石黒正数先生の代表作「それでも町は廻っている」の最終巻になります。
主人公・嵐山歩鳥と周囲をめぐる日常やSFなど様々なジャンルが入り交じった漫画です。
初めてこのシリーズを読んだときはびっくりしました。日常を描いた漫画は数あれど、こんなに幅広いジャンルのお話を一つの漫画でできるものなのかと。
しかし読んでみればわかります。そのすべての完成度が非常に高くて、読んでいてワクワクします。
笑顔になれる話もあれば、ホラーチックな、少し後味の悪さを感じさせるような話もあります。
そして最大の特徴は、時系列が決まっているのにもかかわらず、それに沿わず別々に話が掲載される点にあります。この話では髪を切っていたのに、その次に掲載されている話ではまだ髪が長かったりと、そういったことが多々あります。
だからこそ、何度でも読み返したくなる、新たな発見をしたくなる、そんな漫画だと思います。
終わってしまうのは残念ですが、すごくよくまとまっていて大好きな作品となりました。
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購入金額
0円
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購入日
2017年02月17日
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購入場所
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