レビューメディア「ジグソー」

ちょこっとだけOCなRX460-4G

GIGABYTE製のRADEON RX460搭載ビデオカード。

給電不要なビデオカードとしては、最大級のVRAM(4GB)を搭載しているのが特徴。

 

現在、運用試験中のAMD FX-8150搭載HTPCにて、Fluid Motion Videoをフルスペックで、なおかつ低い消費電力でブン回すことを目的に購入。

当初は1050Tiの購入も検討したのだが、AMD神の怒りに全力で触れる気がしたのと、やっぱHTPCなら映像再生能力を重視すべきであろうということで。

中身一式。付属品は特にない。

付属のCDにはドライバのほか、ビデオカードのファン操作が可能なアプリが入っているのだが、これを導入すると「全速力か、セミファンレスの二択になる」という、大変不吉な情報を発見してしまったので、中身を見てすらいなかったりする。

 

そんなわけで、カード本体はこんな感じ。
割と見た目は悪くないが、RX460-4G搭載カードとしてはSapphireのNITROより実売が高いので、それ相応かというと少々微妙なところ。

 

カバーは全てプラスチック一体成型、ヒートシンクもアルミによる一体成型なので、それほどコストがかかっているようには見えない。

 

なお、この製品OCモデルということになってはいるが、そのOCというのが1200→1212と1%だけなので、殆どノーマルモデルと言ってよい。

実際に他社の460OCモデルが例外なく「給電コネクタ」が追加されていることから考えても、これ以上のOCは単純にPCI給電の限界を超えるのだろう。

 

コネクタはDVI-I、HDMI、DPの三つ。DP-DP接続時は、トリプルモニタ出力に対応する。

HDMIは2.0、DPは1.4対応なので、どちらも一本で4K出力が可能。

VRAMに余裕があるので、4Kの複数枚表示も出来るっちゃ出来るらしいが、そういう環境では選択肢に上がらん気はする。

 

ヒートシンクの構造が比較的分かりやすい側面写真。

こんな薄いので本当に大丈夫なのかと思ってしまうが、RX460自体の発熱が結構低めなので、冷えの悪いケースでもFluid Motion回した状態で50℃前後を維持する程度の性能はある。


セミファンレスってことになっているが、45℃あたりからファンが回るし、OCCT二時間回しても60℃を超えたり超えなかったりなので、特に排熱を気にする必要は無さそうだ。

なお、最も風が良く噴き出しているのはコネクタのある背面側なので、変則的な構造ではあるが「外排気型」と同様に「上手く熱を筐体の外に吹き出し、効率のよい冷却」になっているようだ。

 

裏面には鉄板などはなく、完全に剥き出し。

最も、ヒートシンク含めてかなり軽量なので、基板の変形などは特に気にする必要もない。

 

性能については、計ってみた限りで言うと「ほぼR7-370の4Gモデル」と同じ。

GeForce系列では950あたりと殆ど同等か、DX11については若干劣るくらいの性能だ。

同価格帯のカードに、GeForce1050Tiがある現在、Fluid Motionが要るかどうかで完全に評価が分かれる性能(単純な3D性能だけを考えると駄目カードだし、Fluid Motionが欲しい人には丁度いい)ではあるが、それはあくまでも「一般的なRX480の価格」での話。

 

こいつ、既に殆どの店舗で姿を消していることからも分かるが、実を言うとRX460-4GBカードの中でも某A社製を除けば最高値の部類に入っており、1050Tiの廉価モデルよりも若干だが価格が上回る。

ほぼ唯一の「給電コネクタ不要の4GBモデル」といっても、RX460自体が4GBのVRAM搭載しても「ライトなゲームにMODいっぱい入れられる」くらいしか優位点がないので、正直言えば「刺さる人が少ない」製品なのだ。

 

そして、私は「製品自体は好きなんだけど、何故か非常にGIGABYTE製と相性が悪い」ところがあり、購入しても保障ギリギリ切れたところで故障ってパターンが二度、購入したマザーで「メモリ相性で相性保障交換発生」が二度、そのほかにも色々とトラブルが起こっているため、普段は積極的に選ぶことが少ないメーカーの製品でもある。

 

にも拘わらず、私が敢えてこのカードを買った理由はコレ。

なるほど、わからん。

というの冗談で、このカードが「RX460-4GB搭載カードの中で、最も幅が狭い」から。

 

搭載しようとしていたのがHTPCケース、しかもかなり古いタイプのケース(Antec&ツクモのコラボケースNSK2450)だったため、搭載カードの幅に制限があったのだ。

 

なんとなく、他社のカードも入りそうに見えるかもしれないが、こいつのカード幅制限は実際のところ「PCIブラケットから、8mm以下」の幅であり、それ以下でないとフタが閉じなくなる。

 

 

こういう制限の中で、ちゃんと「綺麗に収まる」上に、「実用上全く問題ないレベルで冷却」出来て、なおかつ「そこそこ使える性能」という条件をクリア出来たのが、RX460ではこのカードだけだったのだ。

 

そういう点では、非常に貴重な存在なので、多少の価格差は許容範囲内。
個人的には「思ったよりもよく冷えてくれる」ので、十分に「価格差の価値」はあったといえる。

 

  • 購入金額

    17,500円

  • 購入日

    2017年01月03日

  • 購入場所

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