OPA827と比べると音が固く、はっきりした印象です。また、あまり色付けを感じないHi-Fi的な間隔もあります。低域の聞こえも良好です。

過渡応答（A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板）

過渡応答（A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板）

2回路入りですが、表面実装品しかないため変換基板が必要です。

しかし、電子工作で使いづらい点はそれくらいで、ユニティゲイン安定であり、出力電流も40mAは出ます。電源電圧も±2.25～±18Vで動作しますので、ポータブルオーディオにも使いやすい石です。

1000円以上するので簡単には手を出しにくいのですが、これは2回路入りの石なので、チャンネルごとに見れば750円程度ということになります。それでもHi-Fi的な印象がある上、パッケージ以外は取り扱いがしやすいので結論としては良いほうだといえるでしょう。

24V駆動のcMoy回路では、外気温25.5℃に対してパッケージ表面が34.1℃まで上昇します。