいちテスター棒を当てて測るより、手間がかかりません。

小数3桁表示されていますが、校正の方法もないので正確かどうかわかりません。けれど、相対的な目安としては十分かなと思います。

ダメな点

・ボタンを押したときに鳴る音がうるさすぎる

基板上のブザーの音の出口をテープで塞ぎました。
用途がRC（ラジコン）用ということで、たぶん、騒音の多い環境で使われることが多いのでしょう。

・表示の最上段がケース枠と近すぎて見えない

基板上のLCDをちょっと下にずらしました。